今年は映画を40本ぐらい見ました
今年は去年に引き続きコロナさんのせいでなかなか映画館には行けませんでした。なかなか行けないで40回っていうのはどうなんですかね? ちなみに前売りは買わず+6回に1回は無料なのでチケット代は6~7万円ぐらいってとこですかね、ひゃー。
っといってもほぼほぼアニメでしかもマクロス4回とか非常に偏りのあるやつなのですが、せっかくなので備忘録的に書いとこうと思います。邦キチの彼みたいなコンテンツ乗り遅れたくないかも…的な側面もありますが、まあいいじゃないですか。たくさん観て経済回しましょう。来年も再来年も、ずっと映画館には行きたいですし。
と、いうわけでよかった順に個人的な感想も添えていくつかピックアップしてメモっていきます。あくまで個人的なやつですから!
ネタバレありますのでご容赦ください。
▼オールタイムベストに入るやつ
・劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!
単純にマクロス大好きなのもあるんですが、長命短命の悲恋というテーマを描ききったのが刺さりました。最近ずっとドライブ中はワルキューレ闇キューレしか聞いてないですね。ただ超合金カイプラちゃん買えなかったので星マイナス1です。
フレイアは愛する人の腕の中で風に召されたけれど、その指が示していたのはワルキューレサインであり、彼女の心の奥底の最後の最後ににあったものは、愛ではなく歌だったのかなと思います。
▼今年を代表するやつ
・シン・エヴァンゲリオン
・シドニアの騎士あいつむぐほし
・呪術廻戦0
・フリー・ガイ
そこまでクリティカルには通ってきていないもののエヴァ世代のオタクには違いないので、こうして生きてる間に完結の日を迎えられて感無量です。ネタバレ回避のために朝二ぐらいの回で見られたのも僥倖でした。
パリカチコミの「終わった世界で反抗する人類の戦い」みたいなの超好き。ここの音楽は数年前に公開されてたけどそのときから好き。宇多田ヒカルさんのエンディングテーマがEM20とマッシュアップできると聞いてうわー!そういうの好き!ってなりました。HAKONE EXPRESS好き。気づいたら好きばっかりだった。
シドニアも原作から要素をそぎ落としつつも1本の映画としてほどよくまとまってて完結編としてパーフェクトな劇場版でした。
全員が死を覚悟してる水城の籠城戦で、もうみんな数分後には確実に死ぬのがわかってるのにそれでも非戦闘員が自らの仕事を全うしてるところが最高に好きです。何回か見たのですが不動産屋さんのお姉さんチャレンジは「ここかな…?」ぐらいしかあたりがつけられず、アマプラでようやく確認に至りました。いぐちくんいいよね。
呪術廻戦は原作のえぐみを抑えて2時間パッケージの映画として綺麗に収まってるところが好印象でした。これは流行る。リカちゃん100億の女待ったなし。ただ、後述のポンポさんと同様「とんがってる原作の方が好き」という人も多いかなと。あくまで万人向けにチューンされてたような気がします。
フリー・ガイはいわゆるレゴムービー系のやつなんだけど、リアル世界でちゃんと人間関係が完結するのがよかったです。あくまでガイはクリエーターの想いが込めらたキャラであって、その人本人ではないっていうとこ。
あと敵役もキャップ盾とかライトセーバーの場面で「そりゃそうなるよね」「それな」ってなってるところが好きでした。敵役であっても彼らはあくまでゲームクリエーターで、根底はナードなんだよな、って。
▼今年を代表するやつなんだけどひっかかるやつ
・映画大好きポンポさん
ポンポさんは原作過激派なので劇場版はあんまり好きでないです。
棒読み声優、強すぎるメッセージ性、追加キャラとクラファンの下りによる「クリエイターになれない人でも作品に影響を及ぼしたい&または及ぼすことができる」という点。これはこの作品のターゲット層が原作版が「負けてる人」「現在劣勢を強いられている人」「現時点では燻ってる人」に向かっているのに対し、劇場版が「降りた人」「かつて負けてしまった人」「もうあきらめてしまった人」「今は別の道で平和に暮らせてる人」にまで広げたからかなぁと思います。けど、これはこれで呪術廻戦と同様に映画のパッケージとして考えたら理想的なまとめ方をしてたのではないでしょうか。
なので、「ポンポさんは原作の尖ってる方が好き!」と同じく、「呪術0は原作のほうが好き!」という人も多いのかな、って思いました。
▼よかったやつ
・劇場版 少女 歌劇 レヴュースタァライト
・僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズミッション
