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自転車日本一周WWOOFの旅(22軒目:徳島県) 〜アグリクエスト/ファームファンタジー(仮)〜

WWOOFを活用し、農家さんをお手伝いしながら農レベルを上げ、自転車で日本一周もしちゃおう & 日本全国の地元でしか味わえない美味しいものも食べちゃおう & 全国の観光地ではない自転車ならではの風景もお届けしちゃおうのUmiです。

いやぁ今回はめっちゃ農レベルアップです‼️ 滞在したのは徳島市。こちらは最近WWOOFerの受け入れはしていなかったのですが、友人の紹介で特別に受け入れていただけました。同年代で青年海外協力隊経験者だったので感覚が似ていて過ごしやすかったです。協力隊経験者は農業に目覚める人の割合が高いかも。生きることが何かということを実感するんですよね。私の生活モデルの原点は発展途上国にあると確信しています。

ここでの体験は、

❶米の苗づくり(ばらまき&ポット) 

❷田んぼの準備 

❸アースバッグハウス作り 

❹畝作り 

❺原木椎茸菌打ち 

❻味噌作り 

❼マクロビ生活 

❽鶏小屋作り 

❾巨大ムカデ部屋に現る などなど


滞在先農家の名前は自然農園マユコベるで めのような めと ジタブルから来ています。面白いなw

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まずはお米の苗づくりのお手伝い。苗もばらまきで土に直に米を播くものとポットにするものの二つをやりました。ここのお米は無農薬無肥料栽培。「みんなの田んぼ」と称して地域の人たちと一緒にやることで、収穫できた分を各家庭で分けたり、それ以外を販売用にしています。

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大阪に住んでいるご両親もお手伝いに来ていました。こちらに引っ越してくることも検討中なんだとか。

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徳島のお米は美味しくないと世間では言われるらしいのですが、全国色々美味しいお米を食べてきた私は、ここのお米がかなり美味しいと感じました。そのワケは育てている品種にあります。無農薬無肥料栽培は戦前までは一般的でしたが、戦後になって改良された品種のほとんどはカタカナ表記。気候、農薬、肥料などに合うように改良されているので、慣行農法(農薬、化学肥料、除草剤を使用)では苗屋さんからそれらをセットで買うビジネスモデルに変化していきました。さらに食べ方もレンジでチンや冷凍して食べたりと食べ方自体が変化してきています。

しかしここでは明治時代などに関西地域で栽培されていた”旭一号””神力”、山形で発見された”亀の尾”など元々有機栽培で作られていたものを育てています。だから環境にも強いんですね。そして冷めても美味しいのが特徴。おにぎりやお弁当でもすっごく美味しいんです! そしてお分かりのように昔作られていた品種は漢字表記なんです。

さらにここでは米を天日干しで干しているのも美味しさの秘密(大量に作られるお米は大型乾燥機で乾燥させるのが一般的)。それに食べる分だけを毎日精米しているのも秘訣だそう。ただ精米に関しては街角に設置されている精米機(都心部ではなかなか見かけないけど地方ではごく当たり前にある)や家庭用の精米機よりも、お米屋さんなどが使用する大型の精米機の方が時間をかけて精米するので精米時に米の温度があがらず風味が逃げにくいと聞きました。

ですがここの家では玄米、七分付き、五分付きで精米するので、ほとんど白米で食べません。ここの美味しいお米を食べ慣れると、白米では物足りない感じがしてしまいます。

そんな美味しいお米はこちらで買えますよ〜!

それとお米を収穫した後の田んぼに蓮華の種を播き、春にはこんなにキレイに咲くので近所の人が来たり、子供たちが通う保育園が数十分もかけて歩いて散歩にも来るので地域にも優しい活用をしています。しかも咲き終わったら土にすき込んで肥料になるので無駄がなく、子供たちも安心して走り回れます。

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さて、みなさま、アースバッグハウスをご存知でしょうか? 私は今回初めて知りました。土と土嚢袋でできてしまう家です。自然環境にも良く、耐震耐火耐久性もあるということで自然派の人たちが増えている現在、大変注目を集めています。

その制作のお手伝いもできました! 未編集の動画で良ければ見てください。(動画の編集したい方募集中!)

