「ユニークなコア・バリュー」と「スキルのモジュール化」についての整理
自分の「キャッチコピー」や「スキル・強みの言語化」するための参考情報として、「複業スタートアップキャンプ」というNサロンのゼミの中で紹介された記事について、要点をまとめたnoteです。
3章では、1章、2章の記事の内容をもとに、「キャッチコピー」や「スキル・強みの言語化」の好事例として紹介されていたサイトを、ある一つの型にはめて整理した内容も記載しています。
・複業に興味がある方
・コア・バリューに悩んでいる個人、企業の方
・スキルや強みの言語化に悩んでいる方
にオススメです。
1.ユニークなコア・バリュー
「個人も企業も、ユニークなコア・バリューに気づき、磨いていくことが重要である」とし、そもそもユニークなコア・バリューとは何か?や、コア・バリューのつくり方や見つけ方について書かれた記事の要点についてまとめたものです。
<記事の要点>
複業に向いている人と向いていない人
・複業に向いている人
⇒自分のコア・バリューがわかっている人
・複業に向いていない人
⇒自分のコア・バリューがわかっていない、まだ身につけられていない人
ユニークなコア・バリューとは?
・他にはない、自分が持っているもの
・他は持っていて、自分たちにはないもの
・自分の軸
・従来の評価できない軸に飛ぶこと
・他と「違う」ということをいかに価値として発掘できるか
ユニークなコア・バリューの例:
iPhone(ブランド、型番まで答えられる。替えがきかない)
コモディティの例:
箱ティッシュ(代替が可能)
コア・バリューのつくり方
・「加減乗除」の考え方
(出典:『組織にいながら、自由に働く』仲山進也)
加 :スキルを増やしていく
減 :やらなくていいことを決める
乗 :コア・バリューを明確にして、色々な仕事ができるようになる
徐 :AとBという仕事の共通する因数が見えていて、一つやっていると、複数の仕事が進む
・複業をするためには、「乗」の状態でないと厳しい
コア・バリューを見つけ方
・対話による内省より、積極的にアウトプットした方が、コア・バリューに気づきやすい
・自らアウトプットしたり発信していると、自分が何に向いているかを意識することができる
企業のコア・バリュー
・「自分の会社はそもそも、どんな“他にはない”価値を生む会社なのか」
・競合他社と入れ替えても誰も気づかないようなコア・バリューやミッションに意味はない。
・自分たちが持っている価値を選び続けていくと、本質的なコア・バリューにたどりつく
・伊藤園の例。創業時から続く、伊藤園のコア・バリューは「飲料の新しい消費のスタイルを提案すること」
・コア・バリューが決まると、提携や新規事業を進めやすくなる。例えば、とりあえず全部自前でやっていたものを、バリューに沿って切り分けができるようになる。コア・バリューを軸に新規事業が考えられるようになる
・コア・バリューを軸に、企業内のあらゆる活動が自律的に動くようになる
2.スキルのモジュール化
「自分のスキルを”モジュール化”し、その中で得意なもの、今後も極めていきたいという意志が宿るもので、複業を少しずつはじめていければ、人生100年時代への備えになる」という内容が書かれた記事です。
<記事の要点>
スキルのモジュール化
・例えば、「営業ができる」をモジュール化すると、
⇒「顧客候補のリスト作成」「説得力のある資料作成」「プレゼンテーション」「制約後の細やかなフォロー」「実績から次の営業に生かす顧客管理」
・スキルの中で長けているもの = 売れるスキルの候補
複業をはじめるには?
