見出し画像

#1 アラサー妻、初めて絵を完成させる。


ついに妻が記念すべき(?)一枚目を完成させた。
ほとんど絵を描いたことがない人間がまず機材を揃え、clipstudioの無料体験版をDLし、一枚目をきちんと完成させた。ここまで完了できる人間はなかなかに少ないと思っていたので素直にすごいことだと思う。
正直数日から数週間で飽きて液タブが置物になる可能性もあり、それを自分がもらい受ける未来も見えていたのでとりあえず第一関門突破したと言っていいのだろう。
余談ではあるが、ちゃんと計算したところ自分は絵を描こうと思い立ち、ペンタブを購入し、実際に描き始めて一枚目を完成させるまでに四年もの間放置していたので、それにくらべたらとんでもなく優秀である。感心感心。



アドバイス無しに彩色された状態

それでは一枚目。ハイキューという漫画のキャラ。
体育館で練習中に髪をわしゃっとしているシーン。
ピンタレストでみつけたスポーツマンの写真を参考(模写に近い)に、好きなキャラクターに落とし込んだもの。
途中経過として線画の状態のものを見せてもらったのだが、やっぱり絵を趣味として進めて正解だったなと思う出来だった。
写真を参考にしたとはいえ形をとらえる能力に秀でているように見える。妻バカかもしれないが。
偉いのはメインの参考写真のほかにいくつもの画像を見ていたこと。自分は絵を描くときにできるだけたくさんの資料を見るべき(想定外の気づきもあるため必要以上に多く)だと思っているので感心した。

妻の疑問
・髪むずい服むずい
・顔につく影の形が正しいのかわからない

妻一枚目




上記イラストを見てしたアドバイス

自分が加筆したもの

・メインの光源の位置と角度を決めて塗り始める。でないとどこに影をいれ、どこが光に照らされているかを判断しづらくなる。
この絵でいう左上からライトが当たってると仮定すると「胸のあたりの服は肩のあたりよりは暗くなるべき」みたいな判断が容易になる。
・一方向の光源でだけじゃなく周りの環境からの光を入れる(服や輪郭に反射した地面からの光をいれる)
・線が黒のままだと悪目立ちするので線をそれに隣接した色になじむように着色する。これは線が細いとそうでもなくなる気がするので難しいが。
・背景が単調なのでメインの光源側を明るくする。それに加えて床の反射も少々描き加えた。



レスポンスをうけて完成させたもの

最終完成画

自分のアドバイスをメモしたものを見つつ完成させた一枚。
一枚絵としての印象は大分いい方向に変わったと思う。
髪や服をどうやって塗ればいいか、「まったくわからん」とのことなのでふんわりとしたグラデーションに近いものに留まっているが、最初からそこまでできる人間もいないと思うし、難しい部分なので練習の積み重ねで良くなっていけばいいと思う。

次回

・まったくわからないと言っていた髪の塗りや服の塗りのどちらかに注力しつつ次の一枚絵の完成を目指す。
キャラを描きたい人なのでどちらかというと僅差で髪のほうが重要か。もちろん服も重要だが。
・今回難易度が高めだった顔の陰影をもう少しわかりやすい角度やライトの当たり方の絵作りをする。
・構図の概念がないので学ぶ。いったんもう少しキャラだけを大きく描いてもいいのかも。
次に書きたいキャラは決まっているということなのであまり自分が口を挟まないほうがいいとは思うが、難しすぎて自分ではどうしようもない絵を描き始めたらどうしようという不安があるが、いったん見守る。



最後に

今回久しぶりに人に絵のアドバイスなんぞしたわけだが、意外なことに妻がちゃんと人の話を聞き実践する人間なようで手順を間違えず適切なアドバイスを行えばこやつかなり伸びるのでは?と思えた。
適切なアドバイス程難しいものはない気はするが…
妻の初めてのイラスト完成ということで、絵を描くことを薦めた手前その完成度に安堵もしたし、気楽にやっていこうと思う。
妻が次のイラストを完成させなければ終わりだが、完成させることがあるならばまたお会いしましょう。さようなら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?