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短冊のことば
職場に短冊のかけられた笹が飾られています。
きっと、ここに限らずそうなのでしょうが、今年見かける短冊はコロナに関する願いごとが多い。
早くしゅうそくしますように、と、こどもの字体。私がこどもだったとき、収束ということばが果たして思いついていたかな。
完全な収束はまだまだ先で、終わることに希望を見出すばかりでなく、一緒に付き合っていく方法を、それぞれ模索している最中。
コロナをきっかけに、家にいる時間が増えたし、その楽さから逆に離れがたくなっているのは私だけではないと思う。ちょっとした買い物に行きたいと思っても通販で済ませたら荷物を持ち運ばなくて済むし、家で珈琲を淹れるようになったら喫茶店よりも家で過ごした方がなにかと便利なことも多い。
それでもやっぱり、安心して外に出られるという当たり前の日常が、恋しい瞬間はある。喫茶店のおだやかさやおいしい珈琲(やっぱり味が違うんだよね)に包まれたいときだってある。
うん、そうだよね。
変わったままでいい日常もあれば、戻ってきてほしい日常もあるし、変わってほしい日常もある。そうやって、柔軟に過ごしていくのだということを、忘れないようにしていたい。
とはいえ、九州の豪雨の様子を見ていると、のんきにも言ってられないような気持ちにもなる。
自分のことは自分でどうにかやっていくしかないかもしれない。だけど、個人の力ではどうにもならない大きな脅威と戦っている人たちに多く平穏が訪れますように。
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