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【タイプロ】西山智樹くんに出会えて幸せだという話【推し語り】(13500字)


はじめに

二十二年間生きてきて、人生で初めて推しができた。名前を西山智樹くんという。timelesz projectの候補生の一人だ。

これまで私は誰かを推したことがなくて、芸能人を見ても「顔が好きだなぁ」「歌が好きだなぁ」「演技うまっ」みたいに人の好きなポイントを見つけて、その要素だけを見ていた気がする。なのに西山くんに関しては顔も、歌も、ダンスも、人間性も好きになってしまって、気が付いたらすべてが大好きで、すべてがカチっと嵌った感触がして──これが人を「推す」ということなのだと気付いた

タイプロで西山くんに出会ってから、誰かを応援することの楽しさにはじめて出会った。誰かを応援することは楽しくて、ワクワクして、ドキドキして、すこし苦しくて、まるで自分のことかのように感情が揺れ動く。

土曜日はいつも寝不足だったし、何度も何度も同じシーンを見た。トレカを買うためにクリック戦争をしたり、ananを読むために日付が変わるのを一秒一秒待っていた。推し活のためにTwitterの公開アカウントを作ったのも、こうやって文章にすることも全部初めての経験で、タイプロによって、西山くんによって、わたしの殻が破られたなぁ、と思う

五次審査の結果が分かってからは涙が出ることもあったけれど、それでもやっぱりこの数か月間は本当に幸せだった。そういう「西山くんを推せて幸せだった」という感情をこの世のどこかに残したくて、私は今筆……ではなくキーボードの上に指を走らせている。

タイプロを見ていない人にも西山くんの魅力が伝わるように分かりやすく書くことを意識したので、読んでもらえればこんなに嬉しいことはない。また、西山くんの魅力語りであり、西山智樹チッケムのような文章を目指しているので西山くんを中心とした話しかしていないのは許してほしい。

ちなみに筆者は大学生。ダンス歴は十二年だけれど、タイプロに出てくるダンスとは全然違うジャンルをやっていた。私自身もダンスをやっていたからこそ、ダンスを心から楽しんでいる人、音楽を愛しているような人はとても好き。

書いていたら、どんどん前置きが長くなってきたのでそろそろ本題に入ろうと思う。

二次審査、三次審査の話

二次審査


授業をほとんど取り切ってしまった大学四年の秋はひどく暇なものだった。時間を持て余した私は話題の「地面師たち」を見るためにネットフリックスに加入した。そして、「地面師たち」を一気見し終わった。

次何見ようかなぁと思って、ふと出てきた「タイプロ」を見始めた。オーディション番組を見るのもはじめてで、「面白くなかったらやめよう」とそう思っていた。実際、私はドラマや映画をつけても最初の十五分で面白いと思えなければ、すぐに見るのをやめてしまう。

タイプロ第一回ですぐ登場するのは、二次審査の西山くん。トップバッター。小走りで西山くんが入ってくる。そして名前を呼ばれて、三人の前に立ち、緊張したように何度か咳ばらいをする。わたしは就活を終えたばかりの身だったので、「緊張するよね、分かる。がんばれ」と感情移入した。そしたら、そこから出る美声! 透明感のある歌声! そしてバキバキのダンス! レベル高い!「この人すごく上手い!」と思った。でも話しているときはどこか柔和な感じがする。

その後、どんどん色々な人が出てきて、素敵な人もいっぱいいたけれど「最初の子受かってるかなぁ」とずっと気にしていた。初志貫徹である。二次審査通過者一覧が出た時に、「最初の子いるかなぁ」と一番最初に巻き戻して西山くんの顔をチェックして、「あ、受かってた! やっぱりね」と思ったくらい。

だから、仮定の話でしかないけれど、もしも西山くんがトップバッターでなかったら私はタイプロを見るのをすぐにやめていたかもしれない。最初に出てきた西山くんがすごく素敵だったから、ここまで見ることができたのだと思う。

三次審査

三次審査のBLUEチームで、「あっ最初の子じゃん!」と西山くんを発見。「西山智樹くん」って言うんだ、とここで名前を覚えた。(今、この文章を書くために過去回見返しているけれど、黒髪西山くん初々しくてかわいいな……。どんな髪色の西山くんも本当に似合ってて大好きだけど。黒髪の西山くんは初恋の綺麗なお兄さん感がすごい……。あとcdcg踊ってるとこ一瞬だけ写ってるけど本当に楽しそうに踊っててかわいいな~~~)

