
ここが変だよギルティクラウン Part4
今日も今日とてギルティクラウン。ここからは後半戦。13話から16話まで書いていこうと思う。相変わらずネタバレMAXなので気をつけて欲しい。
前回の記事↓
では早速前回のネタバレになるが、涯はもういない。メインキャラクターの死。これは物語において極めて大きなターニングポイントである。死そのものよりも、残された者たちがそこから何を考えどう行動するのか。そこにも注目していきたい。(特に綾瀬)
第13話 学園:isolation
待ってました新OP。この曲めっちゃ好きなのよね。
前回の事件で崩壊した東京。家を失った生徒たちは学園での生活を余儀なくされる。
感じ悪い二人組登場。綾瀬に絡む。どうでもいいけど克己心って言葉を台詞の中で言うキャラを初めて見た。
学園モードのツグミも可愛い。
涯の死で精神的に相当参っている綾瀬。さすがに無理もない。
非常事態で学園内の空気が悪い。皆の発散の場として文化祭をやることを提案する颯太。良いこと言うじゃん。
嘘界さんが何とアンチボディズの長官になっていた。管理職やれるタイプには見えんがはてさて。
集の能力の変化。これまではヴォイドを引き抜くと対象者は気を失っていたが、引き抜いて手渡すことが可能に。戦術の幅が広がりそうだ。
可愛い。けいおん!を見たくなるね(中の人的に)
ダリルもちゃっかり潜入。(父親殺したばかりなのに案外落ち着いた様子である)そしてツグミとよく分からんフラグが立つ。
ツグミにまで八つ当たりしてしまう綾瀬。こんな風に生き残るくらいなら死んだ方がマシだと言う。相当思い詰めている様子。
物資が不足している中で文化祭をやっていることに憤った「まごころ青年団」とか言うグループが文化祭を襲撃。ネーミングはもうちょっとどうにかならなかったのか。
エンドスレイブのない自分に価値はないと自暴自棄の綾瀬。その時集の取った行動とは?
集のヴォイドによって歩く力を得た綾瀬。前を向いて生きることを決意する。
名コンビ誕生か?
締めにいのりのライブ。
涯のことはまだ割り切れないが、少しずつ何が出来るか考えていこうと決めた綾瀬。いい笑顔である。
めでたしめでたしと思ったのも束の間、生きていた茎道局長(何と臨時大統領になっていた)によって衝撃の発表。集たちの地区には生存者ゼロ、10年間封鎖されることが宣言される。つまり集たちは国に見捨てられてしまったのだ。
13話時点の評価。学園を舞台に第2部がスタート。学生だけでの過酷なサバイバルが始まることを、先行きの危うさを感じさせるエピソード。(その前の最後の宴とも受け取れる)メインストーリーの進行は特に問題なし。
一方サブストーリーとして綾瀬の復活の話でもあった。この話を10年前に見た時はなかなか印象が悪かった。涯の死であれだけ塞ぎ込んでいたのに、足を手に入れた途端掌を返したように明るくなったように見えたからだ。(今思うと少々穿った見方であったかもしれない)改めて見ると、集のおかげで希望を見出した素敵なエピソードという風に見ることも出来なくはないが、正直判断に迷うところ。
思うに綾瀬と涯の関係とは何だったのか。二人が直接絡んだシーンは比較的少ない。作中で綾瀬が言っていたが、綾瀬にとって涯は自分に足を、歩く力(エンドスレイブ)を与えてくれた人。いわば神にも等しい存在で、対等な人間関係ではなかった、涯のパーソナルな部分への理解はあまりなかったのかもしれない。ある御方も言っていたが、憧れは理解からもっとも遠い感情なのである。
自分に力を与えてくれたことが根底にある上で成り立つ関係ならば、今話のようにヴォイドの力を与えてくれた集に対して信頼を寄せるのはある意味当然のことである。理解は出来る。しかし感情的にどうにも納得できない部分があるのも事実だ。やはりこの綾瀬というキャラには引っ掛かる部分がある。とは言えこれからどうなるかは分からない。今後の綾瀬の動向にも注目していきたい。
第14話 攪乱:election
前回の茎道大統領の宣言によって大混乱の生徒たち。挙げ句会長に詰め寄り、不信任決議を要求する。かなり危険な流れである。
可愛い。
珍しいツーショット。これまでずっと1人で生きてきたのだから寂しくなどないと言うツグミ。
ゲノムレゾナンスゲージというアイテム登場。要はスカウターみたいな感じでヴォイドの強さを測れる代物。これが今後どう変化をもたらすのか。
政府による東京浄化作戦が始まる。虐殺である。目的はウイルス感染疑惑のある者を抹殺すること?
