地球人類の始まり
新たな生態系を創るために地球に種が植えられた。
さまざまな惑星からさまざまな生物の細胞が集められ、その複数の細胞が準備の整った地球に植えられた。彼らにとってはそれがどんな形態になろうと重要ではなく、命を地球にもたらすことが目的であった。たまたま私たちは哺乳類の形態をとったが、他の惑星ではそれが爬虫類的であったりもっと別の形態であったりする。
彼らは命はとてもとても繊細だと言う。その成長過程で上手くいかずに死に絶えてしまうこともある。植物、動物を経て次の段階として知性を持った種を創る際に、猿種が選ばれた。理由は2つ、脳が大きい事と手を持っていた事。
そして老いない体と自由意志を持つ様に、遺伝子を進化させた。
世に言われるミッシングリンクというものは存在しない、何故なら次の世代に進化するためにジャンプしたからだ。
そして知性を持った新人類に知識を伝えるために、彼らは一緒に生活する様になる。彼らは必要なだけいつまででも生き続けることができた。全ての文化には初めの伝道者、神なるものが存在する。大抵それは空から降りてきたり海の向こうからやってきたとされている。農業を伝え、火の使い方を教えた。
この地球上での自由意志を厳守するために宇宙協議会では規則が定められている。それは、この新人類の成長に干渉してはいけないという事。ただし、地球崩壊を避けなくてはならないギリギリのところでは干渉が許される。
この初期の知識を伝える行為に至っては、それは干渉ではなくギフトであると言う。ギフトを与え、それからこの人類がそれをどう利用、発展させるかは人類次第という事だ。彼らはただ観察している。
昔、彼らは人類と共に生きていたが、今は人口がとても多過ぎてそれはもうかなわない。そこで彼らは空気中に情報を送ることにした。誰がそれをキャッチして発明、作り出すかはこれも又重要ではなく、それがこの地球に表れることが目的なのだ。
第2次世界大戦で原爆が使用された時、彼らはそのことをとても深刻に捉えた。この技術は平和の為、人類に必要なエネルギーの為に使われるべきであったのだ。
人類はこの地球上で何度も同じ過ちをおかしてきた。そしてその為に人類はすっかりカルマに絡めとられてしまった。故にまた同じ過ちを繰り返す。この地球はまだ若い星で他の惑星種族からは遠くに位置している。が、もし地球が破壊されるとなるとその影響は他の星々、次元にまで影響する
地球人類に干渉することはできないが為に、協議会で話し合い彼らは地球の側から変えていくことにした。魂達が召集された。一度も地球に生まれていないもの達、カルマのないもの達がボランティアとなって地球に降りてきたのだ。
多くの魂達はそのことを後悔していた言う。地球はとても密度が濃く、ネガティブなエネルギーを放っていた。それが故に、悲しいことに自死を選択する魂達が多くいたのだ。それほどまでに地球の環境は過酷で、多くがカルマから逃れられないでいた。