これより3千年後の世界。【物語の設定】

 物語の設定を考えるのが好きだ。すごく好きだ。なのでこの設定を使ってゲームとか小説か考えてくれたら素敵なことだと思う。ちょっと書いているひちゃテンションが違うせいで文体がおかしいかもしれないがご容赦願いたい。

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 3千年後の人類は宇宙にも出て行けず地球に住んでいる。一時は地球を食いつぶすほどに増えた人類であったが、この頃はそれほど多くない。確かに西暦(すでに西暦ではないが)2100年頃に人口爆発が起こり、食糧危機が地球規模で発生し、これが第三次世界大戦のきっかけの1つにもなった。五大国家の内の一つの国が、植物や動物の巨大化を計画実行し食料の自給率は回復。次の100年は乗り越えることが出来た。

 西暦2200年代後半に事故が起こる。

 巨大化工場の管理AIの暴走により漏れ出た化学物質が原因により人間を含むありとあらゆる生物が巨大化を始める。地球の重力に負けて巨大化の限界を迎えたり脳が単純化し凶暴化した生物が地上を闊歩するようになる。当初人類は彼らが驚異になると思わず動物園などで管理していたが一部野生化した巨大生物が爆発的な増加をすると徐々に人間社会は崩壊をはじめていった。

 象のような大きさのトラ。猫や犬も当然のように巨大化したが、鳥類は巨大化後に空を飛べなくなって巨大鳥は見なくなった。様々な生物が巨大化したが中でも一番凶悪なのが猿だった。また蟻や蜘蛛、ノミなども巨大化したがある一定以上の大きさになると外骨格が重力に耐えられず潰れてしまった。

 人類で大きくなったものは自身の体に武器をもたないために犬や猫や猿の餌食になった。また通常の人類から迫害を受けた。巨大化を免れた既存の大きさの人類は軍隊を運用しなんとか生き残ることが出来た。

 しかし、軍隊は巨大生物を絶滅させることが出来なかった。次第に枯渇していく軍事物資のせいで大陸では戦争も頻発した。核兵器も何度も使用されたが滅びるのは人類の文明のみで人間が減るたびに巨大化した生物たちの種類や勢いが増した。

 生き残った人類はギアナ高地を参考に人類の生存圏を世界各地に作り上げた。主な方法としては3000m級の山の外周部を爆破して絶壁のような崖を作るものがある。だが、それはあまりにも小さな世界であった。最大で5万人程度が暮らしていければ良い方だった。

 3000メートルの断崖を登ってくるものは少なく、年に数回ほど巨大ザルが単独で襲ってくるくらいだった。孤立化した都市国家では徐々に文明が後退し以前のような夜の地球を電気で輝かせることも無くなった。

 また過酷な自然環境の中で生きることを余儀なくされたため燃料問題や食料問題なども発生している。度々やってくる巨大ザルを待ち望んでいる者も多い。犠牲は出るが狩ることが出来れば食料や素材として利用できるからである。

 年に数度、地上に調査隊を送ることもあるが、帰ってきた者はいない。それも当然で、危険な断崖を降りた後に巨大生物の住む世界を進まなければならないわけである。銃器のたぐいはない。鉄も貴重である。精錬もまともに出来ない。それでも地上で生きているかもしれない人類と接触をし、巨大化生物を駆逐する方法を探さなければ、人類は滅亡の道しかないのである。

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