孤独死現場向かう前日
数少ない親族から電話。
到着が遅れていることに関して散々言われた。
私もこちらでできることはしている。
しかし、私にも色々予定はある。
そう解雇問題で裁判中。
現在、懲戒処分予定の身だった。
インターネット環境のない現場では何か弁護士等から連絡があっても
メールができない状況にも陥る。
解雇問題のおかげで5か月、無職無収入。
病院通いの母もいる。
それはさておき、死の方が時間も猶予もなく重大なこともわかっていた。
そんな矢先「そんな感じだったら帰ってこなくていい、縁を切る」
今ままで散々連絡も取れず、何かあっても助けてくれなかった叔父のひとこと。
上等、こっちもそこまで言われるなら帰る意味ないわ。
そんな売り言葉に買い言葉。
その数分後、お世話をしてくれているご近所さんが言った。
「明日待ってるよ。帰ってきてね。」
5/14 PM9:00 少しでも休もうと床に就いた。
出発予定は5/15 AM2:00
でも眠れなかった。
喧嘩がどうこうじゃない。
ただ、一体現場はどうなっているのだろう。
私が最初踏み込む。
よくあるYouTubeの心霊スポットとは違う。
一人で行く実際の現場。
死後11日経過した場所。
現場を調査してくれた刑事さんは臭いはある、しかし簡単にふきとりしており、入れないことはない。
さてこんな現場を見慣れている人の言葉はどのくらいのレベル何だろうか。
だんだん不安が募ってくる。
眠れなかった。一睡も、
うとうとすることもなくAM1:00、早いが出よう。
まだ目がさえているうちに出てしまおう。
そして出発した。
正直喧嘩したことどうでもいいのだ。
行くことに意味があるって思って。
でも内心は、人の死の恐怖でいっぱいだった。
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