空想旅行案内人に会いに行ってきた
こんばんは、うみです。
とんでもなく久しぶりの投稿になってしまいました。書こう書こうと思えば思うほど書けなくなるので、これからは何かを観に行った時にちまちまと感想を書き連ねていきたいと思います。
投稿していない間も、色々観にいっていたのに何も残さずどんどん記憶が思い出になっていくことが切ないので、せめて自分の心に残したいものはちゃんと書こうと、改めて思いました。今度こそ、サボらないでね、自分。
美術館、アイドルのコンサート、バンドのライブ、カフェのことなど…「なんでもござれ!」だと思いますが、どうかお付き合いくださいませ。
(行ったものによって、ものすごくテンションが違うかもしれません、それもまたご愛嬌ということで笑)
さて、ようやく更新したということは、何かを観に行ったということです。先日、東京ステーションギャラリーで開催されている『空想旅行案内人 ジャンミッシェルフォロン展』に行ってきました。
新宿駅で広告を見かけて「なんてキレイな色彩で絵を描く人なんだろう」と気になったことがキッカケで行ってきました。
最初の印象に違わず、本当にキレイなグラデーションと柔らかいタッチの絵が多く、気持ちがほっこりする展覧会でした。
ただほっこりするだけでなく、戦争や環境破壊に対しての静かなる怒りを感じられる作品もあり、思わずジッとその作品の前で足を止めてしまうことも。
柔らかなタッチで、かなり直接的に冷戦を批判しているような作品も多くありました。彼が生きた時代のリアルを生々しく感じられて少しゾッとします。
特に印象的だったのは、『グリーンピース 深い深い問題』。一見すると穏やかな海にたくさんの魚が悠々と泳いでいるように見えるのですが、近くで見るとその穏やかな絵が一変。魚だと思っていたものは、魚雷もしくはミサイルと思われる兵器で、海とも山ともとれる穏やかで静かな空間をその兵器が大群で押し寄せているのです。その上で虹が消えかかる様が、また不穏。こんなに穏やかな色彩なのに、いやそんな色彩だからこそ尚更恐ろしさを感じるのかもしれないです。
「なんか好きそう」という軽い気持ちで訪れましたが、今の時代だからこそ考えさせられる作品が多くありました。
そのほか、好きだった作品はポスターや広告になっている『月世界旅行』。それから『裸の愛』、『大天使』、『見知らぬ人』がお気に入りです。タイプライターの上を歩くリトル・ハット・マンの映像も好きでした。
かわいらしいのに、どこか物悲しい。なんとも言えぬ表情でこちらを見つめる、リトル・ハット・マン。彼は何を考え、私達を導いているんだろう。
恥ずかしながら、広告を見るまでフォロンのことは知らなかったので、またお気に入りの画家が見つけられて嬉しい限り。やっぱり美術館に行くのは新たな発見があってとても楽しいです。
では、また次回。気が向いた時に。