家族関係を変えた存在
ひきこもって、10年以上。その間、親と断絶していた期間は、
母親とは4年くらい??父親とは、もっと長かった。8年くらいかな??
そもそも父親とは、ひきこもる以前から、関わりが薄かった。
私の父は、典型的な 日本の父親像そのもの というかんじの人で、育児は完全に母親まかせ。子供に積極的に関わろうとは しない人だった。
私がまだ小さかった頃は、家庭は 比較的HAPPYな雰囲気だったけれど。
思春期に入ってからは、家族関係に綻びが見え始めた。
私の両親は、無意識的に 、子供に 小さいままでいてほしい と望むようなところがあった。ありがちなことだけれど、子供が成長することを、心の底では 望んでいなかったんじゃないかな。「ずっと小さくて無邪気な子供のままでいてほしい」と、内心ではそう思っていたと思う。
子供が大人になることを、想定していないようなところがあったので、
思春期以降、家族関係は 見事に上手くいかなくなっていった。
父はその頃、 仕事が忙しかったので、顔を合わせる機会が減り、
自然と 口をきくことがなくなった。
家族との 断絶期間を終了して、再び 関係性を結び直そうとしたとき、困ったのが 父との関係。ひきこもる以前から、関わりの薄い人だし、どうしていいか わからなかった。わざわざ 話すようなことを、思い付けないし、話したいとも思えないし…。
でもそこに、救世主が現れた。私の精神状態を回復させ、断絶した家族関係を修復してくれた存在。それは、ズバリ 猫 (ΦωΦ) !! 🐈🐾
そういえば 私と父の唯一の共通点は、「猫好き」であった( 母の方は、猫が嫌い )。うちの近所には、定期的に ごはんを求める 野良猫さんが、ぽつぽつと現れる。
そんな猫たちを 去勢・避妊し(自費で!!完全ボランティア🙀 )、
ごはんの面倒を見ていたのが、家の裏手に住んでいる ご近所さんの Aさん
であった( 猫界の 聖母マリア様のような人である )。
その方が面倒を見ていた猫のひとりが、地上の 猫密集ゾーンを避けて、
我が家のベランダに避難するようになった。洗濯物を干すとき、この猫と会う。きれいな茶トラ猫で、私達は〈ちゃー〉と、呼んでいた。
それを目撃した Aさんが、うちのおばあちゃんに、ちゃーの世話を頼んだのだ。それが、猫との ご縁の始まり。猫を介して、父とは会話できるようになった。父とおばあちゃんは、動物好きなのだ。私が生まれる以前は、ダックスフンドを飼っていたらしい。
さて、猫好きの方は おわかりかと思うが、一口に猫と言っても、
それぞれキャラクターが違うものである。猫に中には、賢者のような落ち着きを備えた者、ボス猫らしい威厳と風格のある者もいるけれど、ちゃーの場合は、ビビリで神経質。ほんのちょっと、へっぽこ感が漂う猫であった。
そんな へっぽこ猫 ちゃーの、なんとも気の毒な 壮絶エピソード を、
今日は ご紹介しよう🐱✨。
ちゃーは、野良猫のくせに トイレの場所を覚えた 奇特な猫である。
ベランダには、猫トイレを設置してあるのだが。ある時 ちゃーが
トイレで踏ん張っては、困った顔で、お尻をなめるのを 繰り返している。
どうやら、おしっこが出ないらしい…???
家にいた 父に相談して、動物病院に連れていくこととなった。
Aさんに、通っている 病院に電話をかけてもらい、ケージをお借りする。
洗濯ネットに閉じ込めた ちゃーを、さらに ケージに押し込めて、
父の運転で 病院まで連れていく。
診断されたのは、やはり尿道結石。尿道に石(というほどでもない、結晶のよなものかな?)が詰まって、おしっこの通り道を塞いでいたのだ。
診察してくれたのは、顔に 猫に引っ掻かれた傷のある、声が大きくて
超テキパキしたかんじの、年配の やり手の女医さんだった。
この先生の処置が、とてもすごかった。色んな意味で、凄まじかった。
なんと、診察台に乗れられた ちゃーは、麻酔も掛けずに直接、尿管に管を 突っ込まれてしまったのだ!!!
ちゃー、すごいでかい、野太い声で 叫んだよ。「猫が叫ぶ」ところを、
初めて見た。まさに 断末魔だった。私も父も、おったまげた。
ちゃーは診察台の上で、閻魔様に拷問される 哀れな生き物のようだった。
( 実際は、拷問じゃなくて 助けられているんだけれど…。)
突っ込まれた管により、溜まったおしっこは 体外へと排出され、
気の毒な ちゃーは、無事復活した。よ、よかった…😨💦。
犬は 吠え声で魔を払い、金運を連れて来るって言うけれど。
猫は 人を癒やし、ハプニングを起こすことによって 暗い気持ちを吹き飛ばし 、人間関係をよくする魔法使い🧙✨ みたいなところがあると思う。
お母さんは 猫を嫌うけれど、猫こそが、家族関係を変えてくれたのだ。
猫のおかげ?で、お父さんとの 共通の思い出もできたし、私は笑えるようになった(私は、本当に長いこと 笑っていなかった気がする )。
ちゃー。不思議な猫よ。どんな巡り合わせか知らないが、私を助けにきてくれて、ありがとう。あなたのおかげで、なんとか今日も生きています…。
最後までお読みくださり、ありがとうございました(=^・^=)。
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