声を育てる
来週から授業が本格的に始まります。
授業開き・4月の授業は、この一年の授業の雰囲気の土台を作ったり、システムを確立させたりする上でとても大切です。
4月の授業で私が意識していることをいくつかの記事に分けてお伝えします。
今回は、「声を育てる」について!
年間を通して、クラス・学年で声を揃えて出す場面がいくつかあります。運動会、音楽会、6年生を送る会、5・6年生だと卒業式などです。それらの場面で、声を揃えることやお腹から声を出すことを指導すると思いますが、その時だけに指導するのではなく、普段の授業から指導していきましょう。また、授業の中で声の指導をすると授業に活気が出ます。
🔹声の育て方🔹
みなさんは、授業開きに何の教科をしますか?始業式の翌日は、時間割が決まっていないことが多いので、各担任が決められるのではないでしょうか。
私は必ず「国語」をします。国語は、声を育てるのにうってつけの教科だからです。
授業内容は、主に2つ
①新出漢字の学習
②詩の音読
①新出漢字の学習
漢字ドリル、漢字スキル、漢字学習帳、または、それらのデジタル版などで漢字の学習を進めるかと思います。
高学年の場合は、子どもたちに進めさせたり、各自でやらせたりすることもありますが、GW明けくらいまでは、教師主導で漢字の学習を行うと良い声が育ちます。
①読み方の確認(音訓)
②書き順の確認(空書きやなぞり書き)
③知っている熟語を共有する(挙手)
④ドリルに載っている熟語や例文を読む
⑤各自で練習する
進め方や順番は何でもいいですが、「④ドリルに載っている熟語や例文を読む」際に声を育てましょう。
教師が、「読む姿勢!」と言ったら、背筋を伸ばすように指導します。
そして、教師の後に復唱させます。
喉から声を出すのではなく、お腹に力を入れて声を出すことを伝えます。初めのうちは、お腹に手を当てさせるのもいいかと思います。
したがって、教師もお腹に力を入れ、ハキハキとした大きな声を出しましょう。少し太めの声を出すと、子どもたちも真似をしてくれるので、全員が声を出した時にカッコよくなります。
「全員がお腹に力を入れて声を出さないと授業終わらないよ〜。」と冗談を交えながら、楽しい雰囲気で行いましょう。
教室の窓を全開にして、「校長室の先生聞こえるように声を出そう!」「とってもいい声だから、他のクラスに自慢しちゃおう〜♩』 なんて言うと子どもたちもさらにやる気を出してくれます。
②詩の音読
教科書の1番初めのページに載っている短い詩。
光村図書の4年生の教科書だと「かがやき」5年生だと「銀河」に当たります。好きな詩を扱うのもいいかと思います。
新出漢字と同じように指導します。
ただ、漢字の熟語や例文より、少し文が長くなるので、スピードも意識させたいです。だらだら読むのではなく、スラスラ読めるように指導します。
1行ずつ、「教師→(復唱)子ども」の順で練習を何回かしたら、子どもたちだけで揃えて、全文音読せます。
上手に音読ができたら、おもいっきり褒めてあげてください。お腹に力を入れて全員で声を揃えて出せた時は、おそらく良い雰囲気になっています。子どもたち自身もその空気を肌で感じていると思います。授業に積極的でない子も、初めての授業では、やる気を見せてくれることが多いです。なので、「すごく良い空気だね。全員で声を揃えて読むときは、この空気を忘れないようにしようね。」と言っておくといいでしょう。
国語以外の他の教科でも声を育てるための活動はあります。
例えば、
・授業のめあてを読む
・算数の問題を読む
など
日々の授業でこの指導を積み重ねると、とっても良い声の出る集団になります。
システムを確立させたり、子どもたちに意識させるためには、まずは教師が意識して指導すること、それを徹底することがとても大切です。ただ、何でもかんでも徹底しすぎると、教師も子どももしんどくなってしまします。なので、年間を通して、「これだけは徹底するぞ!」といくつか決めておくのがいいと思います。私の場合は「声を育てる」です。
では!🐢
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