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個人懇談の心得〜4月編〜

4月中に個人懇談、もしくは、家庭訪問等でお家の方とお話をする機会はありますか?
今回は、個人懇談や家庭訪問で、私が気をつけていることについてお伝えします。

0.下準備

◎日々の子どもたちの様子や個人懇談で聞いたことを記録できるようにメモを用意しておきます。個人懇談順に並べておいた方がメモを取りやすいので、ノートより、メモをバインダーに挟むのをおすすめします。個人情報を入力可能な教員用端末を教室に持ち込んでもいいのであれば、端末に入力するのが楽かと思います。

例えば、こんな感じ

◎席の配置

児童机を4人班にしておきます。保護者一人で来られることが多いと思いますが、
4人班にしておき、斜めに座ってもらいます。
真正面に向かい合って座るより、斜めに向かい合って座る方がお互いに緊張せずに話ができます。


児童机をL字型に配置します。
こちらの場合は、両親揃って来られた場合でも真正面に座らないで話ができます。

1.笑顔であいさつ

必ず、ドアまで出向きましょう。そして、笑顔であいさつをしましょう。
個人懇談までに参観がなかった。または、参観に来ていない保護者であれば、「初めまして。担任になりました◯◯です。」と言うといいでしょう。

あいさつの後、無言で席に向かい、
👩‍🏫「今から懇談を始めます。宜しくお願いします。」で始めてしまうと緊張の空気が流れてしまいます。
なので、
雑談をしながら席に向かうことをおすすめします。
👩‍🏫「今日は暑いですね〜。子どもたちはみんなもう半袖です〜。」
👩‍🏫「お待たせしてすみません。弟さんの懇談この後○分からですよね〜?」
など簡単な会話で大丈夫です。

2.良いところから伝える

良いところを3つ以上伝えてから、その後に課題を1つ(多くても2つ)伝えるようにしています。良いところを伝えるときは、具体的なエピソードを交えて伝えた方が伝わりやすいです。具体的に話すことによって、保護者も「この先生は、子どものことをしっかりと見てくれている」と感じてくれます。
👩‍🏫「では、◯◯さんの良いところをお伝えしますね。3つあります。1つ目は、先週、給食当番でお箸を配る係だったんです。配る時に、みんなの利き手を確認しながら置いていました。すごく気が利きますね。お家でも同じようにしてるんですか〜?」と良いところを伝えた流れで、家のことを聞くと話が途切れないです。
話が途切れたところで、2つ目の良いところを伝えましょう。

ただ、4月の段階では、全員の子たちの様子を分かりきっていない場合が多いです。その場合は無理して良いところをたくさん伝えようと思わなくていいと思います。
👩‍🏫「4月で子どもたちのことをよく見れていない部分があるので、夏の懇談では、良いところをたくさんお伝えできるようにしますね。」と正直に言っていいと思います。
学校での様子をたくさん伝えられない場合は、家での様子をたくさん聞きましょう。
👩‍🏫「家で学校の話してますか〜?」
👩‍🏫「◯年生になってから、家での様子はどんな感じですか〜?」
と聞くとお話してくれると思います。

3.課題を共有

良いところは、伝えやすいですが、課題は伝えにくいものです。でも、課題を共有し、それを改善することは、子どもの成長に欠かせません。なので、しっかりと伝えましょう。
課題の共有の仕方は2パターンあります。

①良いところにつなげて課題を伝える。
例えば、
👩‍🏫「◯◯さん、本当に周りをよく見て色々なことに気づいてくれます。お友達に声かけもたくさんしてくれます。ただ、ちょっと言い方がきつい時があって、トラブルになってしまうことがあります。お家ではどんな感じですか?」みたいに。

②「気になるところがある」と伝える。
「課題」という言葉は使わずに、「気になるところ」という言葉を使いましょう。
👩‍🏫「すごく頑張ってくれていますが、一つ気になるところがありまして〜。〜〜〜 お家ではどんな感じですか?」みたいに。

そして、課題を伝えた後は
・家庭での様子を聞く。(お家でも同じような課題があるのか。)
・保護者の思いを聞く。(その課題についてどう思っているのか。)
・担任の思いを話す。(課題について、保護者と協力して改善に向かわせたい。)
これらのことを話すようにしましょう。

「課題を伝えるだけ」では、個人懇談を行った意味がありませんし、保護者もしんどくなるだけです。子どもの課題をについて、学校と家庭が連携して何ができるのかを考えることが大切です。

👩‍🏫「◯◯さんは、周りをよく見て、色々なことに気づく力があります。でも、きつい言い方をしてしまうので、その良いところがすごく勿体ないです。課題を克服してクラスを引っ張る存在になって欲しいと思っています。なので、一度、◯◯さんと『きつい言い方をしてしまうことについて』どう思っているのか話をして、課題改善に向けて目標を決めてみますね。」

(保護者)「ぜひ、そうしてください。家でも弟に対する言い方がすごくきついので、気になっています。◯◯と話をしたら、内容をまた教えてください。家でも同じ目標で頑張らせてみます。」

などと。

4.終わりに一言

こちらが伝えたいことが終わったら。
👩‍🏫「他に気になられているところはありませんか?」
と聞くようにしましょう。

そして、最後に
👩‍🏫「何かあったら、いつでもご連絡くださいね。」
と一言伝えておくと保護者も何かあった時に連絡しやすくなります。

5.メモ

懇談中はメモを取らず、目を見て話すようにしましょう。
懇談が終わったら、保護者から聞いたこと(特にお願いされたこと)は、必ずメモに残すようにしましょう。こちらから伝えたこと(約束したこと)も忘れないためにメモに残します。

ただ、アレルギーのことやいじめに関わるトラブルなど、すぐにメモを取った方がいいと判断した場合には、
👩‍🏫「メモしてもいいですか?」
と一言伝えて、メモを取りましょう。

大切なことや約束したことなどは、色をつけて忘れないようにしましょう。

個人懇談、家庭訪問の目的は、学校と家庭での子どもの様子(良いところ・課題)を共有することです。そして、良いところに関しては、学校でも家庭でも褒めて伸ばすこと。課題については、学校と家庭が連携して何ができるのかを考えることが大切です。

では!🐢

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