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自由に生きていますか? 自転車日本一周WWOOFの旅(30軒目:佐賀県) 〜アグリクエスト/ファームファンタジー(仮)〜

WWOOFを活用し、農家さんをお手伝いしながら農レベルを上げ、自転車で日本一周もしちゃおう & 地元でしか味わえない美味しいものも食べちゃおう & 観光地ではない自転車ならではの風景もお届けしちゃおうのUmiです。

九州の旅も終盤。長崎県の佐世保から佐賀県の唐津まで50キロちょっとと距離は短めでしたが、山から山への移動だったのでアップダウンは結構ありました。日本は山を超えないと行けないところばかりw

今回お世話になるこちらはWWOOF登録されてはいるのですが、農業はまだそれほど本格始動しておらず、建築のお仕事をベースに家庭菜園で農的暮らしをしているお宅。夫婦二人に子供が三人。ここでは奥さまが大黒柱的なのですが、彼女の経歴も夫婦の2人の出会いも面白い。

自由に、自分の心に素直に生きていますか?

大黒柱の彼女からはそんな問いをいただいたような気がします。

彼女は福岡で生まれ、その時代にしてはまだそれほど多くなかった大学を出たお母さんに育てられたそう。そんな教育熱心な母親のもとでも、彼女は幼い頃から自分の意思を強く持つ性格で、好きなことに集中するタイプだったと。好きなことをやりたいなら手に職を持てと母親に言われ、仕方なく高校卒業後美容師の専門学校へ。ですが入ってみたら自分の好きなことではないと気づき、とりあえず卒業はしたものの、就職はせず、仕事をしながらお金を貯めて旅などをするように。

卒業してすぐに行ったのはインドのマザーテレサのもとでボランティア。孤児院や死を待つ人の家、性暴力を受けた女性たちが精神疾患などで保護されている施設など。それもすごい経験だとは思いますが、その後はオーストラリアなどに行き、そこでも子供のいる家の家政婦(ベビーシッター)などをしながら旅をしたそう。その後は海外も行きつつ日本も見たいと北から南まで旅をします。

お金も必要なので仕事もしていましたが、その一つがホステス。日中別の仕事などもしていたのですが好きなことをするために短時間で高収入になるということで選んだそう。ですがホステスになるきっかけは、遡ること専門学校時代に友人がバイトに応募したら間違ってホステスにw でも働いてみたら思っていたよりよかったそうで、その友人に誘われ入店。色々なお店で働いたそうですがNo.3になったことも!

時給4千円もらえるホステスの時もあれば、季節労働で日給千円で小笠原で働くことも。お金だけでなく好きだから、やってみたいからという理由でそんな仕事もしちゃうんですね。ご本人曰く、ホステスの仕事は旅に似ていると。普段出会わないような人たちと出会えるから面白かったとおっしゃっています。

その他にはシャケバイ。シャケバイって何か知ってます? 私も初めて聞いたのですが、シャケを捌くバイトなんだとか。過疎化や高齢化などで人手が足りないので若い人を募集していて、そんなところに行くと日本を旅しながら季節労働をしている若者などに出会うそう。シャケが終わると次は愛媛のミカン。その後日給5千円で別の住み込みバイト、というようにルートもあったりw 

北海道に行っても似たような顔ぶれの人たちに出会えるんだとかw そして沖縄では砂糖キビ刈り、石垣島では季節バイトでホステスの募集もw その他夏は高原レタス、こんにゃくなど。東京にも住んだことがあるそうでパソコン教室の先生、派遣登録もしてポケモンパンの販売やったり、もうジャンルも何もなく、心の赴くままにw 

そしてもう一つ子供の頃から思い描いていた田舎での暮らし。日本全国旅をしながら住みたいところも探していたそうで、色々探してはいたものの、気に入ったところは高額だったりとなかなか良い土地に出会えず。そんな中候補地にも入れていなかった佐賀県でたまたま競売に出ていた土地を見にきたら気に入ってしまい即決、現金で‼️w

更地を購入したのですがどうやって家を建てるかも知らないのに、家を立てたいとずっと思っていたことから、YouTubeを見たり、ストローベイルハウスを習いに行ってみたりしてたら、職業訓練所に行くと良いよと勧められ家の建て方を学びに行っちゃうんです。家を建てたいって”自分で”建てたいんですねw

そんな中「どうやって作るのか聞くためには質問だ! 質問するためには、家を建ててみないと質問もできない!」 ということで家を建て始めちゃいますw

一人ではできないこともあるのでFacebookで手伝ってくれる人を募集したら何人か来てくれていた中に今の旦那さんも。最初はあまり意識していなかったのですが、よく来てくれるようになったのと、彼からもアプローチがあり、断ったのにその後も手伝いに来てくれて、お付き合いが始まったのだとか。

まだお付き合いしている時に、「結婚したら子供が3人欲しくて、そのうち2人は双子で、子供の名前は〇〇と〇〇」そんな話もしていたそう。そして結婚して子供ができたらまさかの双子‼️ 旦那さんはまさか本当に双子ができるなんて思ってもいなかったらしく、ちゃんと育てられるか自信がなかったそうです。そして希望通り決めていた名前も付けちゃいました! 3人目は里子さとご。名前じゃないですよw 奥さまが小さい頃兄弟が欲しくて母親にどうやったら里子を引き取れるのか里親センターに電話させたこともあったらしく、そんな時から関心があったんですね。


子供が好きとか田舎暮らしをしたいと思った大きなきっかけはあるのですかと聞いたら、

きっかけなんてない。ただ好きと思っただけ。

いただきました、なんだか刺さる言葉。。


そんなこちらでの作業は初日が草刈り。向こう側が全く見えず、私の身長よりも高く伸びていた草たちをガンガン刈りました! これだけ高く伸びていると刈るのが楽しい❣️

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そして向こう側が見えるとこんなに広かったのか!

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真夏の作業は本当に暑い。そんな時に休憩でこんなものを出されたら幸せすぎてもう死んでもいい❣️(手作りのストロベリーアイス)

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その後は廃材の木を薪用にひたすらカット。電ノコの正しい使い方を教わりました! 農レベルアップ‼️

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ここでは主に旦那さんが料理を担当。料理が得意だったわけではないようなのですが、結婚後色々挑戦して覚えていったら楽しくなったそうで、近くで安くて新鮮なイカや魚が買えるので丸ごと買ってきたものが毎日のように食卓に並びます❣️ 近くには呼子というイカが有名な場所も。

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別の日には唐津を盛り上げようと色々楽しく活動をしている方々をご紹介いただき、少しだけお手伝いしてきました。流しそうめんを開催するための事前準備で竹を切り出しうまく作れるか実験していたり、生ゴミをコンポストするための木箱を作成していたり。

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その木箱をバーナーで焼くのですがなぜ焼くのかご存知ですか?

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正解はみなさんご自分で調べてください!

その後の数日は建築作業のお手伝い。屋根の外壁を釘で打ちつけたり、断熱材を壁に敷き詰めたり。色々お話も伺いながらの作業でしたが、家って自分で作れちゃうんだなと。家が作りたくなってきちゃいましたし、作れそうな気がします!

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ここも1週間ほどの滞在でしたが、心に素直に自由に行きたいなぁと感じさせていただきました! そして最後に彼女が言っていたのは、

「待っていても何も起こらない。動けば何かが起こる」

と。


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Umi シルクドゥソレイユ・役者・農タメ
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