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忍殺TRPG小説風リプレイ【ユメ・アルク・クルーズ(その8)】

◆アイサツ

 ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事はニンジャスレイヤーTRPGの小説風リプレイとなっております。ニンジャスレイヤーTRPGについては下記の記事をご覧ください。

 本記事はニンジャスレイヤーの二次創作小説でありニンジャスレイヤー本編及び実在の人物・団体とは関係ございません。

 こちらの記事は前回の続きとなっております。よろしければそちらから見てやってください。

 それではやっていきたいと思います!

◆本編

「イヤーッ!」「イヤーッ!」レツノスケ、ヴァルナは同時跳躍!舟の縁へしがみ付く!「グワーッ!」ネクロマはカタナで襟を舟に縫い付けられる!その瞬間、舟が加速!加速!周囲の景色がローレンツ収縮によって歪められていき、レツノスケの部屋やヴァルナの実家、ネクロマのいた墓地が遥か下界に砂粒よりも小さく見える!

(((ドーモモモモ、インクィジタタタターターターターターターター……)))その時、レツノスケの論理聴覚は得体の知れない禍々しい声を捉えた。ニンジャのアイサツと思しき不明瞭な声を。しかし、正体不明のオバケめいた存在は超高速でコトダマ空間を上昇していくコルセアの舟に追い付くことは出来ず、鉤爪の生えた手を虚ろに伸ばしたままその場に置き去りにされていった。その様はまるで、蜘蛛の糸に群がるジゴクの亡者めいていた。

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 頬骨を押すような圧力がレツノスケの覚醒を促した。彼はまず床でうつ伏せに寝ている己を認識し、次に肉体の重みと埃の臭いを感じ取った。コトダマ空間特有の万能感、浮遊感はすでに消え失せている。現実世界に戻ってきたのだ。

 ……そしてそれは屋敷の地下室に来た当初の状況に戻ったということを、すなわち敵が目の鼻の先にいることを意味している!「ヒイヤーッ!」「イヤーッ!」レツノスケは両腕で跳ね上がり空中キリモミ回転!ウツシエのアンブッシュを回避する!「イヤーッ!」ZAAAAP!「イヤーッ!」更にライトプレッシャーの指先から放たれた光線をキネシス防御!

「ドーモ!ロンダイジ・レツノスケです!」レツノスケは着地と共に繰り出したアイサツで機先を制す!「ヴァルナです」「ネクロマです!貴様、さっきはよくも!」更に仲間の2人も覚醒し、連続アイサツを繰り出す!

「ヒヒイ……ウツシエです」「ライトプレッシャーです」全員のアイサツが終了した瞬間、数十秒の時間をゼロコンマ以下の時間に凝縮したかのような一瞬の沈黙が地下室に流れる。そして次の瞬間!「「「イヤーッ!」」」幾重ものカラテシャウトが静寂を破り、それがそのまま開戦を告げる合図となった!

◆ロンダイジ・レツノスケ (種別:ニンジャ)  DKK:0    名声(ザイバツ):8
カラテ    6		体力   6
ニューロン  7		精神力  12
ワザマエ   10   脚力   5/N
ジツ     5		万札   10

攻撃/射撃/機先/電脳  6/10/7/7
回避/精密/側転/発動  10/10/10/12
即応/緊急       4/1

◇装備や特記事項
 所持品: 『ZBRアドレナリン注射器』
 装備 : 『*カタナ*』『ストリートウェア:緊急回避ダイス+1』
 スキル: 『●連射2』『●マルチターゲット』『●時間差』
      『◉◉タツジン:イアイドー』『◉ヒサツ・ワザ:ムーンシャドウ』
      『◉◉グレーター級ソウルの力』
      『☆◉レッサー・エンハンスメント』『☆◉カラテ粒子収束』
      『◉知識:貴族の流儀』『◉知識:犯罪(スラッシャー)』
 ジツ : 『☆カラテミサイルLV3』
      『★キネシス迎撃』『★★カラテ・エンハンスメント』

