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自転車日本一周WWOOFの旅(24軒目:愛媛県) 〜アグリクエスト/ファームファンタジー(仮)〜

WWOOFを活用し、農家さんをお手伝いしながら農レベルを上げ、自転車で日本一周もしちゃおう & 日本全国の地元でしか味わえない美味しいものも食べちゃおう & 全国の観光地ではない自転車ならではの風景もお届けしちゃおうのUmiです。

四国最後は愛媛県。しまなみ街道を通って最初に入ったのは愛媛県でしたが、四国を文字通りぐるっと1周したかったので滞在するのは最後にしました。

高知県から2日かけてやってきましたが、今回のキツさはこの自転車旅トップ3にランクイン。2日目はほぼ平坦な道がなく、登ってるか下ってるか。キツかったぁ😵

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ようやく着いた今回の滞在先は西予市にあるおめぐり庵。ありがたいことにウェルカムドリンク(酵素入りジュース)をいただけて疲れた体が少し潤いました。

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疲れていたので夕食時間までフォームローラーでセルフメンテナンス。みなさん、ご自身の体ちゃんとメンテナスしていますか?

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こちらはBenちゃん(アメリカ人)とマサミさんのお二人でやっているおめぐり庵というゲストハウスでもありますが、WWOOFerも受け入れているのです。マサミさんのご実家が愛媛県だったこともあり県内で家を探していてなんと1軒目で最高な場所に出会って即決。運命だったと言っています。誰も住んでいなくてひどい状態だった古民家を自分たちで改装しました。

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その改装能力がこちら。この二人すごいです。。

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Benさんは日本の武道に長年励み、今では自分で道場まで持って稽古しています。日本語も堪能で書道も(壁の書はBen作)。日本で武道に励んでいましたが、追求の熱意がすごく、日本での型稽古にあるときから急に疑問を抱くようになり、そこから独自に研究を重ね、より古武術のようなスタイルへと変化。現在自然道として新たに道場を建設中です。

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これが道場イメージ図。

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さて、お手伝い初日は木材をもらいにいくとのことで朝6時出発。朝から陽気で元気なBenちゃん。

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この木材を

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全部トラックに積んで、

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持って帰って降ろしました。

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この日はこの木材を道場など建設中の畑の方に持っていって、降ろしたりで家に帰ってきたのは午後6時。精進料理を出してくれるレストランで昼食をしたものの、拘束時間12時間‼️ これはさすがに長すぎなので別の日にお休みいただくなどで調整してもらいました。でも彼らは自分たちでやっていることを労働と思ってやっていないので、いつも日暮れまで何かしているそう。

やっぱり「好き」ってすごい。好きでやっていると努力とか頑張るって言葉があまり意味ないなと。日本では努力や頑張ることがあまりにも美化されていて、努力しないこと、頑張っていないことに罪悪感さえ感じさせる負の部分があると思うのですが、好きなことならいくらでも進んでやりますよね。

でも今の日本の教育や社会ではただ闇雲(無目的に)に努力や頑張ることを強いられる風潮があって、私はすごく違和感を感じます。努力はしたい人がすればいい。好きなことを見つけられたら後は勝手に努力(本人は努力と感じない)するのだから。個性を持てと大人や社会は言うくせに、その実好きなことをしようとすると個性に不寛容なのはギャグでしかないですよね。そういう意味で彼らはすごく自由です。好きな時に好きなだけ働いて、好きな時に休む。世間の目や時間に囚われていません。


別の日、現在西予市で地域おこし協力隊として活動しているクバくんがこの面白い夫婦のことを聞きつけて遊びにやってきました。クバくんもマサミさんも実は青年海外協力隊経験者!

マサミさんはアフリカのタンザニア。クバくんはカメルーン。私はパナマ。この私のポーズ、なんかおかしいw

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そのクバくんが町を案内してくれました。米藁で毎年作られる巨大マンモス。日本一長い廊下を持つ小学校跡地。くらいですw

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この日本一長い廊下で雑巾掛け競走なるものも行われるんだとかw 私が小学生の時のクラスでは、忘れ物が何回か貯まると雑巾掛けをさせられましたが今となっては良い思い出ですw

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ここではマサミさんが農作物を育て、Benちゃんが家を建てるというように分担されています。なので私はどちらも手伝うことに。こんなに大きな耕運機は初使用。

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こちらは土壁用に藁と土と水を混ぜて発酵させるため混ぜ込みます。

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その水は近くの川から運んでくるのですが、さすが元アフリカ隊員‼️ 水が入って重く不安定なバケツを2つも軽々運んでいます。見てくださいこの体幹‼️ タンザニアでも毎日のように水を汲んでいたんだとか。ほんとにすごい! 私なんか1つでいっぱいいっぱいなのにw 

