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(71) 乗り越えられない

年末年始、究極のサービス業と思っているこの職場、もちろんお休みはいつもの通り。
お正月休みなんてありません。
いいんです、別に、仕事好きだから。
いや、違う、予定が無いんだから。

彼の話も書くことが無く、変わり映えのしない毎日。あんなに忙しかった例年の年末は、来なかった。このあとこの仕事はどうなるんだろう。

彼は、この3週間ほど仕事が忙しくて、お泊まりした日を境に朝とお昼くらいのLINEになった。
昼間のわたしのちょっとした話にも返事はなく、翌日の朝まで既読にならない。
読んだか読んでないかわからない。
まぁ、それはそれでいい。

彼はわかりやすいから、会わないと思われる週はsexに関することはほとんど言わない。
だから今週も会えないんだろうと思っていた。
先週は息子夫婦と孫が来たわけだけれど、それについて話も無いし、写真今度見せてね!のLINEにも返事は無い。
そして今日、仕事終わりの日、明日からまた地元に戻ると言う。
予定があるなら早く教えてくれたらいいのにと思う。そんなに言いたくないのか、なんなのか。

夏の帰省の後、彼は前の人と会っていた。
また同じことしないでと言いたいけれど、言わない。たぶんまた会うのかもしれない。

帰ってくる予定の金曜日、疲れていて休み明けの仕事が心配だから会わないだろう。
まるまる1ヶ月の時が過ぎて行く。

この前のお泊まりの日、なんとなくこれで終わるような気がしていた。
もう会えなくなる、そんな気がしていた。
次に会える確証が欲しかったけれど、言えなかった。

わたしを予定に組んではくれないのだろう。
今週、もしかしたら会えるんじゃないかと密かに思っていたけれど、もしかして帰省する?って聞けないわたし。

相変わらずぐずぐず考えている。
わたしは、この年末年始、越えられないだろう。
どこかで口を開いてしまって、溜まっているいろんなことを言ってしまって、終わるだろう。
夏の爆弾投下の時も。

今思ってる爆弾は、
家に行ってもいいか、それとももう終わりにするか、どちらかに決めて、って嫌な女丸出し。
彼は終わりにするを選ぶだろう。
わかってる。
わかっていても改めて言葉にされると泣くだろう。

騙してくれればいい。
うまい言葉でなだめてくれればいい。
それだけのことなんだけど。
だけど終わりが来るのは目に見えている。

早く帰ってきて会える時間を作って、とか言えないよなー、この年で。
何わがまま言ってるんだよってところ。

1週間、ほとんどLINEも来なくなる。
一言でもいい。
ちょっと入れてくれるだけでいいのにな。
お願い!なんて言えないわたし。

あーあ
乗り越えられる気がしない。

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