備考:ワザマエ鍛錬蓄積2

組織内での立ち位置や性格:『反抗心や嫌悪』
◆ヴァルナ (種別:ニンジャ)  DKK:3    名声(ザイバツ):8
カラテ    6		体力   14
ニューロン  7		精神力  17
ワザマエ   8		脚力   4/N
ジツ     7		万札   5

攻撃/射撃/機先/電脳  6/8/7/7
回避/精密/側転/発動  8/8/8/14
即応/緊急       5/0

◇装備や特記事項
 所持品: 『家紋入りハンカチ(家族の写真読み替え):精神力+1』
 スキル: 『●連射2』『●マルチターゲット』『●時間差』
      『◉不屈の精神』『◉魅了』
      『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉◉アーチ級ソウルの力』
      『◉◉タツジン:ジツ』
      『◉交渉:煽り』
      『◉知識:ザイバツ』『◉知識:貴族の流儀』『◉知識:ファッション(着物)』
 ジツ : 『☆カトン・ジツLV3』
      『★カトン・ボール』
      『★★グレーター・カトン・ジツ』『★★体力+1、精神力+1』
      『★★★インフェルノ・ジゴク』
 
組織内での立ち位置や性格:『心酔や従順』
◆ネクロマ (種別:ニンジャ)  DKK:0    名声(ザイバツ):8
カラテ    10	  体力   12
ニューロン  6		精神力  14
ワザマエ   6		脚力   5/N
ジツ     6		万札   6

攻撃/射撃/機先/電脳  10/6/6/6
回避/精密/側転/発動  10/6/6/12
即応/緊急       5/1

◇装備や特記事項
 所持品 : 『オーガニック・スシ』
 装備  : 『人面皮(フェイスガード読み替え)』
 スキル : 『●連続攻撃2』
       『◉◉忠誠心:ザイバツ』
       『◉◉グレーター級ソウルの力』
       『☆◉捕食回復』『☆◉ヘンゲ・マスタリー』
       『◉知識:銃器』
 スロット: 『◉マーク・オブ・ザイバツ』
 ジツ  : 『☆ヘンゲヨーカイ・ジツLV3』
       『★剛力』
       『★ネクロ・ヘンゲ・ジツ(アクマ・ヘンゲ読み替え)』
       『★ゴーストミサイル(ジゴクの炎読み替え)』
       『★★グレーター・ネクロ・ヘンゲ・ジツ(グレーター・アクマ・ヘンゲ読み替え)』


組織内での立ち位置や性格:『心酔や従順』


◆ライトプレッシャー (種別:ニンジャ)
カラテ    4		体力   6
ニューロン  9		精神力  11
ワザマエ   5    脚力   5/N
ジツ     4		万札   10

攻撃/射撃/機先/電脳  4/6/9/9
回避/精密/側転/発動  9/6/6/13

◇装備や特記事項
 スキル :『●マルチターゲット』『●時間差』
      『◉知識:独立小組織』『◉知識:ハッキング』
      『◉交渉:超然』
 ジツ  :『ヒカリ・ジツLv3』
      『★ヒカリの威光』
 サイバネ:『▲スマート・バイオサイバネLv0』:出目【6】で『痛打+1』
      『△バイオ脳物質分泌器官』
◆ウツシエ (種別:ニンジャ)
カラテ    4		体力   5
ニューロン  4		精神力  8-2=6
ワザマエ   8    脚力   4/E
ジツ     5		万札   10

攻撃/射撃/機先/電脳  5/9/4/4
回避/精密/側転/発動  8/8/8/10

◇装備や特記事項
 スキル: 『●連射2』
      『◉◉グレーター級ソウルの力』
 ジツ : 『☆ステルス・ジツLV3』
      『★レッサー・ブンシン・ジツ』『★★ブンシン・ジツ』
 スキル: 『◉◉タツジン:アサシネイト・ドー』
      『◉ニンジャソウルの闇』
      『◉知識:刀剣(ナイフやダガー)』『◉狂気:殺人嗜好』
 装備 : 『アサシンダガー』


◇戦闘開始

イニシアチブ
ライトプレッシャー→ロンダイジ・レツノスケ→ヴァルナ→ネクロマ→ウツシエ

「ヒカリ・ジツ!イヤーッ!」「「グワーッ!?」」「ンアーッ!」ライトプレッシャーの全身が軍用LEDライトの如く強烈発光!小型の太陽が室内に現れたかの如く光量にザイバツニンジャたちは目を焼かれる!

