1つの魂のお話 6

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鳥は素晴らしい生き物だった。
次も、鳥に生まれたいけど、同じ生き物になれないから、もう少し大きな鳥に生まれる事はできないかな?神様にお願いしてみよう。

「神様、鳥は素晴らしい生き物でした。愛に溢れていて本当に素晴らしい経験をしました!鳥は人間以上に素晴らしい生き物かもしれません!」

「それは、違います。鳥も人間も同じく尊い存在なのですが、あなた達の魂は人間に生まれる事を目標としています。人間に生まれてから、成し遂げなければならない事があるのです」

「成し遂げなけれがならない事とは?どんな事ですか?」

「それは教える事はできないのです。人間の世界に生まれて自分で自力で見つけて、それを成し遂げなければなりません」

「成し遂げたらどうなるのですか?」

「それを成し遂げた魂は、この輪廻転生から抜け出す事ができるのです。あなたは人間に生まれたくないと言いましたが、人間になって成し遂げるべき事を成し遂げなければ、永遠と生まれ変わりをし続けることになるのです。」
「でも、何を成し遂げるのか教えてくれなければわかりません。」

「それは教える事はできません。」

「・・・・」

「あなたはもうわかっているハズですよ。あなたは鳥としての命を私たちが求めていた以上にまっとうしました。そしてあなたの行いは共に暮らした鳥の兄弟達の魂を引き上げました。あなたが鳥としてやってきた事を人間界でもやればいいだけなのですよ。その先に成し遂げなけれがならない事があるのです。自然とその道がやってくるのです」

「・・・・・」

「人間になりますか?」

「神様、私は人間になりたくありません。私は鳥の命が楽しかったです。だから前回よりもちょっと大きい鳥になれませんか?」

「それはできません。大きな鳥は他の命を奪って生きているのです。あなたの魂はそのような他の命を奪う生き物にはなれないのです。」

「わかりました。では、人間以外で次におすすめの生き物は何ですか?」

「そうですね、犬がいいと思いますよ」

「神様!私は犬を知っています!犬は人間に仕える生き物ではありませんか?人間と関わることになりませんか?私は人間に関わるのはとっても怖いです。とっても嫌なのです。」

「大丈夫ですよ。地球は、あなたが人間だった時よりもはるかに進歩しました。あなたが経験したような辛いことはもう起きていないのです。
犬としての命は確かに人間と関わることになりますが、あなたが思っている以上に幸せな経験ができると思いますよ。人間の近くで生きる事になりますが、人間ではないので大丈夫ですよ。」

「わかりました。神様。私は犬になります。」

「よろしい。では、犬として命をしっかりまっとうしてきてください。見ていますからね。いつも通り楽しんでいらっしゃい。」

「はい!神様!行って参ります!」

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