子どもの質問

子どもとの話の流れで、
「大人だから弱くないよ」と
考えもせず受け応えをした。

すると
「なんで大人は弱くないの?」と
いつもの、なんで攻撃が始まり…

いや、大人だから弱くないわけじゃないな。と
「ごめん、今のは間違い」と訂正を入れた。

なぜこの話になったかと言えば
ある人が「ひとりぼっち」になった状況を想像した息子が
「ひとりぼっちなの、かわいそうねぇ」と
顔をしかめたから。

その人は特にひとりぼっちでもやっていける(ひとりぼっちだから寂しいとかは思ってない)ので
悲しくないよ、と訂正したのが始まりで、
「なんでひとりぼっちはかなしくないの?」という質問に、
「大人だから弱くない」と
不適切な回答をしてしまったというわけだ。

ひとりぼっち。

子どもはこの言葉に極端に怖がっている。

たぶんこの前一緒に観た『未来のミライ』に現れた、ひとりぼっちの世界のコワイ印象が残っているんだろう。

確かに、ひとりぼっちは寂しい。
心許ない。

でも、
私はひとりぼっちを好む。

ひとりぼっちという言い方が
なんとなくマイナスなイメージではあるけれど
ひとりでいたい、と思いたいことは
生きていると出てくるわけで。

それを息子に説明するのが難しくて
答えを言い渡せなかった。

弱さが何なのか
独りが何なのか
大人ってそもそも何なのか

何もわからずに(言葉にできずに)生きている。
子どもの質問にはいつも立ち止まらせる力があって、
そのたびに、自分と向き合うことになる。

鋭い言葉が突き刺さる。容赦なく。

適当に流すとドツボにハマるし
考え無しの言葉はいつにか詰む。

宿題がまた増えたのだった。

#心がほんのり涙するとき
#30日目