2009年02月28日 よなは徹、下地勇、宮沢和史「島唄ロマン紀行09」 at 杉並公会堂

これも15年程前に某SNSに上げていたもの。

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よなは徹、下地勇、宮沢和史「島唄ロマン紀行09」
(28 Feb 2009 / 杉並公会堂)

タイトルの通り、沖縄の唄を歌うアーティストによるオムニバスのイベントですが、今年は宮沢和史さんが出ることもあってチケットはあっという間に売切れ。危うく逃しかけました。

よなは徹さんは三線の名手にして、次世代の琉球音楽を背負って立つとも目されているアーティスト。内地ではまだまだ無名ですが、沖縄では琉球古典音楽界のプリンス的存在です。自分が那覇に住んでいた頃、HOT*DOGという地元のユニットの「沖縄バージョン」がローカルヒットしたことがあって、その夏は宜野湾や北谷のビーチに行くとずーっと流れていた記憶があるのですが、それもよなはさんの三線がフィーチャリングされたものだったなあ、とお名前を見て懐かしんだり。

さて、このライブですが。前日は雪が舞うなど、およそ沖縄の雰囲気が無い冬の荻窪駅に降り立ってから徒歩10分ほど。初めて入った杉並公会堂はとてもきれいな建物で、客席に足を踏み入れると聴こえてくるのは波のSE。うーむ、いいぞ、いいぞ。周囲を見渡すと明らかに沖縄出身と思われるおばあがいたりとか、親子連れが多かったりかで、なんとも緩くていい雰囲気です。これで泡盛でも飲めれば最高だったのですが、その辺りは区の施設ですからね。

・・・えーと何の話だっけ。そうそう、ライブですが。よなはさんや下地さんもまとめて聴けてとてもラッキーだったのですが、やはり最後に登場したMIYAは圧巻。ソロツアー「寄り道」でも展開している弾き語りは、時にスキャットやフェイクを入れ、複雑なソロを織り交ぜつつ硬軟織り交ぜて演奏されるアコギ、そしてボーカルの素晴らしさ。

中央線沿線で聞く「中央線」はとてもジーンと来ました。また、「島唄」を演る直前にMIYAが触れていましたが、「ナイチャーが作った曲」を沖縄の曲として沖縄の人が受け入れてくれるまでの葛藤と受け入れてくれた時の喜び、ナイチャーとして沖縄に住んだ自分にも色々と感じ入るところがあり、この夜の島唄はいつにも増してじわりと来るものだったのです。個人的な話ですが。

(よなは徹)
01. 永良部シュンサーミー
02. 赤ゆら
03. 三重城
04. 花ぬ風車
05. 誇らさよ
06. Let It Be (with 下地勇)

(下地勇)
07. 開拓者
08. 信念の道西へ
09. 捨てぃうかでぃな
10. 世持つ雨
11. 中央線 (with 宮沢和史)

(宮沢和史)
12. 神様の宝石でできた島
13. 沖縄に降る雪
14. 片思い (with 大城クラウディア)
15. 二見情話 (with 大城クラウディア)
16. ヒンスー尾類小/ヨーアヒ小 (with 大城クラウディア+よなは徹)
17. 梅の香り (with よなは徹)

(宮沢和史+よなは徹+下地勇)
18. すべての人の心に花を(花)

(宮沢和史+よなは徹+下地勇+大城クラウディア)
19. ハイサイおじさん

- encore -
20. 島唄
21. バイバイ沖縄

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