「(リーダーの)フォローに回ってほしい。西山くんだからこそできると思ってて…」と聡ちゃんに呼び出される西山くん。聡ちゃんと西山くんの絡みとっても好きなんだよね。優しくて平和オーラ纏ってる二人かわいい。

「これで終わったらやだな、みたいな想いがありましたね、なんか」と語る西山くん。のちに西山くんが過去に他のオーディションを受けていたことを知って、その言葉が持つ意味の大きさを強く実感した。今までも頑張っていたことを知って、もっと好きになったし応援したくなったよ、西山くん……。西山くんにここで出会えて良かった……。

三次審査「SHAKE」パフォーマンス


SHAKE本番。にっこり振り返って登場するまたしてもトップバッターの西山くん(笑顔がとてもかわいい)。トップバッターって本当に大事で、西山くんの笑顔でこの曲の雰囲気が作られたような気がする!(好き)

SHAKEで、なかなか西山くんのパートが来ないけれど、なぜか西山くんに目がいってしまう。やっぱ上手いなこの人……。ダンスが上手いだけではなく、表情がくるくる変わっててかわいい。一秒たりとも気を抜かずに、曲を表現するために全身を使っている。「oh~」のところで「oh」の顔でハンドル回す西山くんかわいい。あと「渋滞のタクシーも」のところで渋い顔で横移動するのも好きだなぁ。歌詞の一言一句を大切にしている人だという感じがする。

やっと西山くんのパートきた。歌も上手いなぁ~~。
「進まなくたってイライラしない~yeah!(ピース)」
え??? このピース何? か、かわいい……。もうアイドルじゃん。かわいっ……。完全に撃ち抜かれた。そのあとも「気持ちがいいもんだ(パタパタして風を仰ぐ西山くん)」などなど細部まで拘りぬかれた表現が本当に素敵で、西山くんばかりを目に追ってしまった。特に見せ場が多い訳でもなかったのに。すごいなぁ……。

SHAKEって表情管理がきちんとできていないと、踊れていても間抜けに見えてしまうこともあるような曲だと思う。真顔でジャンプしてたら、「え?」ってなるじゃん。でも「ずっと同じ笑顔!」っていうのも見ている側は飽きてしまいそう。西山くんは曲の世界観を表現して、表情をくるくる変わらせてて、とってもとっても素敵だった。ずーっとこの世界観に浸っていたいと思わせてくれるパフォーマンスだった。

私もダンス経験の中で、踊ることばかりに必死になって、「笑顔足りない!」と言われることが多かったから表情管理の難しさは痛いほどに分かる。ほんとすごいなぁ……西山くん。

SHAKEを見て、西山くんのことがどんどん気になってきた。他の曲の西山くんのことも見てみたいなぁと思った。好きー!

西山智樹くんという人①

多才すぎるアーティスト

三次審査が終わってから、もっと西山くんのことを知りたいと思い、西山くんについて調べ始めた。

西山くんのインスタとtiktokを見ると気付くことがある。それは西山くんがとても歌が上手いということだ。「え??? 上手すぎるだろ??? めっちゃ歌声好きなんだけど……」と思う。この歌唱力、もっとタイプロで見たい……!!!と思った。

話が前後してしまうが、『Behind The AUDITION』episode 11では勝利くんが「智樹の憂いのある声」って言ったとき思わず「そうそう」と言いそうになってしまった。

西山くんは歌が上手いだけじゃなくて、透明感……心に響く歌声だなぁと思う。ずっと聴いていたいなぁと思う。西山くんは作詞作曲もするけど、西山くんが作った音楽も……良い……!!!まだ聴いたことのない人はインスタのリンクから飛べるから聴いてほしい(特にインスタの最新投稿のyukidokeが好き)。歌詞もめっちゃいいんだよ。歌声もめちゃくちゃ心地よい。なんなんだ、センスの塊じゃん、西山智樹……。

五次審査のメッセージでは「期待に対し、愛に対し、倍に返せるように」と書いていたけれど、これは西山くんが作った歌の歌詞とリンクしている部分がある。オタク、こういうの大好き……こういう隠し要素みたいなの大好き……センスが良すぎる……。

