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記憶に残る個人面談
元小学校教員、4児母のうみです。
今日もお読みくださりありがとうございます。
母との関係に困難を感じていた私は、娘、特に第一子である長女との母子関係への不安が赤ちゃんの頃からありました。
というか、自分の母子関係から自分が新しい家族を築く不安や子育てをする不安があったのも実は、小学校の教員を目指した理由の1つです。
私は第一子である長女が1・2・3年生の時に担任として長女と同じ学年を担任していました。
我が子と同じ学年を担任するうれしさや喜びも語りきれないくらいあります。
でも、それと同時に我が子に対して求めることが高くなってしまうなど、本人の特性や成長を純粋に一母として見守れない自分がいました。
我が子の特性を発達障害を言い訳にしようと長女の学校にスクールカウンセラーに相談していたくらいです。
そしてもし、“自分が娘と母子関係が悪くなった時の言い訳をいくつか用意しておきたい”という気持ちもあったと思います。
その言い訳の1つが私にとっては“教員を続けること”だったのかもしれません。
そんな私は去年の今頃、長女の担任の先生との面談で、自分のことを相談しました。
「小学校の教員でいる以上、娘に対して母親の顔だけじゃなくて、先生の顔が出てきちゃうのがつらいんです。」
と小学生のママであり小学校で担任の仕事をしている私が抱えていた悩みを独身男性の担任の先生に相談した時、
「Mちゃんに必要なのは、お母さんとしての関わりだけです。先生としての関わりはいりません。」
とキッパリと言われてしまいました。それでも私は、
「いや、でも…私の場合教員やめないと、先生としての視点を我が子に対しても外せない気がするんです。でも娘は、小学校の先生である私しかしらないし…」
「Mさんは、お母さんがただのお母さんでいてくれるだけで大丈夫ですよ。」
(語弊があったらいけないのですが)結婚もしていない異性の同業者にそう言われて、“何がわかるの!?”と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私の場合は、そう言われたことで決心がついたような気がしています。
当時の私は、教員の仕事をやめて安定収入を得ることで家族に貢献できなかったら、家族に家族として認めてもらえないんじゃないか?と思ってしまうくらい自己肯定感が低かったからです。
なので、娘の担任の先生の言葉は響きました。
“ただのお母さんとしているだけで娘は私のことを受け入れてくれるのだろうか?”
そんな不安はまだありましたが、このまま小学校教員を続けて娘との母子関係が悪化していく方が当時の私にとって不安が大きかったです。
“小学校最後の1年くらい一母として長女と接してみたいなぁ”
と今まで何となくは考えていた“退職”ということを改めて意識し始めました。
長女の担任の先生はこんな相談を受けたことも忘れているかもしれませんが、私にとっては恐らくこの先も我が子の面談の中で「記憶に残る面談の第1位」であり続けるのではないかと思っています。
1年経ってやっと家族は私がどんな仕事してても、仕事してなくても、1人の人間として接してくれると理解することができました。
そして、“私が先生として接するのは、勤務先の小学校の子どもたちや保護者だけでよかったんだ”と今さらながら気がつくことができました。