投資#7 投資資金作り実践編1 保険の見直し
最近、生命保険の見直しをしました。
保険会社のHPにはサンプルがあり、保険金をいくらにしようか参考になるのですが、設定条件があまり適切ではないのではと思うこともあります。
https://www.rakuten-life.co.jp/learn/amount.html
例えば、人生100年時代と言われて久しいのですが、前提条件のところで配偶者が87歳まで生きることが前提になっていることがあります。人生100年としたら、13年分足りないので、鵜吞みにはできないなと思いました。
直近1年で見直した保険
私の生命保険 → 死亡保障額減額
私の医療保険 → 解約
妻の都道府県民共済 → 解約
3つそれぞれ月額2000円分の減額になりますので、
2000円/月×12月×3=7万2000円
の節約になる予定です。
節約した分は、投資資金にしたいと思います。投資資金を増やして、子供と遊んだり、旅行したり、習い事をして一緒に成長できるようなものにお金を使っていきたいと思います。
生命保険を見直した根拠
保険会社のHPにあったサンプルをアレンジして、35歳、40歳、45歳の3つの場合に分けて計算してみました。
そうしたら、死亡保障額を保守的にしすぎ、払いすぎだと思ったからです。ちなみに、死亡保障額を5000万円にしていました。
40歳持ち家の場合
前提条件:
家族構成 夫(40歳)、妻(40歳)、子(4歳)、子(1歳)
年収600万円、生活費25万円/月、住宅ローン10万円/月、修繕積立金・管理費3万円/月
貯蓄200万円
まず、遺族の支出を計算します。
配偶者の生活費の計算ですが、サンプルに倣い、配偶者の生活費=(現在の年間生活費)×0.5×(配偶者の余命)としました。
配偶者の生活費=(現在の年間生活費)×0.5×(配偶者の余命)
=25万円/月×12月×0.5×(100―40)
=300万円×0.5×60
=9000万円
子の生活費もサンプルに倣い、子の生活費=(現在の年間生活費)×0.2×(22-末っ子の年齢)としました。
子の生活費=(現在の年間生活費)×0.2×(22-末っ子の年齢)
=25万円/月×12月×0.2×(22―1)
=300万円×0.2×21
=1260万円
子の教育費もサンプルに倣い、幼稚園から高校までは公立、大学は私立文系とした場合の教育費です。
子の教育費=1844万円
住居費もサンプルに倣い、ローン残高は団体信用生命保険で支払われることを前提としています。また、持ち家は、マンションとして、修繕積立金・管理費を支払うことを前提としています。
住居費=(年間の修繕積立金・管理費)×(配偶者の余命)
=(3万円/月×12月)×(100―40)
=36万円×60
=2160万円
葬儀関連費用もサンプルに倣っています。なんか、家族葬した場合に、こんなに費用掛かるのかなと思いましたけれども。
葬儀関連費用=196万円
配偶者の生活費、子の生活費、子の教育費、住居費、葬儀関連費を合計すると、下記のように
なりました。
遺族の支出合計=1億2616万円
続いて遺族の収入を計算します。
遺族基礎年金ですが、簡単には高校卒業するまで受け取れますので、18歳まで受け取れることにしています。本当は、月単位での計算になるのでが、ここでサンプルに倣うことにします。
遺族基礎年金=78万990円×(18-末っ子の年齢)+22万4700円×(18-長子の年齢)+22万4700円×(18-末っ子の年齢)
=78万990円×17+22万4700円×14+22万4700円×17
=1327万6830円+314万5800円+381万9900円
=2024万2530円
厚生遺族年金は、配偶者の存命中支払われます。金額は、月額標準報酬によります。
年収600万円でしたの12月で割り算して、月額標準報酬を50万円としています。年収600万円の中にボーナスも含まれるので、実際の月額標準報酬はもう少し少ないと思いますが、サンプルに倣うことにします。
また、子供が18歳になると、遺族基礎年金が支払い停止になります。配偶者が65歳になっていれば老齢基礎年金が支払われるので、大きな減額にらないのですが、65歳になっていないと老齢基礎年金が支払れません。
生活に困窮してしまう可能性があるので、中高齢寡婦加算がなされます。中高齢寡婦加算も、サンプルに倣い、58万5700円/年としています。
遺族厚生年金=59万円2000円×(配偶者の余命)+58万5700円×(65-配偶者の年齢-(18-末っ子の年齢))
=59万円2000円×60+58万5700円×8
=3552万円+468万5600円
=4020万5600円
老齢基礎年金は、65歳以降に支払われます。サンプルに倣い、満額の78万900円/年としています。
老齢基礎年金=78万900円×(100―65)
=2733万1500円
死亡退職金も、貯蓄も、サンプルに倣った金額にしています。
死亡退職金=500万円
貯蓄=200万円
配偶者の収入ですが、流石に専業主婦(夫)を続けての生活は困難ですので、パートに出ることを想定して、8万円/月の稼ぎがあることにします。これもサンプルに倣った金額です。
配偶者の収入=8万円/月×12月×(60―40)
=1920万円
遺族基礎年金、遺族厚生年金、老齢基礎年金、死亡退職金、貯蓄、配偶者の収入を合計すると、下記のようになりました。
遺族の収入=1億1397万9630円
