エビオスってなんかウルトラマンっぽい名前だよなと思いつつ(怪獣ぽいよなとも思ってる)
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90年代「バーチャファイター」プレイヤーたちを描く【TOKYO HEAD】とは?【海猫沢めろんが語る】 | トピックス | TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
カルチャー界の気になる人・モノ・動きを紹介する「カルチャートーク」。6月9日は…作家の海猫沢めろんさんをお迎えしました。1
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バンドのライブが決まった
あそびにきて!
描写について
「文學界」の最新号で小説指南本の紹介をしている。
よんでね。
それはともかく、今日は描写について考えたい。
僕は風景描写が非常に苦手だ。何もない状態で何度か風景描写の訓練をしようとしたことがある。だがしかし毎回混乱してしまう。まず描写しようとして意気込む、そこで一体何から描写していいのかわからない。
カメラが自分から離れて遠くなればなるほど選択肢が増える。つまり視野が広くなればなるほど選択肢が増えていく。これが原因かもしれない。いやしかしそれでも描写をしてみるしかないのだ。するぞ。
今こんなかんじ
ホテルのシングルルームのベッドの上で、1人の男が、真夜中の3時半にスマートフォンに向かって、ボイスメモ音声入力で、描写についてのことをたどたどしく話し続けている。部屋の明かりが消されているが、スマートフォンの画面の明かりが、うっすらと部屋全体を照らしアイマスクをした男の顔青白く照らしている。
いつ どこで だれが なにを なぜ どのように の順番でととのえてみよう。
真夜中の3時半に、ホテルのシングルルームのベッドの上で、男がスマートフォンのボイスメモ音声入力を使い、描写についてたどたどしく話し続けている。部屋の明かりは消されているが、スマートフォンのディスプレイが、うっすらと部屋全体を照らし、アイマスクをずらした男の顔を青白くうかびあがらせている。
うむうー、まあそれがどうしたと言いたくなってしまう。こいつは一体なにをしているんだ? 目的がわからないからイライラするのかもしれない。結論から言え。最初に「○○だった」とか全体を把握する言葉を入れたくなる。なぜだろう?
まてよ、これは前に読んだ本にヒントがあったぞ……。これだ。
・日本語は英語とくらべて結論の距離が遠いので、迷子になりやすい。
てなことが書かれていた。確かに英語はだいたい「私は○○する」と、結論がいきなりくる。日本語はそうではないのだ。描写も確かに、順番にやっていくと最後になにしているのかわかる。
とはいえ、それは映像すぎやしないか?
・情報整理 いつ どこで だれが なにを なぜ どのように
・カメラ 遠景 中景 近景
このふたつはそもそも技法が違うんじゃないか。映像技法を文章技法と混ぜているからこんな混乱が起きているのではないだろうか。つまり、文章をわかりやすくするなら、最初に「男は文章を書いていた」と書けばいい。なのその距離を遠くして「男は……(修飾語とかいろいろな描写をカメラでやって)……だった」となるのでわかりづらい。
映像情報だけにすると文章としてはわかりづらいかもしれないが、場面の情報量は増える。逆に情報を整理してシンプルにすると、読みやすくはなるのだが……場面としての面白みは減る気がする……のだが。
……うーん、いやいや、そうとは言い切れんな。
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