「ヒィヒヒヒイヤーッ!」光を隠れ蓑に奇襲を仕掛けるウツシエ!急所狙いのダガーナイフ斬撃!「イヤーッ!」『オロロー……ン』ネクロマは青白い巨大なエクトプラズム体を盾めいて掲げて防御!この部屋にある唯一の死体であるバットゥエレの霊魂を抜き取ったのだ!「イヤーッ!」覚束ない視界の中でネクロマは霊魂を炸裂させる!ゴーストミサイル!

「ヒィヒヒヒャーッ!」ウツシエは迫り来るエクトプラズム体を回避しきれず被弾!そのまま消滅する!……消滅!?消滅とはいったい!?「ヒイヤーッ!」「ヌウッ!イヤーッ!」レツノスケは背後から斬りかかってきた相手に咄嗟のイアイで応じる!攻撃相手はウツシエ!ナムサン!ウツシエが2体!ここはコトダマ空間ではないにも関わらずだ!ブンシン・ジツ!

「ヒイヤーッ!ヒイヤーッ!ヒイヤーッ!」「ヒイヤーッ!ヒイヤーッ!ヒイヤーッ!」「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」2体同時の連続攻撃をレツノスケはイアイ防御!防御!防御!手数を技量で押し返す!「イヤーッ!」ZAAAAP!ライトプレッシャーの援護光線射撃!「イヤーッ!」ブリッジ回避!

「フッ……ワザマエ!そしてウカツ!」ライトプレッシャーは不敵に笑い、称賛と嘲弄の言葉を投げる。次の瞬間!「ンアーッ!」「ヴァルナ=サン!?」響き渡ったのは苦痛の叫び声!レツノスケが回避した光線がウツシエの持っていたダガーを反射し、ヴァルナに命中したのだ!若草色の着物に煙を上げる焦げ跡が生まれ、ヴァルナの目元が屈辱と怒りで歪む!

「イイィ……ヤヤヤヤーッ!」ライトプレッシャーは十の指すべてからヒカリ・ジツを連続発射!……ウツシエに向けて!「「ヒイィヒャヒャヒャーーッ!」」ブンシン・ジツを使い2人になったウツシエはダガーを乱れ振るい、光線を四方八方へ拡散させる!

 ナムサン!なんたる互いのジツの特性を利用した悪夢的コンビネーションか!薄暗い地下室はライトプレッシャー自身の輝きと狭い空間を入り乱れる光線によってネオサイタマ繁華街の過剰広告ネオン看板群の真っ只中めいた光の暴威に晒されている!

「イヤーッ!イヤーッ!……グワーッ!」「レツノスケ=サン!?グワーッ!?」エンハンス刀とネクロ・ジツで必死に耐えるレツノスケとネクロマ!しかし圧倒的包囲殲滅火力の前に反撃の機が掴めない!このままではジリー・プアー(訳注:徐々に不利)だ!

「ハッハッハ!互いの弱点を補い合い、長所を伸ばし合う!それこそが組織の一員として、戦士としての基礎であり理想でもある!君たちザイバツニンジャにそれがあるかね!?無いのならこのまま3人仲良く躯を並べることとなるぞ!」「ヒヒヒヒィーッ!死ね!死ね!死ね死ね死ねーッ!」

 ライトプレッシャーとウツシエの2人は高らかに笑い、ますます攻撃を激化させる!ああ、ギルドの若き戦士たちにもはや打つ術は無いのか!?コトダマ空間で彼らが積み重ねた勝利は現実空間での敗北をより色濃くするための虚しい夢幻でしかなかったのか!?

