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ホックニーの模写

もともと木炭で描かれたものを、水性のサインペンで模写。

ホックニーすごいなあ、手前の根がまわってるところとかで、ホックニーってすぐわかるもの…(再現できてないけど)。

細い枝の描き込みは、「これって…本当にこんな風に伸びてたのかな…絵の中だけの真実なのでは」と思った。でも葉の生え方とかで「これは松かな」とかわかるし、遠方の束になって生えてる木も、わずかなストロークでそれとわかるし、私がやりがちな「よくわかんないから誤魔化して描いとこう」みたいなことは一切なく、どういう意図でどう描くかも完全にクリアーな状態で頭の中にあるに違いない。

不自然に見えるところもわざとということだ。

ということは感じるけど、その意図まで模写できたかっつったら全くできてないのであった。

2013年の春にイースト・ヨークシャーに滞在して、木炭で風景を素描したときには、さまざまな種類の微(しるし)を使ってみた。変化が必要だからね。ピカソ、マティス、デュフィを観察した。それでも私が使ったのは、木炭のスティックでつけられるものだけだ。それしかできないからね。

明らかに不自然な枝ぶりのところがあって、それは左のいちばん手前の枝なのだけれど、それも再現できず…根っこも、不自然さを感じる細い枝の描き込みも、松らしい葉も、遠方の木も、何もかも再現できてないので「模写しました!」と言ったら失礼にあたりそうなのでめちゃ言い訳。自然に忠実でありながら画家のしるしをも残すってすごいことだ。また描こう…。

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