・GのレコンギスタⅢ 宇宙からの遺産
・リョーマ!テニスの王子様
スタァライトはニュートラルな華恋ちゃんさんの素が露呈する!っていう仕掛けがすごかったです。これ最初から仕込んでたのが怖いです。LIVEZOUNDで見たらレヴューの場面ももちろん迫力あったのですが、それよりも迫りくるまひるさんのささやきが真後ろから聞こえてひぇってなりました。
ヒロアカは言ってしまえば夏休みまんがまつり!なのですが、ボンズに予算を与えるとこういうのができるっていうとんでもないアクションが毎回ヤバイやつです。今回もほんとにヤバかったですね。前回の劇場版はこのダメージだとこれ絶対致命傷でしょ…って感じでしたが今回はこのぐらいならまあギリギリ生きてそう…かな?ぐらいのラインでした。もはや1発撃たれたぐらいではどうってことないのだ。
今や鬼滅や呪術が主力ではあるのですが、DBやワンピースの次のバトル物アニメとして一時代を支えてきたIPの貫禄を感じずにはいられません。
Gレコはもう、追加カットのノレドさん勝ち確ルートでしょう。これだけのために見る価値があるかと。次も楽しみです。といえかこれは完結まで見た上で語りたいところです。
リョーマ!さんはなんていうか、思ったよりちゃんとテニスしてたな…って思いました。時を超えた親子対決とかベタもベタなんですが、本当にそれがいい。それがいいんですよ…。誘拐の時は偽装の娘ってことでしたが、将来的に本当の娘になるんですかね。
ただこれは完全に応援上映を想定して作られてたっぽいので、本当に時期が惜しかったな…と思いました。
▼よかったんだけどひっかかったやつ
・竜とそばかすの姫
・サマーゴースト
・ミラベルと魔法だらけの家
そばかす姫は急な場面転換、時間経過や説明不足が気になりました。おばちゃんたちが共犯になったいきさつとか。どうも小説版読むとその謎が解消されるそうなのですが、そこまでは手が出ませんでした。
ネットでもリアルでもつよい人が、ネットではつよいけどリアルではなんでもない人を殺す「逆無敵の人殺し」っていうのはその手があったかー!って感じです。本編内で使用されるSNSがTwitterでなくTikTokや動画共有アプリだったのが、もう世代変わったんだな、と自分のロートル化を感じずにはいられません。それも含めて、SNSにおいての匿名の時代は終焉を迎えつつあるのかなー、と思いました。
改札のシーンが大好きです。あそこの下りだけで30分番組がみたいです。
サマーゴーストは個人的に40分というあの長さだから完璧だったと思うのですが、あれが予算カットの末の苦肉の策であるのなら本来想定されていたものも見てみたかったな、というのが感想です。
あと、本編上映前にZ会コラボ映像を流すのは悪手だったんじゃないかな、と思いました。見る前はサマーゴーストがどういう作品なのかは知らないし、最初に作品に触れるのがこのコラボ映像、となると作品に入り込むタイミングが迷子になっちゃう感がありました。
ミラベルはややメッセージ性が強すぎた感がありました。もっとベタでよかったんじゃないかなって思うのですが、今の世情としては難しいんですかね。
親戚の中で子供同士や落ちこぼれ同士が仲良しなのがよかったです。どんな状況でも、きっと味方はいるんだ。そうかと思えば、あんまり仲良くなくても年上が年下を守ったり助けたりしてるところが優しい世界…ってなりました。
▼よかったけどノットフォーミーやなつ
・サイダーのように言葉が湧き上がる
・AIの歌声を聴かせて
・フラ・フラダンス
これ三作とも共感性羞恥がとんでもなくてちょっと無理でした。
サイことはどこもかしこも悪意のない世界すぎる上に、登場人物たちが全員恵まれすぎてて彼らの悩みに共感しきれなかったです。いや本人からしたら世界の終わりに匹敵する大問題だろうとは思いますが、恵まれた環境にいる人のささやかなコンプレックスは、恵まれない立場の子からはどう見られるのか。(いやこれは普段からかわいそうな境遇の主人公のお話ばっかり見てるからの反動かもしれませんが)
本編で学校の描写が一切無かったので、もしかしたらそっちに闇があるのかもしれません。あと「見て!これ伏線!伏線だからね!!」っていう主張が各所で強すぎました。もうちょっと、こう、抑えていただけると……。
お話自体は好きですし、たまたまテラスモールで見たので「ショッピングモールという閉じた世界でのストーリーをショッピングモールで観る」っていう文脈が刺さってきましたし、なによりレコード型パンフレットが最高にズルすぎでしょうこんなの…