畑での仕事は食べる分の野菜を収穫したり、雑草を抜いたり、今度使う畑を耕運機で耕したり、畝を作ったり、ゴザをマルチ代わりに敷いたり、などなど思い返してみると結構色々やりました。農業を始めて初年はやはりわからないことも多かったようですが、年数を重ね作物見ているとどんな状態がいい状態なのかわかってきたり、生えている雑草でどんな土の状態なのかもわかってきたと言います。やっぱり経験や続けることって大切なんだなぁと改めて思いました。

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エンドウもそのまま食べてもすごく甘くて美味しい。無農薬、有機育てた安心な野菜が採ってそのまま食べられるのは贅沢ですよね〜

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あまり販売用に野菜は作っていませんが、目の覚めるようなホットソースは作っていて販売もしています。地元のスーパーでは地元の人がこだわって作ったものを積極的に置いてくれるスーパーもあって地産地消を推進しています。そんなスーパー(ショッパーズ宇和店)も素晴らしい!

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マルチ代わりのゴザは天然素材なので分解されて自然に戻っていきますし、ゴザを留めているのは切ってきた竹なのでこれも天然素材。建設中の家は廃材になっても再生しやすい素材のものを使っています。いいですね〜、そういう考え方。素敵✨

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他に植樹もしました。現在の日本の山は戦中、戦後の政策で杉だらけになってしまい、昔から日本に生えていた栗やどんぐりの木などが減り、その影響で猪や鹿の食べ物が減ったため食べ物を求めどんどん山から降りてきてしまい、そのせいで畑が荒らされるという循環も生んでしまっています。さらに私はこの杉による花粉症に悩まされていますが、海外では出ないので、母国にアレルギーがあるのはなんとも皮肉。

現在様々な地域でも植樹などで植生を変えようと小さな取り組みは行われていますが、マサミさんたちも家を建てるために伐採した杉の代わりにどんぐりの木などを植樹しています。

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Benちゃんの家を建設するお手伝いもしました。藁を昔の人が使ってた農具(押し切り)で細かく刻んで土壁を作る材料に。この藁と土と水を混ぜて数ヶ月置いて発酵させるんです。土壁ってそうやって作るんですね。そんなことも全然知らなかった。。 アメリカ人のBenちゃんの方が詳しいw

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キッチン用のラック作り。

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板にサンドペーパーをかけたり、柿渋を塗ったり。この柿渋のことも今回初めて知った次第です😅

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私が竹林を活かしたいという話をしたらBenちゃんも似たようなこと考えていて管理を任されているという竹林を見せたいと連れていってくれました。もともと神社があったところでまさにイメージにぴったり! ちょっと気になる場所に、、

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Benちゃんは気功整体をやったりもしているので受けてみたり、武道の稽古もしてもらいました。武術の理論も教えてもらったり外国人が日本人よりも日本のことをこれほどまで追求しているのが本当にすごいと思いました。


それに料理もめっちゃ美味しいんです! 早く帰ってきた方が作るルールで、ここではVeganでさらに小麦粉も砂糖も使わないのですが、そんなことを一切感じさせない料理の数々。その一部の写真を載せます。

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こんなに健康的な素材でさらにこんなに美味しくて毎日幸せでした❣️


帰る前にはクバくんがまた来てくれて、彼が好きな裁縫でカメルーンの生地を使って農作業中に使いやすいようにと腰に巻くポケットをプレゼントしてくれました。カメルーン協力隊活動中に気に入った大量の生地を持って帰ってきたんだそう。西予市でもイスのカバーを作ったりもしている裁縫男子。実は私も自分で服を作っちゃう裁縫男子なのです!今回の旅でも自分で作った服やズボンを履いていますので探してみてください。

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実はハンドメイドが趣味なんです 、、知ってる方も多いと思いますが☆  今回、近くの公民館のイスをアレンジさせていただきました! 要望としては、 可愛く、洗濯がしやすいように とのことで、取り外しがしやすいように工夫した、可愛いアフリカ布...

Posted by Katsu Kuba on Wednesday, July 21, 2021


あっという間の1週間でしたが、すごく色々なことをしたり、聞いたり、すごく充実でした。自分でも家建ててみたくなっちゃいますね〜。家って意外と立っちゃうんだなぁと。

生きるって本当はシンプルなんですよね。余計なものを削ぎ落としても豊かに生きられるなぁとこの旅でいつも思わされます。


次回からは九州編に突入‼️ 面白かったらぜひ記事のシェアしてくださいね〜

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Umi シルクドゥソレイユ・役者・農タメ
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