生成AIが日本に及ぼす『最悪のシナリオ』
こんにちは。ますみです。
私は、生成AI(ChatGPTやDALL·E 3など)を使って、クライアント様の業務効率化(いわゆるシステム開発やコンサルティング)を支援する会社を経営しています。
今の忙しすぎるビジネスパーソンに時間的余裕を作り出して、Well-Beingを広げようと、本気で考えています。
最悪のシナリオ
一方で、ここで私が作り出そうとしている流れが「最悪のシナリオを生み出す可能性がある」というアンチテーゼも自分の中に持っています。
それは「大量の失業者に溢れかえり、貧富の格差が拡大するシナリオ」です。
生成AIが業務効率化できる効果は、本当に強大です。
これまで、人が生成していた成果物をAIが再現性を持って、生成できます。
実際に、ここ半年で、約10社の会社の業務効率化に関わってきて、会社によってまちまちではありますが、有意な効果があることは確信しています。
格差が生まれていく流れ
では、どのような流れで、格差は生まれていくのか?
まず、現時点で、生成AIへの投資を行い、社内の生産性を上げている会社は、今よりも利益が増えます。利益を増えるパターンは、二つあります。
パターン1:売上は現状維持だが、人件費がカットされて、利益が増える。
パターン2:人件費は現状維持だが、業務効率化によって生まれた時間で、新規事業や既存事業への投資が増えて、売上と利益が増える。
一方で、生成AIへの投資を行わない会社(もしくは資本が足りず、投資ができない会社)は、生産性が現状維持となります(競合他社と相対的に比較すると、生産性は低下する)。
こうして生成AIによって儲ける会社と、儲けない会社が生まれてきます。
儲けない会社は、価格競争に負けて、生産性の高い会社にシェアを奪われて、淘汰されます。
そして、失業者が増えます。
しかし、その人たちを採用する受け皿はその頃にはありません。
儲かっている会社は、生成AIによって生産性を高めているため、それ以上人を雇用するメリットが弱くなっているからです。
現在の人手不足な日本においては、生成AIによる業務効率化は確実にGDP成長にはポジティブに働く。しかし、その先において「できる仕事が何も無くなってしまう」可能性もあります。
私のスタンス
では、私のスタンスは?
もうこの生成AIによる業務効率化の流れは、絶対に止めることができません。
「生産性が上がって、利益が増えるから、生成AIを自社に導入する」というのは、「資本主義社会における自然な流れであるため、止めることはできない」と考えています。
一人がこの流れを止めようと声を上げたとしても、その人の見えないところで、どんどんと生成AIの導入は進んで、いつの間にかその人がただ過去に取り残されます。
そして、たとえ日本全体で生成AIの規制を強めたとしても、海外では業務効率化の流れを進み、どんどんと日本は弱くなります。
実際に、2023年5月時点のMM総研による「アメリカと日本の生成 AIの活用率の比較」の市場調査では、アメリカは51%だったのに対して、日本は7%でした(参考)。
「アメリカと日本の格差は、すでに生まれている」のです。
最悪のシナリオの問題点
では、生成AIによる業務効率化の加速が進んだ場合の、問題点はどこにあるか?
それは「時代に取り残された人たちの基本的な生活が脅かされる」ことです。
解決方法
そのためにどうすれば良いか?
まず生成AIによる生産性向上をドラスティックに加速させて、まず世界で一番豊かな日本にします。
その上で、累進課税をより一層強めて、生成AIによる生産性向上に成功して、儲かった会社から、税金を集めます。
そして、全国民に対して「基本的な生活をするためのベーシックインカムを支給する」ようにします。
これが私の考える「全国民の基本的な生活を確保するためのソリューション」です。
そのために、私はこれからも生成AIによる業務効率化を本気で進めていきます。
なぜなら、『本当の最悪のシナリオ』は、生成AIへの規制が強まったり、生成AIの導入が遅れて、世界と比べて、日本がどんどんと貧しくなっていくシナリオだからです。
そして、たくさん儲けて、たくさん納税します。
今、私は、なぜこの記事をわざわざ書いているのか?
この発信活動を通して「ベーシックインカムの導入を前進させたい」からです。
最悪のシナリオが進んだ先に、日本の国民(特に、未来の自分の子ども)に豊かな生活は訪れません。
そのために、自分の考える「やるべきこと」はなんでもします。
共感した方は、ぜひ拡散していただけると、切実に嬉しいです。
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