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総合商社を目指すあなたに!商社の実態2

あなたは総合商社での仕事に興味がありますか?

私は新卒から約10年間、大手総合商社で勤務してきました。今回はその時の経験を基に、商社の実態をお伝えします!前回に続き、第2回目のシリーズとなります。前回ブログはこちら↓

終身雇用は古いものになりつつあります。しかし、日本の大企業ではまだ新卒から定年まで働けるケースも多いでしょう。余裕のある大企業だからこそできることです。

それを望むかどうかはあなた次第ですが、基本的な知識として参考となれば幸いです。

Windows2000は存在するのか

仕事にあぶれた社員は昔から窓際族と呼ばれています。そして、大手総合商社でも窓際族は存在します。

しかし、大きな特徴は窓際社員でも高待遇の給料を得られることです。年収2,000万円を得る窓際族が存在することから、Windows2000と言われることがあります。

なぜ高待遇な窓際族が生まれるのか。その最大の理由は、よほどのことがない限りクビにはならないからです。

よほどのこととは、横領、暴力といった犯罪行為です。一方で、ハラスメントだけではなかなか退職に至るケースは見たことがありません。

そして、窓際族になるかどうかは実力によることもあれば、違うこともあります。

実力があっても窓際になるケース

私がいた商社は、上層部の政治的な競争が激しい組織でした。そして、社長は政権争いと同じです。

政権交代が起きた時、新しい社長がまず取り掛かるのが前任者否定です。なぜでしょうか?

前任者を否定することが一番自分の色を出しやすく、成果として主張しやすいからです。

そして、その一環として、自分が働いていた部署が解散となることがあります。

私がいた商社では、「発展的解消」と呼ばれていました笑

組織解体に等しいのですが、響きだけは前向きです。そして、そのような部署にいたメンバーは仕事にあぶれることになります。社内失業状態となるのです。

しかし、それでもクビになることはありません。大体は配置転換で他の部署に異動して行きます。一方で、良い異動先がなく宙ぶらりんになることもあります。

そうなれば、あなたも窓際族です。

窓際族は勝ち組という考え方

私は、窓際族は非常にお得だと考えています。

出世して活躍することは立派です。しかし、会社の雇用をフル活用して自由な社会人生活を求めるのも立派な生き方です。

会社の仕事をそこまでせずとも、きちんと給料は受け取れます。そして、時間をあなた自身がやりたいことに振り向ければ良いのです。

趣味も良いですが、あなたのための仕事に時間を使うのが有効でしょう。投資を学ぶのも良し、副業するのも良しです。

また、出世とは運の要素が非常に強いゲームです。あなたがいくら優秀で実力があっても、所属部署が解体となれば出世は難しくなります。

それでも腐ることはありません。暇になった時間を最大限有効活用する方法を考えるのです。

部長になっても55歳で役職定年

また、仮に部長に出世したとしましょう。それでも、執行役員にならなければ55歳で解任されることになります。

定年は60歳、または65歳です。まだ定年まで最大10年ありますが、役職がなくなるのです。

これは、次の世代を部長に出世させるための制度です。組織の新陳代謝を考えれば極めて健全な制度と言えます。

従って、出世したとしても55歳を超えてからのキャリアを考える必要があります。

それを考えた時、商社でのキャリアオプションは大きく3つとなります:

  1. 社長になるまで頑張り続ける。役職定年になってしまったら、その時にどうするかを考える。

  2. 窓際族であることを最大限活用する。会社の仕事を最速で終わらせ、自分のビジネスや副業にも時間を使う。

  3. 新しい挑戦を求めて転職する。

私は結果として3番目の選択をしました。

しかし、どれが正解かはあなた次第です。

結論

大手総合商社では窓際族でも年収2,000万円を超えることができます。

そして、窓際族は決して悪いものではありません。むしろ、活用すれば最高の待遇と言えます。

また、出世を目指すのも素晴らしいことです。ただ、役員以上にならなければどちらにしても55歳で役職定年となります。

その後の仕事は大抵暇なものとなります。それを踏まえて、出世は目指す価値があるかどうかを考えてみると良いでしょう。

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