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スクライド オルタレイション/ローリング☆ガールズを見たよ

三が日に何か見ようと思ってyoutubeを漁ると、スクライドとローリング☆ガールズがあったので見ました。

スクライドを知ったのは時たまみる『打ち切り学会』というyoutubeチャンネルの動画から。漫画とアニメでは結構内容が違うらしい。

ローリング☆ガールズはと言えば、THE BLUE HEARTS が好きでyoutubeで曲を漁っているうちに出会った。バンドアニメかと思っていたけれど、全然違った。

《スクライド》
TAO・QUANは総集編だろうか。展開が早いように思った。

スクライドではアルターと呼ばれる能力がある。いわゆる超能力なのだが、人だけではなく動物にも宿る。作中では『向こう側』という単語が何度も出てくが、それがどうもアルターの力の源となる別世界のことを指しているらしい。アルター使いが『向こう側』と接触するとアルターを纏うことができるようになるのか、最終的に変身する。それが正直絶妙にダサい姿なのだが、なぜかとてもカッコいいのだ。

独特な台詞回し。これはもうスクライド味としか言えないような癖のあるセリフで、短いセリフを交互に言い合うシーンは聞いていて気持ちがいい。カズマと劉鳳という二人の主人公は毛色は違えどどちらも熱い男であり、ラスト喧嘩における「貴様の負けだ」「俺の勝ちだ」は二人の在りかたの違いをを示しているように思う。

どこまでも猛るような突進する猪が如き物語であり、伝説になるのもわかる。とても面白かった。

《ローリング☆ガールズ》

猛者とモブには絶対的な力の差があり、上流階級が姿を消し地域ごとに自警団が台頭している。そんな世界。でもこの物語はモブが頑張るお話。世界の謎を解き明かすなんてなくて、人助けをしていく話。

ストーリーが進んでいくうちに猛者も実はただの人(モブ)であって、その力を得るためには特別なハート形の石が必要であることが明らかになる。そしてその石は人の願いに呼応して現れる。でも実は……。

ちょっと検索してみると、サジェストに「意味不明」とかあった。ロボがいたり謎理論で人が石で強化されたり宇宙人が現れたりするけれど、物語の根幹は一貫している。これは何か。

モミアゲハンマーズという伝説的なバンドの曲を支えにするキャラが作中に多く出てくる。ローリング☆ガールズではブルハの曲が多く採用されている。ブルハは応援歌だ。頑張れと言ってくれるバンドだ。この物語もそうなのだ。特別な力なんて無くても、守りたいもののため、夢のため、誰かのため、きっと頑張れるというエール。

背景が水彩画風だったり、匠座や悪匠といった中立組織があるのも面白い。最後まであの石が何だったのかよくわかんなかったけど、別にいい。この世界の舞台はこうだよ、と先に示されていたのだから、それ以上は要らない。

ブルーハーツが好きで良かったな、そう思った。

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マシュマロを置いています。あなたの言葉を聞かせて。