「ヴァルナ=サン!まだか!あまり長くはもたんぞ!」「えろうすんまへんなあ!あんまりぴかぴかきれーなんで見とれてましたわ!レツノスケ=サンも光らせてもらったらええんとちゃいます!」否!このイクサの光景を俯瞰する読者の皆様は気付いた筈である!レツノスケとネクロマに庇われながらヴァルナが連続側転をし続けていることに!

 そしてその時は訪れた!「ネクロマ=サン!上!」「ヨロコンデー!」「イヤーッ!」ヴァルナの合図でネクロマは青白い霊魂で形成した巨腕を振るい、レツノスケとヴァルナを天井目掛け放り投げる!「イヤーッ!」そして天井に到達したレツノスケはネクロマをキネシスで引き寄せた!「なにを……?」疑問の声を上げるライトプレッシャーを見下しながら、ヴァルナは手の平を思い切り叩き付ける!

「……マズイ!ウツシエ=サン!」その様子に不穏な空気を感じ取ったライトプレッシャーは仲間に呼びかけ跳躍退避を図る!「死ね!死ね!死死死死ヒヒヒヒィーッ!」しかし殺人快楽の予感に酔い痴れていたウツシエはライトプレッシャーの助言を聞き入れない!そして次の瞬間!

 KABOOOOOM!DOOOOOOM!「アバババーーッ!?」室内を満たす光すらも呑み込むほどの業火が連鎖発生!ウツシエの分身体と本体は回避も防御も叶わず、火の海に沈んでいった!「サヨナラ!」炎の中から響く断末魔!ウツシエ爆発四散!

 ウツシエの死を確認したヴァルナはジツを解除し、ザイバツニンジャたち3人は炎の消えた床の上に着地する。そしてただ一人生き残ったライトプレッシャーを三角の陣形で素早く包囲した。「さて、ライトプレッシャー=サン。このままお前をキョートまで連行する。エーリアス……スペルバウンド=サンについて知っていることを洗いざらい喋ってもらうぞ」

 レツノスケは有無を言わせぬ口調で言い切ると、カタナを一度鞘に納めてエンハンスを再充填し、イアイの構えを取った。ライトプレッシャーは左右に首を向ける。右には着物の袖で口元を隠し、炎の燃える眼を細めるヴァルナ。左には青白い霊魂を鎧のように纏うネクロマ。どこにも逃げ場など無い、この絶体絶命の状況で「……素晴らしい、おめでとう。実に見事だ」ライトプレッシャーは朗らかに笑い、拍手した。

「……ヤバレカバレか、それとも命乞いのつもりか?こちらの心証を良くして尋問・拷問を軽くしようなどという腹積もりなら……」「ンー、早とちりはよくないぞレツノスケ=サン。私は正真正銘、心の底から、嘘偽りなく、君たちを褒め称えているのだよ。」ライトプレッシャーは舌打ちと共に右手の指を振り、その指でそのままピストルの形を作る。3人は身構えた。

「そして私は君たちと一緒にキョートへ行くつもりは無い。楽しい観光旅行はまた後日案内していただくこととしよう」ライトプレッシャーは右手の指先を己のこめかみに突きつけ「オタッシャデー!」ZAAAAP!ヒカリ・ジツを放った。ライトプレッシャーの身体が光の塊となり、指先から放たれた光線と一体となって地下室の天井を貫通し、屋敷の外へと飛んで行った。

