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 NOMELON NOLEMON 2nd アルバム「ルール」の表題曲「ルール」

 僕が思うノーメロの軸になる3曲のうちの2つ目。

 一番強いメッセージは、『あたしはあたしらしく生きる』という歌詞があるように、周りに押しつぶされずに生きようということ。決まりが次第に増えて、決まりに縛られる世の中でも、強く生きようと言ってくれている気がする。
 「ルールは守るものではなく 造るもの」(ルール・LINERNOTES)
 それは、進みたい道を進んで成し遂げたいことを成す為に、信念を持とうということだ。ノーメロの場合は、鳴らしたい音楽を鳴らすということ。
 この曲は、今までもノーメロのマイ・ルールとして存在したものを、改めて世界に掲げた曲である。
 そして、様々なことに縛られたり左右されたりして、自分の想いを形にできずに生きている人たちの背中を押してくれる曲だ。

 『あたしはあたしらしく生きる』という歌詞の他に、もう1つ、大事な歌詞がある。
 『あなたはどう?どんな未来を見る』
 最初は、聴く人を煽って、導く為の歌詞だと思っていた。実際、煽るテンションで歌われているから、それが正解だと思う。
 ただ、今は他の意味も考えるようになった。
 その意味は、「他人も尊重しよう」ということ。
 世の中が平和な状態であるには、一人ひとりが自分の利益を求めて、自分勝手に生きていては不可能だろう。大切なのは、お互いを尊重すること。
 なんでもかんでも言いたいことを言ってはいけないことは、日々のニュースやSNSが表している。「自分らしさ」や「自由」という言葉を使って、自分勝手に生きて良いわけではない。
 やりたいことはやって良い。ただ、その時に、周りへの最低限の配慮であったり、対立した人と会話したりするべきだ。それを怠ると、夢を追う人ではなく、ただの迷惑な人になるだけだ。
 「自由」と「自分勝手」は違う。他者のことも考えられるのか、利己的なだけなのか。 
 『あなたはどう?どんな未来を見る』という歌詞は、他者を尊重することも忘れないための歌詞だと思う。

 僕は、上司から何度も「周りの人間のことを考えられる人になれ」と言われてきた。その人は僕の20歳以上も年上の方で、その方が言うには、多くの人は自分勝手らしい。話を聞いたり、それまでの体験を振り返ったりすると、その考えには説得力を感じざるを得ない。自分自身の行動を振り返っても、心あたりがあった。
 自分のことで精一杯になってしまうこともあれば、自分が一番大切なこともある。言い訳は良くないが、正直、仕方のないことだと思う。
ただ、多くの人ができないことだからこそ、周りのことを考えながら行動することを意識する努力を怠らないようにしたい。
 「ルール」という曲は、僕にとっては、生きていく上で自分なりの軸を持つことと、周りのことを考えて行動することを意識することを忘れないための曲になった。

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