見出し画像

雨と樹.

画像1

 雨降る樹、というのを想像したり、樹木の写真を見たりしながら、新しい遊びを見つけたみたいに心が躍って筆を走らせていた一週間でした。

 青というのはいいもので、水彩独特の滲みもいいもので、はっきりとした境界線も、ふわりと浮かぶぼやけた広がりも、好きで、まだまだ自在にあやつるには至りませんが、このきれいで少しさびしげにどこかに広がっている世界の絵をもう少し描き重ねてみたいな、と思う金曜の夜でした。来週からもこうした雨と樹を追いかけるかもしれません。

 梅雨が明けぬ夜。

 この梅雨が終わったら、本格的に孟夏がやってきて、真夏に至って。

 夏が来る。息の詰まるような灼熱の夏。

 夏と聞いて連想されるあらゆる概念は好きですが、外に立つだけでへとへとに疲れてしまう昨今の暑さには辟易してしまう部分もあります。せめて絵や写真だけでも涼やかな気分でいよう、と今から考える、雨音に耳をそばだてながら。

 そんな夜です。

いいなと思ったら応援しよう!

小萩うみ / 海
たいへん喜びます!本を読んで文にします。