◇1ターン目
ライトプレッシャーヒカリの威光: 13d6>=4 = (6,1,6,6,5,4,4,2,3,3,6,5,5 :成功数:9)
ライトプレッシャー精神力10
ターゲット1レツノスケ2ヴァルナ3ネクロマ:1d3 = (3)
ネクロマ精神力13
ネクロマイニシアチブ減少値:1d3 = (2)
ネクロマイニシアチブ値4
ライトプレッシャー連続側転:5d6>=4 = (1,5,3,2,3 :成功数:1)
ライトプレッシャーヒカリ・ジツLV3:13d6>=5 = (2,3,6,2,2,4,4,4,4,1,4,1,2 :成功数:1)
ライトプレッシャー精神力9
レツノスケ,ヴァルナ,ネクロマ回避:
5d6>=5 = (4,4,3,6,5 :成功数:2)
+4d6>=5 = (4,1,4,1 :成功数:0)
+5d6>=5 = (5,1,6,3,2 :成功数:2)
ヴァルナ体力12

レツノスケ★★カラテ・エンハンスメント:
12d6>=3 = (2,1,2,2,6,6,3,2,5,3,4,1 :成功数:6)
レツノスケ精神力11
レツノスケ強化精密攻撃→ウツシエ:
6d6>=5 = (2,4,6,6,3,6 :成功数:3)ナムアミダブツ!
+6d6>=5 = (4,3,5,3,5,6 :成功数:1)痛打!
ウツシエアドレナリンブースト回避:
2d6>=4 = (4,1 :成功数:1)+1d6>=3 = (4 :成功数:1)
ウツシエ精神力5

ヴァルナ★★グレーター・カトン・ジツ エテルの引き寄せ:
14d6>=5 = (3,6,1,6,4,1,6,3,3,6,1,4,4,6 :成功数:5)
ヴァルナ精神力16
ヴァルナ★★グレーター・カトン・ジツダメージダイス:
2d3 = (2+3)+2d3 = (2+1)
ウツシエ前半回避:
2d6>=5 = (2,6 :成功数:1)
ウツシエ体力2

ウツシエ★★ブンシン・ジツ:
10d6>=5 = (1,4,1,3,6,4,6,4,3,1 :成功数:2)
ウツシエ精神力4

ネクロマ★★グレーター・ネクロ・ヘンゲ・ジツ:
12d6>=4 = (5,5,4,3,6,4,2,1,4,3,4,6 :成功数:8)
ネクロマ精神力12
ネクロマカラテ→ウツシエ分身:
7d6>=5 = (5,2,2,6,3,5,4 :成功数:3)痛打!
+7d6>=5 = (2,5,1,1,2,3,6 :成功数:2)痛打!
分身破壊!

◇2ターン目
ライトプレッシャーヒカリの威光:
13d6>=4 = (5,4,5,5,1,5,1,2,3,1,3,2,4 :成功数:6)
ライトプレッシャー精神力8
ライトプレッシャーヒカリ・ジツLV3:
13d6>=4 = (5,4,1,3,1,3,4,4,6,3,4,5,1 :成功数:7)
ライトプレッシャー精神力7
レツノスケ,ネクロマ回避:
5d6>=5 = (2,5,5,2,3 :成功数:2)
+5d6>=5 = (5,5,5,5,4 :成功数:4)

レツノスケ強化精密攻撃→ウツシエ:
6d6>=5 = (3,3,2,1,5,6 :成功数:2)痛打!
+6d6>=5 = (4,1,1,3,2,5 :成功数:1)
ウツシエ回避:
2d6>=4 = (5,3 :成功数:1)+1d6>=4 = (5 :成功数:1)

ヴァルナ★★グレーター・カトン・ジツエテルの引き寄せ:
14d6>=5 = (6,2,6,6,3,3,1,1,1,6,4,5,4,1 :成功数:5)
ヴァルナ精神力15
ヴァルナ★★グレーター・カトン・ジツダメージダイス:
2d3 = (1+3)+2d3 = (3+2)
ウツシエ回避:
1d6>=4 = (5 :成功数:1)+1d6>=4 = (2 :成功数:0)
ウツシエ体力‐3!爆発四散!