AI歌は、こ、この気ぶりAIが!!に集約されますね。けれどAIなら自分の行動によって対象者が社会的に不利な状況に陥るのがわかりそうな気もするけれど、でもやってしまうんですよね。作品としては人気が出やすいタイプかもしれませんが、どうも自分は苦手なタイプでした。
あとは田舎で土地余ってるなら高層建築じゃなくて低層で敷地面積広い感じの企業城下町にする方が理想的なような気がします。あそこらへん風強そうだし。開発製品にビークルが多いのなら、それらをエレベーターで運んだりするの大変そうじゃないですか。でも最後のレーザー通信のための舞台装置のギミックとして高さ方向が必要だったのはわかります。
この作品も含めてなんですが、主人公の相手役がナードっぽいのが最近の主流なんでしょうね。勉強になります。
フラ・フラダンスは概ねよかったんですが、やっぱり落ちこぼれ主人公のミスがどれもこれも致命傷すぎて見てられなかったのと、ラストの楽曲がちょっと苦しかったです。展開としては激熱なのですが、恥ずかしすぎて直視できなかったです…すみません…。
お話としては楽しめましたし、いつか聖地巡礼はしてみたくなりました。いわきFCも昇格したし!あと、社会人なのに夢を持っている=就職はゴールじゃない、というのはダンサーという職種独特なのかなぁ、と感じました。
▼感情うごかなかったやつ
・DUNE
・モンスターハンター
DUNEは精神世界の描写がそんなささらなかったです。SF世界観は好き。
モンハンは旅団合流後に1ミッションぐらい顔見せ公演があればよかったかなって思います。姉御と言葉通じないワンコ系バディは刺さる人多かったのではないでしょうか。
▼あかんかったやつ
・100日間生きたワニ
これがなぜダメかというと、よく言われているシナリオがープロモがーとかの話ではなく、単純に音作りが下手だったからです。
劇場の音響が悪かったのかもしれませんが、全然各種音量のバランスがとれてなくてビビるは割れるわでひどかった上に、劇伴のタイミングもなんでここなの?みたいなのが多すぎました。
ラーメン食べてて、音が止まって、なにか言うのかな?(そういう音止めからの演出はよくある)と思ったら何も言わず食べ続けて、BGM止まったまま……とか、ちょっと意図が分かりかねます。
お話としてはワニ君じゃなくてねずみ君がどう折り合いをつけるのか、っていう話だなって思いました。あと学生でもなくフリーターっぽいのに時給1000円で都会で生活できるのかな…とも思いました。これもサイことと同じように、(時給1000円でも生活費は別口な)恵まれた人向けのお話だったのかな、って思います。
そんな感じの2021年でした。
来年もたくさん見れるといいな。
以下、見たリストです。
2月
・鬼滅の刃 無限列車編
・プリンセス・プリンシパル第1章 x2
・劇場版ハイスクール・フリート(リバイバル)
3月
・シン・エヴァンゲリオン
・シン・エヴァンゲリオン(IMAX)
・ガールズ&パンツァー最終章
4月
・モンスターハンター(吹)
・シン・エヴァンゲリオン(IMAXレーザー)
6月
・映画大好きポンポさん x2
・シドニアの騎士あいつむぐほし
・シドニアの騎士あいつむぐほし(LIVEZOUND RGB4Kレーザー)
・劇場版レヴュースタァライト
・劇場版レヴュースタァライト(LIVEZOUND RGB4Kレーザー)
・機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
・シン・エヴァンゲリオン(LIVEサウンド RGB4Kレーザー)
・モータルコンバット(字)
7月
・ゴジラvsコング(吹)
・100日間生きたワニ
・竜とそばかすの姫
・GのレコンギスタⅢ
8月
・サイダーのように言葉が湧き上がる
・僕のヒーローアカデミア
・きんいろモザイク
・フリー・ガイ(吹)
9月
・劇場版クドわふたー
・プリンセス・プリンシパル第2章
・Glory リョーマ!テニスの王子様
10月
・劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!! x2
・劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!(LIVEZOUND)
・DUNE(字)
11月
・劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!
・サマーゴースト
・AIの歌声
・ミラベルと魔法だらけの家(吹)
12月
・フラ・フラダンス
・劇場版 呪術廻戦0