動画で見ていただくとわかりますが、土を土嚢袋に入れて積み上げ、金属のたたく道具で打ち固めていくだけなんです。しかも打ち固めている最初はドスドスという音ですが、打ち固まってくるとキーンと金属音になるんです。信じられます? 土を叩いて金属音がするって。その変化にびっくり! 十分な人数と毎日ある程度の時間を費やせば3メートルくらいのものは2週間程度でできてしまうそう。

この建物は自主保育・地域のフリースクールのために作っているそうなので近所の人たちも手伝ってくれたり、その後は自分たちで使うそう。

教えてくれたのはフランス人の方で、アメリカのカリフォルニア州でアースバッグ建築を学んだのだとか。また一つ地球に優しい住み方の新たな手法を学ばせてもらいました。この建築は自由度が非常に高いのですごく楽しそう!


徳島での滞在もいつも通り1週間の予定でした。次の滞在先高知県へ行く前に、私が昨年から関わらせていただいているEMS(Essential Management Schoolで2021年4月からASE(Art・Sports・Entertainment)コースが開講され、学びながらゲスト講師もしていました。その中の特別授業 ”未知” をテーマに宮本亞門さんの回で他のゲスト講師の方々と一緒に東京でお話しをする予定だったので、その時は東京に戻ることになっていたのですが、緊急事態宣言が発令され急遽オンライン開催となったため徳島に残ることに。

特別授業は亞門さんの波乱万丈な人生経験や熱量もあり非常に面白い授業となりました。直接亞門さんに会いたかったぁ〜。残念!


ということで徳島滞在が1週間延び、さらなる農レベルアップへ。2週間も滞在したWWOOF先はここが最長です。夏野菜などの準備もあるため、畝作り。結構たくさん作りましたが、以前大規模有機農業法人で働いた経験のあるこちらのホストさんはもっと短時間でたくさん作っていたそう。そのため作業もスムーズでうまい!畝作りって結構体力使うんですよね。これきついけど二の腕の引き締めにはすごく効果あり‼️

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別の日には原木椎茸の菌打ち。菌床栽培より原木の方が断然美味しい‼️ 手伝いばかりで自分で食べられないのが残念。。

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さらに味噌作り。こちらは麹。そのままで食べても甘味があって美味しいんです。

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大豆をじっくり煮ます。

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その大豆を潰します。

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麹、塩、大豆なども一緒に混ぜます。子供たちも慣れたもの。

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こちらでの食事はマクロビオティックヴィーガン中心。鶏を飼っているので時々卵を食べたりもします。お味噌汁に出汁も使わないことが多いのですが、出汁が入っていないとは思えないほど野菜から出汁が出ているし、お味噌も美味しいのでとても満足❣️

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甘くて美味しい無農薬イチゴも❣️

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部屋に体長20センチ近くはあろうかという今まで見たムカデの中で最大のものが出現‼️ 意外とゆっくり動いていたので箸でつまんで外に逃そうと思ったら、触った瞬間逃げ足がめっちゃ早くなり、押し入れに逃げ込まれ捜索困難に。。その晩は怖くて寝られませんでした。次の日ホストが蚊帳を用意してくれ、その中で寝ることに。ちょっと安心。

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そんなプチ恐怖体験もありましたが農的に生きる多くのことを学べてレベル(自給力)が爆上がり‼️ うん、どこでも生きていけるな。

皆さんからの応援やサポートでこのような生き方がもっと広げられれば環境課題や社会課題にも目を向ける余裕のある人が増えていくと思うのです。余裕のない生き方自体がそもそも様々な問題を引き起こしている根源であると思いません?

ぜひシェアを‼️


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Umi シルクドゥソレイユ・役者・農タメ
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