ネクロマ★ゴーストミサイル→ライトプレッシャー:
8d6>=5 = (3,1,3,6,6,4,4,4 :成功数:2)
ライトプレッシャー回避:
3d6>=4 = (1,5,5 :成功数:2)
ネクロマカラテ→ライトプレッシャー:
7d6>=5 = (5,4,4,6,3,5,6 :成功数:4)
+7d6>=5 = (5,2,3,1,1,6,6 :成功数:3)サツバツ×2!
ライトプレッシャー回避:
3d6>=4 = (1,2,4 :成功数:1)+3d6>=4 = (5,4,1 :成功数:2)

◇3ターン目
ライトプレッシャー連続側転:
5d6>=4 = (5,4,5,6,5 :成功数:5)
ライトプレッシャーは逃走を選択

戦闘終了

「ウカツ……!逃したか!」「すぐに追いかけましょう!」「もうええんとちゃいます?追い付ける気ぃしいひん」急いで地上階への階段を駆け上ろうとしていたネクロマをヴァルナの言葉が制した。レツノスケはネクロマとヴァルナの顔を交互に眺め、短く溜息を吐き、ザンシンを解く。

「確かに、ヴァルナ=サンの言う通りだ。そもそも我々がすべきことはキョートへの帰還。ここは深追いせず、ギルドに情報を持ち帰ることとする。いいな?」「わ、わかりました!任務は大事ですものね!」「ほな、それで」

 ……こうして、レツノスケたちは正体不明の敵たちとの不可思議なイクサを終え、屋敷を後にした。もう一度ギルドと連絡を取るべくUNIX設備のある施設へ向かう道すがら、レツノスケはヴァルナとネクロマの、ヴァルナはネクロマの過去の一部を垣間見たことを思い出す。しかし、3人がそのことを話題に上げることは無い。それは奥ゆかしさからなのか、仲間への無関心さからなのか、それとも……?

◆◆◆

 数日後、キョート城、謁見の間。

「おいたわしや、マイロード」スペルバウンド一味とのイクサの後、無事にキョート城へと帰還したレツノスケたちの報告を聞き終えたパラゴンは、玉座に腰を下ろす偉大なるロード・オブ・ザイバツを前に一言呟いた。「ムフォーフォーフォー……クルシュナイ」ロードは宙を見たまま嗄れ声で返事をする。ロード・オブ・ザイバツがこの曖昧な状態になって、随分な月日が流れた。

 かつて、ロード・オブ・ザイバツの行使するキョジツテンカンホー・ジツはキョート全域数百キロメートルを覆い尽していた。これに加え、ネオサイタマ各地にザイバツニンジャたちが設置した魔術的ビーコンの力により、キョジツテンカンホーの効果範囲は今やネオサイタマにまで及んでいる。

 しかし、その代償としてジツの行使者であるロード・オブ・ザイバツにかかる負担も以前に比べ倍増してしまっている。その負担を軽減するための贄がエーリアスであり、ユメミル・ジツであったのだが。「すべてはこのパラゴンめの責であります。マイロード」「ムフォーフォーフォー……クルシュナイ」

 こともあろうにエーリアスはそのロードのために用いるべきジツでロードを誑かし、聖域とも呼べる記憶を土足で踏み荒らし、その尊き御心に汚泥を塗りたくった。断じて許すわけにはいかぬ。パラゴンの猜疑心に満ちた目が殺意で赤く濁る。エーリアスに対する殺意と、ロードを御守りすることが出来なかった不甲斐なき己への殺意で。

 もはや残された時間は多くない。このままではギルドの悲願を達成する前に、ロードの肉体に限界が来てしまう。それだけは何としても避けねばならぬ事態であった。「マイロード。どうか、今しばらく、今しばらくお待ちを」パラゴンはその場で膝をつき、恭しくドゲザした。

「ギルドの総力を以て、ドラゴン・ニンジャを我らが手中に。ニューワールドオダーの実現を、どうか、今しばらく」「……クルシュナイ」ロードはか細い声で繰り返した。

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 ……朝か昼か夜かも分からぬ時刻、どことも知れぬ場所。無限に広がる電子の海、コトダマ空間。スペルバウンドはひとり、0と1で造られた世界の中を亜光速の速度で進んでいた。彼、あるいは彼女は上下左右も定かではない宇宙的空間を自在に歩き、泳ぎ、飛翔し、やがて目の前に現れた白金のフスマを躊躇うことなく開けた。ターン!

