かとれあ丸
せっかくなので私の推し船社である「東海汽船」から過去の船をいくつか紹介していこうと思う。
初代「かとれあ丸」
1969(昭44)年就航
総トン数2,210t、全長83.8m
あじさい丸、さくら丸、はまゆう丸に続き戦前~終戦直後に就航した客船たちを置き換える近代化船の第4船。
豪華な内装、充実した公室に優美な外観をまとった本船は戦後の日本客船の中でも一二を争う美しさであった。
エントランスは二層吹き抜け、特等は全六室、和室が二室(あやめ、すみれ)、洋室が四室(フランス、スペイン、イタリア、オランダ)とそれぞれ花や国のイメージを採り入れた意匠となっていた。眺望の良いレストランやデッキスナックに売店、ワインコーナーやダンスルーム、麻雀室まであったという。
デビュー時は東京~大島~三宅島航路に就航、1973(昭48)年に初代「さるびあ丸」がデビューするまでは東海汽船のフラッグシップとしてメインの大島航路に多く投入された。
その後は熱海~伊東~大島航路、夏期増発の東京~神津島~熱海航路などに投入、1989年「かとれあ丸2」の就航に伴い伊豆諸島航路から引退、タイに売却された。
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