・できることを発信してPRする
・複業はあくまで自己実現の手段。本業で十分に自己実現できているならば、複業をする必要はない
・複業に費やす時間のバランスは本業の状況次第
・複業を始める理由(why)を見失わないこと
複業をはじめるメリット
・これまで積み上げた経験の中で、「これからも極めていきたい」と意思が宿るものを見定める。
それを「複業」として少しずつ始めておくと、定年後のセカンドキャリアの準備にもなる。
3.「キャッチコピー」や「スキル・強みの言語化」の好事例サイトを型にはめてみた
インプットした記事の内容と、これまでのゼミで学んだ内容をもとに、好事例として取り上げられたサイトのポイントを、型にはめて整理してみました。
・個人編と企業編があります。
・1つめの事例のみ、解説がついています。
<型>
・理念(自分にとって不変のもの。存在意義、使命など。コア・バリュー)
・ビジョン(時代に合わせて変わっていくもの。成し遂げたいこと)
・事業内容(どのような価値を提供できるのか)
・肩書き(ニックネーム)
<個人編>
理念(不変のもの。存在意義、使命など。コア・バリュー)
・自分自身を実験台にして課題を体感し、実際に体験することで理解を深める
明確に記載された箇所はないですが、コア・バリューは
「自分自身を実験台にして課題を体感し、理解を深める」
ことだと思いました。
ビジョン(時代に合わせて変わっていくもの。成し遂げたいこと)
・フリーランスを実験し、世に活かす
・新しい『事業』と『コミュニティ』を推し進める
ご自身の経験に裏打ちされた、説得力があり、事業内容(提供できる価値)としっかり結びついた内容だと思いました。
事業内容(どのような価値を提供できるのか)
・スタートアップから大企業の新規事業までディスカッションパートナー(プロの壁打ち相手)
・約2,400人の日本最大級フリーランスコミュニティ「FreelanceNow」の発起人、運営
・約180人の共創コミュニティ「議論メシ」のコミュニティデザイナー
提供する「価値」の裏付けとして、経歴、ストレングスファインダー結果、過去のクライアントやクライアントからの感想などが多数記載されています。
事業内容の説明だけではピンとこなかった人も、サイトの中を読み進めることで、提供してもらえる価値のイメージがはっきりしてきます。
肩書き(ニックネーム)
・議論メシ コミュニティデザイナー│FreelanceNow発起人│ディスカッションパートナー│フリーランス研究家│他
サイトの先頭に表示し、「コミュニティやフリーランスが得意そうな人」という印象を与え、興味をひきつける役割がありそうです。
理念(不変のもの。存在意義、使命など。コア・バリュー)
・人事には、いったい何ができるのか
・どうすれば、個と組織が生きるのか
ビジョン(時代に合わせて変わっていくもの。成し遂げたいこと)
・個と組織を生かす
・人材マネジメントの実践を体系化し広める
事業内容(どのような価値を提供できるのか)
・書籍やコラムの執筆(人材マネジメントの壺など)
・人材マネジメント講座
・研究会主催
提供する「価値」の裏付けとして、経歴を記載
肩書き(ニックネーム)
・壺中天
理念(不変のもの。存在意義、使命など。コア・バリュー)
・ミニチュアの視点で日常の物事を考え、いろいろと面白いことを考える
ビジョン(時代に合わせて変わっていくもの。成し遂げたいこと)
・こうした考えを写真として形にする。
事業内容(どのような価値を提供できるのか)
・主にジオラマ用の人形と日用品をモチーフに撮影し、毎日ホームページやSNSで発信
肩書き(ニックネーム)
・ミニチュアカレンダー
<企業編>
理念(不変のもの。存在意義、使命など。コア・バリュー)
・世界を変え、社員を幸せに
ビジョン(時代に合わせて変わっていくもの。成し遂げたいこと)
・障害のない社会をつくる
事業内容(どのような価値を提供できるのか)
1. 学習塾及び幼児教室の運営事業
2. 児童福祉法に基づく障害児支援事業
3. 障害者総合支援法に基づく就労支援事業
4. インターネットメディア事業
など
理念(不変のもの。存在意義、使命など。コア・バリュー)
・NO OTHER EXPERIENCE(他のどこにもない経験)
ビジョン(時代に合わせて変わっていくもの。成し遂げたいこと)
・結婚式には人生を変えるほどのパワーがある
・一生の記憶に残る結婚式をプロデュースします
事業内容(どのような価値を提供できるのか)
・コンセプト設計
・アートディレクターによる空間装飾
・専任チーム