ちなみに明治大卒で日本語、英語、中国語を話せて(あと韓国語も話せる……?)、料理が上手、絵も描ける……などなどとにかく多才な西山くん(勝利くんに「いずれ演出もできそう」と評価されている)。四次審査の合宿では足が速いことも判明した。なのに特技動画では世界四位(?)の高速拍手を披露。なんじゃそりゃ???(好き。拍手してるときの必死な表情も可愛いし、原くんに「四位だなぁ」と言われて喜んでるのかわいい。)

西山くんは普段どこかぽわぽわやさしげで、それがパフォーマンスになるとふっと雰囲気が変わって曲の世界観を表現してるところが大好き。まじでプロ。ギャップがすごすぎる。かっこいい。

調べていくうちに西山くんが過去にオーディションに参加していることを知った。youtube上にあるどの動画の西山くんもきらきら輝いていて、でも実は裏では泣いていて、もっともっと応援したいなぁという気持ちになった。西山くんが夢を叶えている姿を見たいなぁと思うようになった。タイプロしかオーディション番組を見たことないけれど、オーディション番組ってこんなに成長するんだと毎回感動している。だから、オーディション番組に出たことがある人もそうやって成長し続けてる努力の人だと思う。

youtubeで出てきたニ十歳の西山智樹くんを見たらなんだか泣けてしまった。「ずっと頑張ってたんだね…気付くの遅くなってごめんね」と。それでも今タイプロで西山くんと出会えて良かった(本当はもっともっと早く出会えて応援出来ていたら良かったけれど!)と思ったし、精一杯応援したいなと思うようになった。西山くん、頑張れ!

四次審査「Purple Rain」チーム

四次審査

四次審査は三チームに分かれて発表をする。それぞれセクゾの曲を踊ることになる。西山くんは「Purple Rain」チーム(以下、パプレチーム)で、原くん、猪俣くん、北林くん、本多くん、鈴木くんと一緒だ。そう、この6人があの伝説のステージを作ったパプレチームなのだ(!)

現在(2025年2月6日)時点でこのパプレチームが踊った「Purple Rain」の動画は200万回再生となっている。すごい。日々、コメントと再生回数が伸び続けている。私も再生回数を伸ばしているうちの一人だ。このパプレチームはいまだに熱を持って愛されているなぁと思う。高いクオリティと丁寧に表現された世界観が私たちの胸を動かしているのだと思う。

四次審査について話を戻そう。

四次審査は西山くんの魅力がぎゅっと詰め込まれていた回だったと思う。まず、1000m走。初回から西山くんは爆走し、それを追いかける形で候補生たちも走る。西山くんは2位でゴール。「張り切りすぎちゃった」と笑う。あの温和な西山くんが「張り切りすぎちゃった」だと…? かわいいな……。足が速いのも好き(小学生の感想)。足が速い人、嫌いな人いないでしょ???

それから、パプレチームで「リーダーから決めましょう」という流れになって、「リーダー……やってみたいです」と手を挙げる西山くん。「お願いします」「やりましょう」と温かく頷くパプレチームのみんな。三次審査で最初一歩引いてしまった経験から、四次審査ではリーダーに立候補する西山くんに成長を感じて心動かされた。すごい。リーダーって損な役回りであることも多いのに、こうやって立候補できるの素敵だなぁ……。ここで、西山くんのことを人として尊敬し始めて、もっと好きになってしまった。

たぶん西山くんってぐいぐい一人で先導していくタイプじゃないと思うんだ。INFJで内向型だし。それでも、リーダーを頑張ろうとして挑戦している姿はとても素敵だった。そして、西山くんらしい、やさしくて素敵なリーダーをやれていたと思う。

ここから、途中参加の原ちゃんの登場。三次審査でも少し見えていた西山くんの不憫属性が開花(?)する。1000メートル走を3位という上位でゴールしながらも「悔しい」と言う西山くん。ゼェハァ息が上がっている西山くんのところにやってくる原ちゃん。「よろしくお願いします(ゼェ…ハァ)」と西山くんはなんとか挨拶をしようとするが、息が上がりすぎて声が上ずっているそんなところもかわいい)。ご飯中に原ちゃんに連れ出されてもぐもぐしながら踊る西山くん(そんなところもかわいい)

これが不憫萌えというやつか……おかしいな……西山くんには幸せになってほしいのに……。

極めつけに「顔に疲れが出てるよ」と指摘され、うるんだ瞳をカメラに撮られる。スタッフに「どう?」と聞かれ、「聞かないでくださぁい」と振り向く西山くんの瞳は今にも泣きそうなほどうるんでいて…………ドキッとしてしまった。なんて絵になるんだ西山くんという人は…………。