『バカな……行き止まりだと……?』スペルバウンドが足を踏み入れたのは、タタミ敷きの四角い小部屋であった。それはシュギ・ジキと呼ばれるパターンで、十二枚のタタミから構成されている。四方は壁であり、それぞれにはドラゴン、ゴリラ、イーグル、タコの見事な墨絵が描かれていた。

 部屋の中央では病的に痩せた男がアグラ姿勢で座っている。その装束は見る角度によって様々な色彩を取り、一秒ごとに色をグラデーション変化させていく。『ホホホ……ドーモ、スペルバウンド=サン。お待ちしておりましたよ』『ドーモ、ゴンベモン=サン』2人はアイサツを交わし、タタミの上に向かい合って座る。

『残念ながらライトプレッシャー=サンたちはしくじったようですね。それなりに腕利きの連中を用意したのですが』『あー、死んだ連中はコトダマ空間の戦いに慣れてなかった感じだな。肉を乗っ取ってザイバツに潜入とか、変に欲張るんじゃなかったぜ』『ホホホ……しかしこれでザイバツも動かざるを得ないでしょう。すべては私たちの計画通り……』

 ゴンべモンと呼ばれたニンジャとスペルバウンドはザイバツを、それと対峙するソウカイヤを揺らがしかねない恐るべき陰謀を、まるで世間話のような気軽さで口にする。この空間はスペルバウンドとゴンベモンの手によって物理的にも電子的にも完璧に隠蔽されているのだ。

『ニンジャスレイヤーやドラゴンチック、その他の胡乱な野良ニンジャによってソウカイヤも大きく揺れ動いています。まもなく、機が熟すでしょう。我々の待ち望んだ機が……ホホホホホ!』『ああ、まあ期待しておくよ。その肉にもな……』

 スペルバウンドはゴンベモンの斜め後ろに正座するニンジャを顎で指し示した。まるで巌のような四角い巨躯、何も反射しない曇ったガラスのような瞳、クロオビを締めた焦げ茶色のニンジャ装束。かつて、ソウカイ・シックスゲイツ最強と謳われたニンジャ、インターラプターの姿がそこにあった。

 

◆報酬

評価報酬テンプレート2:組織の威信に関わるビズ    
A+:【万札】プール+40、全員が【名声】+1
A:【万札】プール+30、全員が【名声】+1
B:【万札】プール+20、全員が【名声】+0
C:【万札】プール±0、全員が【名声】+0
D:【万札】プール-20、全員が【名声】-1

A評価とする。
全員が【万札:10】【名声:1】【余暇:4日】GET。

◆後書き

 ということでライトプレッシャー=サンには逃げられましたがニンジャ2人を撃破し、無事にキョートへ戻ることが出来ました。しかし、これから先より大きなイクサが待っていそうですね。頑張ってほしいものです。

 余暇を終えて今の状況はこう!

◆ロンダイジ・レツノスケ (種別:ニンジャ)  DKK:0    名声(ザイバツ):9
カラテ    6		体力   6
ニューロン  7		精神力  12
ワザマエ   11   脚力   6/N
ジツ     5		万札   9

攻撃/射撃/機先/電脳  6/11/7/7
回避/精密/側転/発動  11/11/11/12
即応/緊急       4/1

◇装備や特記事項
 所持品: 『ZBRアドレナリン注射器』
 装備 : 『*カタナ*』『ストリートウェア:緊急回避ダイス+1』
 スキル: 『●連射2』『●マルチターゲット』『●時間差』
      『◉◉タツジン:イアイドー』『◉ヒサツ・ワザ:ムーンシャドウ』
      『◉◉グレーター級ソウルの力』
      『☆◉レッサー・エンハンスメント』『☆◉カラテ粒子収束』
      『◉知識:貴族の流儀』『◉知識:犯罪(スラッシャー)』
 ジツ : 『☆カラテミサイルLV3』
      『★キネシス迎撃』『★★カラテ・エンハンスメント』


