world is mine,
「リアル」とはなんだろうか。
今、「生きている」
と実感して、皆は生活しているのだろうか。少なくとも、私は人生で生きた心地をあまり感じた事は無い。
例えば、宇宙人が私の肉体(脳)の自由を奪うとする。部屋に置かれたモニターで私が怪我をして血がでた事を確認し、「痛い」という機能の信号を送っているかもしれない。
私が物を口に入れた瞬間、宇宙人がボタンを押して味がすると認識させたり、
音さえも本当の音ではない音としてプログラミング機能で私にin putしている可能性もある。
SFで例えるなら、コピーの私が沢山存在していて。もしかしたらオリジナルは他にいるかもしれないとか。
本当の私よりも嘘をつきすぎて。嘘を演じる自分の方が生きやすくて本物の私(精神)を殺したとか。
私が思うに、もし私がコピー(偽物)であったとしても
「懐かしい」とか「嬉しい」とか「悲しい」とか「苦しい」とか感じている感情は、嘘ではない気がする。
私の性格を真似する事は出来ても、
気候、気温、表情、その人、その時間、全てがその時にしかない物で二度とその情景を表現する事は出来ないと思う。その時、コピーの私が感じた感情は絶対に「唯一無二」で真似することのできない物だと信じたい。
私たちの寿命は70歳から100歳くらいと言われている。
よく考えたら、太陽や月はこの地球の歴史をずっと見ていたのだろうか。
もし、この世界が「仮想世界」では無いとして。
ずっとずっと、
今も昔も変わらない姿で見るこの世界は、どの様に映っているのだろうか。
想像も出来ないくらい漠然とした長い時間に思えるが、あっちからしたら一瞬の出来事の様に思えるのだろうか。
未来で私が「死んだ」時、世界も同時に終わるのだろうか。それでも世界は廻り、何事もなく進んでいくのだろうか。
それにしても「よく出来た世界」だなあ。
FIN