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砂糖と塩を間違えた話

アイスボックスクッキーを作った。

ココア生地とプレーン生地を市松模様にしたり、渦巻模様にして作るあれ。

中学2年の時である。

バターをすり混ぜ生地を二つに分けて…それなりの手間をかけて焼き上がったクッキーは不気味なほどきれいな形だった。

いつも焼くクッキーより色が薄いような…と思いながら食べたらそれは塩だった。塩味じゃなくて塩。

猛烈な辛さに速攻で流しに吐き出しながらも、砂糖が塩になっただけで食物じゃなくなることの驚き、漫画みたいなことをしでかした自分への驚き、食品サンプルってこうやって作れるんじゃ…?というアイデア、大量のバターなどを無駄にしてしまった悲しみと怒りが同時に起こり、とにかく全体としては、砂糖と塩を間違えると全てが完全に塩になることに驚いた。

漫画だと、男「うわ、しょっぱい!」 女「きゃ、塩と砂糖間違えちゃった!ごめんなさい!」 男「大丈夫、食えるよ」ってなるところだけど(そんな場面見たことないけど)、本当に間違えるとそうはならないことがわかった。塩がサクサク食べやすくなっただけだから。

それにしても綺麗に焼き上がったな、あの時のクッキー。

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