持ち家の場合、死亡保障3000万円の保険に加入しておけば、よいように思いました。保険会社のHPにあるサンプルより少し高い金額になる感じですね。
40歳賃貸の場合
前提条件:
家族構成 夫(40歳)、妻(40歳)、子(4歳)、子(1歳)
年収600万円、生活費25万円/月、家賃10万円/月
貯蓄200万円
持ち家の場合と比較して、住居費のみが異なります。配偶者の生活費、子の生活費、子の教育費、葬儀関連費用は同じとしています。
住居費=(年間の家賃)×(配偶者の余命)
=(10万円/月×12月)×(100―40)
=120万円×60
=7200万円
配偶者の生活費、子の生活費、子の教育費、住居費、葬儀関連費を合計すると、下記のように
なりました。
遺族の支出合計=1億9500万円
遺族の収入は、持ち家と同じで、1億1397万9630円としています。
計算違いなのかと思いましたが、賃貸の場合、不足約8000万円です。改善が必要に感じました。
改善案
前提条件の家賃10万円/月も、住んでいる地域によってはこのような家賃ではとても借りられる様な物件がないという地域もありそうです。
60歳から家賃6万円/月に引っ越したとしても、4万円×12月×(100-40)で2880万円の支出減になりますが、死亡保障金額が5000万円以上の保険に入らなければならないように思います。
高齢で賃貸住宅に住み続けられるかも問題です。
配偶者が60歳まででなく、70歳まで働くとすれば、収入が+960万円になりますので、死亡保障金額が4000万円の保険に加入していれば、とんとんとなるでしょうか。
死亡補償金が4000万円というのは、保険会社のHPでも見るような金額になってきますので、少し現実的な範囲になるでしょうか。
実家に頼れるのであれば、実家に転居
一大事が起きる前に、持ち家派になる
ということも考えるべきかなと思いました。
35歳持ち家の場合
前提条件:
家族構成 夫(35歳)、妻(35歳)、子(4歳)、子(1歳)
年収600万円、生活費25万円/月、住宅ローン10万円/月、修繕積立金・管理費3万円/月
貯蓄200万円
配偶者の年齢が35歳になるので、遺族の支出で計算に影響があるのは、配偶者の生活費、住居費です。配偶者の年齢が40歳のときと比較して、5年分、配偶者の生活費、住居費が増えます。
配偶者の生活費=(現在の年間生活費)×0.5×(配偶者の余命)
=25万円/月×12月×0.5×(100―35)
=300万円×0.5×65
=9750万円
住居費=(年間の修繕積立金・管理費)×(配偶者の余命)
=(3万円/月×12月)×(100―35)
=36万円×65
=2340万円
遺族の支出合計=1億5390万円
遺族の収入で計算に影響があるのは、遺族厚生年金、妻の収入です。配偶者の年齢が40歳のときと比較して、5年分、遺族厚生年金、配偶者の収入が増えます。
遺族厚生年金=59万円2000円×(配偶者の余命)+58万5700円×(65-配偶者の年齢-(18-末っ子の年齢))
=59万円2000円×65+58万5700円×13
=3848万円+761万4100円
=4609万4100円
配偶者の収入=8万円/月×12月×(60―35)
=2400万円
遺族の収入=1億2466万8130円
持ち家の場合、死亡保障3000万円の保険に加入しておけば、よいように思いました。保険会社のHPにあるサンプルより700万円高くなる感じですね。
45歳持ち家の場合
前提条件:
家族構成 夫(45歳)、妻(45歳)、子(4歳)、子(1歳)
年収600万円、生活費25万円/月、住宅ローン10万円/月、修繕積立金・管理費3万円/月
貯蓄200万円
配偶者の年齢が45歳になるので、遺族の支出で計算に影響があるのは、配偶者の生活費、住居費です。配偶者の年齢が40歳のときと比較して、5年分、配偶者の生活費、住居費が減ります。
配偶者の生活費=(現在の年間生活費)×0.5×(配偶者の余命)
=25万円/月×12月×0.5×(100―45)
=300万円×0.5×55
=8250万円
住居費=(年間の修繕積立金・管理費)×(配偶者の余命)
=(3万円/月×12月)×(100―45)
=36万円×55
=1980万円
遺族の支出合計=1億3530万円
遺族の収入で計算に影響があるのは、遺族厚生年金、配偶者の収入です。配偶者の年齢が40歳のときと比較して、5年分、遺族厚生年金、配偶者の収入が減ります。
遺族厚生年金=59万円2000円×(配偶者の余命)+58万5700円×(65-配偶者の年齢-(18-末っ子の年齢))
=59万円2000円×55+58万5700円×3
=3256万円+175万7100円
=3431万7100円
配偶者の収入=8万円/月×12月×(60―45)
=1440万円
遺族の収入=1億329万1130円
持ち家の場合、死亡保障3200万円の保険に加入しておけば、よいように思いました。保険会社のHPにあるサンプルより900万円高くなる感じですね。
まとめ
保険会社のHPにあったサンプルをアレンジして、35歳、40歳、45歳の3つの場合に分けて必要な死亡保障額を計算してみました。賃貸の場合は・・・となってしまいましたが、持ち家の場合はアラフォーであれば3000万円ぐらいの死亡保障額が必要と計算できました。もちろん、前提条件に依存します。
また、賃貸を否定しているつもりはありません。私はよい改善案を提案できていませんが、改善案次第で、賃貸でも問題なく生活できるかもしれません。