第2回:海洋ゴミはどこから?
こんにちは、水波です。
前回は海洋ゴミ問題について、私のちょっとしたきっかけなどを書かせて頂きました。
今回はそもそも海洋ゴミはどこから来ているのか、そしてその中でも多いプラスチックゴミについて、私の考えも含めてお話したいと思います。
『海洋ゴミ』とは聞くものの、皆さんはどこからそのゴミが海に流れて来ていると思いますか?
直接海に投棄された物もありますが、実は海洋ゴミの約8割が陸地から出たゴミが海へ流入した物なのです。
経緯は様々ですが、捨てられたゴミが風に運ばれたり、河川を流れて海に運ばれるという事もあると思います。その為、海洋ゴミを無くす為に地域は勿論、山や河川敷などの清掃活動をする団体もある様です。
そこでこんなお話があります。
以前私が参加した保護活動団体のセミナーで海洋ゴミについて考える機会がありました。
『なぜゴミをポイ捨てするのか?』
『捨てる場所が無いから?』
『じゃああちこちにゴミ箱を設置すれば解決?』
凄く単純にも思える話ではありますが、実際問題として設置費用やその処理や管理など、様々な課題があり、とても簡単な事ではありませんでした。
また直接海に投棄すると言う事についても様々な経緯はありますが、身近においては通常のゴミだけでは無く、家電製品などの大きなゴミも不法投棄が目撃されています。
実際ある漁師に私が聞いた話では、陸地で処分すると手間と費用が掛かるから沖合で海に全部捨てている、という方もいらっしゃいました。
(※全ての漁師がそうではありません)
勿論これらは海洋ゴミとしてのほんの一握りに過ぎませんが、非常に残念な事であると思います。
様々な海洋ゴミがありますが、その中でも目に付くのがプラスチック製品です。
世界では毎年約4億トンのプラスチックが製造されていますが、その中で最も多いのがペットボトルやビニール袋などの包装用品。
その量は約1億5800万トン。これらのほとんどが使い捨てです。
そして世界で海に流出するプラスチックゴミの量は毎年約800万トンと言われています。
正直なかなかピンとこない量ですね。
そして現在のコロナ禍において、プラスチックゴミの量も大幅に増加しており『このままでは海を漂うクラゲより、マスクの方が多くなるのでは』といった見解もあります。
ちょっと出掛けると、所々でポイ捨てされたマスクを見かけます。感染対策は必要ですが、当然ポイ捨てして良い理由にはなりません。
次回もプラスチックゴミについて書きたいと思います。それではまた(^_^)
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