投資#49 年齢による違いが消えていく!
書籍の情報
タイトル:消齢化社会 年齢による違いが消えていく! 生き方、社会、ビジネスの未来予測
著者:博報堂生活総合研究所
出版社:集英社インターナショナル
発行日:2023年8月12日
書籍の要約
博報堂生活総合研究所が1992年から始めた長期時系列調査によると、近年、生活者の年代に基づく価値観や意識の違いが小さくなっている。彼らは、この現象を「消齢化」と命名した。
「消齢化」が進むと、社会では次のような変化が生じる。
個人の生き方が変わる・・・「実年齢」の意義が薄れ、肉体年齢や精神年齢など、心身の実際の状態を示す「実質年齢」が重視されるようになる。
人との関り方が変わる・・・全年代的に価値観の違いが小さくなることで、「見知らぬ人ともわかりあえる」という共通認識が生まれ、他者への関与の姿勢が積極的になる。
社会構造が変わる・・・性別や年代などの「デモグラフィック特性」で生活者を細かく区分することの有効性が薄れ、「デモグラ離れ」が加速する。生活者全体を「大きな塊」として広く捉え直すことで、チャンスが広がる。
市場が変わる・・・年代ごとに商品・サービスを切り分ける「ヨコ串」発想に代わり、年代を一基貫通して考える「タテ串」発想が有効性を増す。
感想
「実年齢」の意義が薄れ、とありますが、「実年齢」を脇に置いておきたいというのが本音なのではないかなと思います。
私の心は、いつも二十歳前後の気分でいるらしく、なかなか「実年齢」を考慮しようとしません(笑)。
肉体年齢や精神年齢など、重視することで、このギャップから目をそらしたいのが私なのかなと思いました。
他の方はどうなのか気になるところではあります。
かと言って、心身の実際の状態を示す「実質年齢」が重視するのは良くないというつもりはありません。
心身の実際の状態にしたがって、行動した方が、行動範囲が広がるでしょうし、楽しいと思います。
また、全年代的に価値観の違いが小さくなるとのことですので、
これからは○○世代のような区切り方をしなくなるのかなと思いました。
いままで○○世代のように区切ることに意味があったのかな?
と思います。
マーケッティングの世界では、このようなセグメンテーションをあまり
しないのではないかと思います。
一方、マスコミは、新しい言葉を作るのも仕事のようですから、○○世代の
ような言葉が好きなのかなと思います。
仕事の中でも、年齢層でのセグメンテーションをすることはないので、
「消齢化」が進んでいるのではないかと思います。
まとめ
近年、生活者の年代に基づく価値観や意識の違いが小さくなっている。