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少年の日の萌え袖

そう。あれは中学校での家庭科の授業のことでした。

確か服のコーデを学ぶみたいな内容の授業だったと思います。

先生が用意した服のうちのどれかを選び、それを着る。しかも写真を撮られる。

結構みんなが無難な服装にしている中で、私はなぜかめちゃくちゃ袖の長いブカブカの服を選びました。

いわゆる"萌え袖"と呼ばれる格好を実践してみたわけですね。

ですが、そういった服装はまず"萌え"の要素がないと成り立ちません。撮ってもらった写真を見たとき、普通に絶望しましたもの。

中性的な顔立ちをしていればまだマシだったのかもしれませんが、そうではなかったので、まるで勝手に父親の服を着て遊んでる幼稚園児みたいで痛々しかった。そんな写真を見せられたわけです。

今思えば、ただその時の私は"萌え"に関する造詣が浅かった。今も浅いままですが、ただ袖が長い服を着ただけでは萌えないんです。

萌え袖は手を隠すことで手の内を見せないミステリアスさを演出します。そのミステリアスさを出せるような服装ではなかった。

おっさんだろうと極めれば妖艶な踊りができるように、雰囲気というものは性別の壁を越えることができる。

私は雰囲気を整えることを考えず、要素だけで服を選んだ。それが1番いけなかったことなのでしょう。

萌え袖要素を持つキャラを見て思い出したので記事にしました。

以上です。