組織内での立ち位置や性格:『反抗心や嫌悪』

◆忍◆
ニンジャ名鑑#---
【ロンダイジ・レツノスケ】
 キョートの没落貴族、ロンダイジ家の末裔にニンジャソウルが憑依。フリーランスニンジャとして裏社会で活動していたが、ザイバツからのスカウトを受けギルドへ加入する。家の再興が夢。
◆殺◆

 ワザマエが伸びて11へ。お金が溜まれば『*カタナ*』を『**カタナ**』にしても良いかな?


◆ヴァルナ (種別:ニンジャ)  DKK:3    名声(ザイバツ):9
カラテ    6		体力   14
ニューロン  9		精神力  19
ワザマエ   8		脚力   4/N
ジツ     7		万札   0

攻撃/射撃/機先/電脳  6/8/9/7
回避/精密/側転/発動  9/8/8/16
即応/緊急       5/0

◇装備や特記事項
 所持品: 『家紋入りハンカチ(家族の写真読み替え):精神力+1』
 スキル: 『●連射2』『●マルチターゲット』『●時間差』
      『◉不屈の精神』『◉魅了』
      『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉◉アーチ級ソウルの力』
      『◉◉タツジン:ジツ』
      『◉交渉:煽り』
      『◉知識:ザイバツ』『◉知識:貴族の流儀』『◉知識:ファッション(着物)』
 ジツ : 『☆カトン・ジツLV3』
      『★カトン・ボール』
      『★★グレーター・カトン・ジツ』『★★体力+1、精神力+1』
      『★★★インフェルノ・ジゴク』
 
組織内での立ち位置や性格:『心酔や従順』

◆忍◆
ニンジャ名鑑#---
【ヴァルナ】
 キョート共和国アッパーガイオン、貴族階級の出身。実家はザイバツと関わりを持っており、ある日ニンジャ化したことでそのままザイバツ入りした。性格が悪い。
◆殺◆

 ニューロンをアップ。アーチ級スキルでピンと来るものが無いんだよなあ。今はニューロンを伸ばしましょう。


◆ネクロマ (種別:ニンジャ)  DKK:0    名声(ザイバツ):9
カラテ    10	  体力   12
ニューロン  6		精神力  14
ワザマエ   6		脚力   5/N
ジツ     6		万札   28

攻撃/射撃/機先/電脳  10/6/6/6
回避/精密/側転/発動  10/6/6/12
即応/緊急       5/1

◇装備や特記事項
 所持品 : 『オーガニック・スシ』
 装備  : 『人面皮(フェイスガード読み替え)』
 スキル : 『●連続攻撃2』
       『◉◉忠誠心:ザイバツ』
       『◉◉グレーター級ソウルの力』
       『☆◉捕食回復』『☆◉ヘンゲ・マスタリー』
       『◉知識:銃器』
 スロット: 『◉マーク・オブ・ザイバツ』
 ジツ  : 『☆ヘンゲヨーカイ・ジツLV3』
       『★剛力』
       『★ネクロ・ヘンゲ・ジツ(アクマ・ヘンゲ読み替え)』
       『★ゴーストミサイル(ジゴクの炎読み替え)』
       『★★グレーター・ネクロ・ヘンゲ・ジツ(グレーター・アクマ・ヘンゲ読み替え)』


組織内での立ち位置や性格:『心酔や従順』

◆忍◆
ニンジャ名鑑#---
【ネクロマ】
 ザイバツ・シャドーギルドのニンジャ。自らの体を半霊化させることの出来るネクロヘンゲの使い手。ザイバツの思想に心酔し、ニンジャの支配する世の中こそ世界のあるべき姿だと盲信している。
◆殺◆

 現段階で彼のステータスは完成しているのでひたすらシノギ判定。アクマ・ニンジャクランのプラグインが出たけどネクロマには関係ないかな?


 それではここまで読んで下さってありがとうございました!