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ピザをご褒美にした日

バイト。残業が発生して帰るのが少し遅れた水曜日。いつもなら駅近くの吉野家で夕飯を済ませるところ、なんとなく駅近のピザ屋に寄る。その店の内装はお洒落で、チノパンジャージ姿の私はどう考えても場違いだった。けれどもご褒美ということで、2200円のピザを注文。水牛チーズらしい。ピザの値段は、まぁ、こんなものだろう。

ピザを食べるとき、手で食べることは別にマナー違反ではない。ただ、私としては具材が溢れがちなのとバイト帰りで手を汚したくなかったこともあって、ナイフとフォークでピザを食べることにした。そこには、子どもっぽい見栄を張る気持ちもあった。

何となくの記憶で、ナイフでピースを更に切ったピザを一口大に丸めてフォークで刺して食べるイメージがあったので、それを真似してみる。

赤点線がナイフで切る部分

こんな風に。しかしながら、ナイフの扱いが下手なのかうまくいかない。そこで、別の切り方を試すことにした。

縦ではなく横に切る

このようにすると、細く切れた。そしてナイフとフォークを使って丸めて、一口で食べる。なかなか美味しかったのだが、正直、自分が場違いであることとナイフ捌きが所詮猿真似であることを意識してしまってだいぶ緊張しており、店主や他の客の頭の中を考えてネガティブになっていたので、美味しいけど美味しくない、変な気分だった。

さて、ナイフとフォークだが、正しい持ち方というのがある。これもまた私は何となくの記憶に頼りつつ、右手でナイフを持ったり左手でナイフを持ったりしながら持ちやすい持ち方や切り方を模索していったところ、右手にナイフ左手にフォーク、持ち方は人差し指と親指の間で柄を挟み人差し指で支える鉛筆待ちの形となった。ナイフでの切り方は、やや細かく引くようにして切るやり方が切りやすく感じた。

では正解はどうなのだろう。右手にナイフ、左手にフォークは良かったものの、握り方は鉛筆待ちではなく軽く握って上から人差し指で抑える形であるらしい。それと、ピザは初めにやろうとしたやり方で合ってたようで、先端からロール状にして一口大にまとめるそう。その次にしたやり方は惜しいところ。まぁ、そんな気にするほどでもないか。

今回、できるだけ音は出さないということも意識していた。ただ、音は出さなくともナイフで切っている反動で皿がくるくる回りだしたりしたので、力加減か力を加える場所かが違うのだろう。皿をくるくる回しながらステーキを食べるシーンなんて見たことないし。

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今日思ったこと。

マクドナルドがあのピエロのキャラクターをイメージしているだろうアニメを出した。昨今の、一昔前のインターネット文化を使い当時それらを楽しんでいた人々に対してアプローチを行う広告の手法は、ほんのりと退廃的というか、新しさではなく郷愁みたいな懐かしさを使って人々を呼び込もうとする様はある種の努力の放棄と感じることがある。ただし、その手法の全てがそうというわけではなくて、先のマクドナルドの例で言えば、某動画サイト的な広告は私として微妙であったが、今回の食べ美アニメについてはどの世代がターゲットかわかるものでありながらも新規の人々(中高生)にも受けそうな具合に仕上がってると感じた。

ボーボボとかネットミームからの広告とかを見てると、それをリアルタイムで楽しんでいた人々が今、勤労の中心の世代となっているのだろうな、と考えてしまう。実際はどうか知らないが、過去の面白いを殆どそのまま再利用している様はつまらない。そんな停滞は許せない。

この許せないという怒りを途絶えさせず生きていたい。