作戦に疑問を持つダリル(ちょっと前まで喜んで殺しまくってたのにどうしたんだろう?美学の問題か?)と新型エンドスレイブに関わっている春夏。彼女も作戦に加担しているのだろうか。
生きていたアルゴ&大雲。供捧院家に身を寄せていたようだ。
嘘界の流したデマに踊らされる学園の生徒達。馬鹿だなーと思う反面、昨今のコロナ騒動を見るとそう馬鹿にも出来ない。
集がリーダーになればと提案する祭。性格上向いていないのは分かるが、ヴォイドの力があるのでそれが1番丸く収まる気がする。
葬儀社のメンバーを差し出せば外に出られるという情報から暴挙に出る生徒。馬鹿だなーと思う反面、昨今のコロナ(以下略
どんどん崩壊するモラル。こういう展開は無限のリヴァイアスを思い出す。
学園の生徒達は葬儀社を政府に差し出せと訴え暴走状態になるが、ツグミの人形を作り出すヴォイドのおかげで難を逃れる。
力を示した集が新生徒会長に。生徒たちの熱い掌返し。
谷尋の提案。全生徒をヴォイドの強さでランク分けする制度。絶対に波乱を生みそうなシステムだが大丈夫だろうか。
ツグミ祭り。ありがとうございます。
14話時点の評価。追い詰められた人間の狂気、愚かさが見られる良いエピソード。涯の最後の言葉、お前も俺のようになれる。その答えが示される時が来た。初めてリーダーとなった集の真価が問われることになりそうだ。不穏な気配がビンビンに漂っているが、まだまだ面白い。
第15話 告白:sacrifice
集は谷尋の提案したヴォイドランク制を受け入れなかった。それで正解だと思う。
颯太のヴォイド、開ける力。集が使った時は大活躍だったが、颯太本人では缶詰を開けることしか出来ないようだ。これ手で普通に開ければよくない?などとツッコんではいけない。ヴォイド格差社会の始まり。
ガールズトーク。
ワクチンが足りず、ヴォイドランクの高いものから優先的に配るよう提案される集。友人の颯太は最低のFランク。決断を迫られる。
四分儀は捕まっていた。
己の優柔不断さに自己嫌悪の集とそれを励ます祭。まさに天使。祭ルートこそが勝利の方程式。
Fランク軍団が暴走。ワクチンを得るべく病院に向かう。手柄を立てたい気持ちは分かるが、さすがに無謀が過ぎる。そしてそこに待ち受けるアンチボディズ。
爆発に巻き込まれる祭。致命傷を負うも同じく瀕死の集を救うためその最期の力を使い果たす……ただただつらい。
闇落ちしてしまった集。何も言えねえ。
王になることを決意する集。クズは区別しなくちゃいけない。かなり極端な思考に走りそうで先が怖い。
15話時点の評価。ひたすらにつらい回。理由を求めるのは簡単なのよね。勝手に飛び出したFランク達が悪い。祭に車を直させようとした颯太が悪い。そもそも甘すぎた集が悪い。責めるのは簡単だけどそれは何か違うかなと。色んなピースが組み合わさってこの悲劇に繋がってしまったのだと思う。やるせない。
おそらくは涯の死以上に大きなターニングポイントになるのではないだろうか。この作品唯一の良心が失われたことで、歯止めの利かない展開になりそうで非常に恐ろしい。ただ、こういう心に来るエピソードは好きなので評価自体は高水準ををキープ。
第16話 王国:the tyrant
政略結婚の駒として、亞里沙救出に動くアルゴ達。
かっこいいコスチュームになった集。これには再会したアルゴもびっくり。
発症した人間をワクチンを餌に働かせたり、Fランクに貴重な資源は割けないと言ったりと強権を振るう集。案の定暴走モード。やりすぎると反発を生むぞ。ヴォイド王子という呼び名は言い得て妙。そしてちゃっかり参謀ポジションの谷尋のウザさが絶妙。
集は集でこの恐怖政治に苦悩していた。皆を救うため、己の心を殺していた。いのりへの依存度が強く非常に危うい状態。
亞里沙奪還のため動き出すアルゴ。そしてそれを追う集とその仲間達。
普通に負けるヴォイド王子。アルゴはなぜ変わってしまったのかと問う。
ヴォイドが破壊されると本人も結晶化して死ぬという衝撃の事実が発覚。これがバレたら王国が崩壊する。
真相を知った亞里沙と口封じをするいのり。このいのりは真名の人格?
涯が復活!? 春夏が協力しているようだがその目的や如何に。
16話時点の評価。悪い流れ。予想通り集が極端な方向に走り、周囲からどんどん孤立していく。
「王の力はお前を孤独にする。その覚悟があるのなら……」
そんな言葉を昔聞いた気がする。
ともかくヴォイド王子の天下はそう長くは続かないだろう。集の暴走に彼を取り巻くキャラクター達がどう動くのか、そこに注目である。それ次第でいくらでも良くも悪くもなると思う。
今回はここまで。お付き合いいただきありがとう!感謝のあまり僕のヴォイドも砕け散りそう。次回は17話から19話まで書く予定。では!