パプレ回の好きなシーンの話をしていると永遠にこのnoteが終わらないけれど、もうひとつ大好きなシーンの話をさせてほしい。みんな大好き(だと私は思ってる)夜の深夜練(鈴木凌くんと西山くん)だ。実は凌くんは私の二番目の推しである。凌くんはかっこいいからかわいいまでふり幅がすごく大きくて素敵。だいすき。

一人で深夜に練習している凌くんのもとに「もう一回来ちゃった」と西山くんがひょっこり現れる。「ありがとう。助かった」と言う凌くん。練習後に凌くんと西山くんは「音楽を楽しんで表現していきたい」とすっきりとした顔で述べる。

深夜練習で何かを掴んだような二人。のちにananや座談会のエピソードで、このときの凌くんが自分を見失いかけていたことが判明する。それを西山くんが分かっていたかは分からないけど、「助かった」と言われ深く頷いているということは分かっていたのかなぁ……分かっていて、そばにいてあげたのかなぁ……。分かっていて、「来ちゃった」なんて軽い感じで何も言わずに傍にいてあげたのかなぁ。西山くん。胸がじーんとする。

私もダンスを十二年やってきて、何度もやめたいと思うことはあったけれど、ダンスが好き音楽が好きという気持ちでこれまでやってくることができた。だからこそ、純粋に「音楽を楽しむ」という二人の気持ちがとても尊いものに思えたし、音楽を楽しめる人なら「きっとどんなことがあっても大丈夫だよ」と祈りのようにそう思う。

その後も西山くんはリーダーとして活躍する。丁寧に作り上げた資料ではメンバー一人一人にアドバイスが書かれている。仕事で練習に来れない凌くんと原ちゃんには練習動画(ちゃぼす動画!)を送る。なんて仕事ができる人なんだ西山智樹……。私もこういうリーダーになりたい……。

やさしい西山くんの周りの人たちもいつもやさしくてあったかくて、見ているだけで心が温まる。パプレチームの、ほのぼのとして仲良くて、でも練習にはとても真面目な雰囲気がとても好きだ……。

四次審査「Purple Rain」パフォーマンス


本番の話をしよう。本番の西山くんは赤髪に合わせて赤ジャケットで登場。これが本当に似合っていてかっこいい。溢れ出る王子感。六人とも衣装がパプレの世界観にすごくマッチしている。マジでセンスいい。

序盤、真ん中から出てくる黒ジャケットと赤ジャケットの二人。黒ジャケットの人は真ん中を向いていて、赤ジャケットの人は後ろを向いている。そして二人は引き寄せ合うように手を伸ばして──ダンスが始まる。そう、これがあの原・西山シンメだ!!!!!!

シンメという概念はタイプロでも度々触れられる。シンメ。シンメトリー。立ち位置が左右対称となる二人組。……と頭で意味は理解していたが、原・西山シンメを見て「これがシンメか……!」とたった今はじめて言葉を理解したように稲妻が走った。

原・西山シンメの何がいいって「正反対の二人が、背中合わせに戦っている」映画の感じがする。バディとでも言うべき関係性。剛と柔。強さとやさしさ。黒と赤。なんだかお互いがお互いに足りないものを補い合っている……そんな関係性(に見える)。

「All I need is love」「With your heart」「すべて投げ出してでも行くよ」
原・西山シンメが真ん中で背中合わせに踊る。くるりとターンを決める。そのときの華麗に舞う黒ジャケットと赤ジャケットが私はとてもとても好きで……。

そして、「行くよ」のところで原ちゃんと西山くんの目が合う!!!ここがね~~もうめちゃくちゃかっこいいんだよね……正反対の二人が意思疎通した瞬間みたいに見える。もう、映画じゃん???

そしてそして!!!原・西山シンメが離れて、西山くんが一歩前に出る。
「Will you be right next to me? アッ」
はい、好き~~~~~。も~~~~~~~西山くんのアレンジ天才だなぁ……。ここ、いつ聞いてもめちゃめちゃテンションぶち上がる……!!!最高にかっこいい!!!

ぶち上がった私のテンションと呼応するように六人が一斉に踊り出す!!!見てて気持ちいい。六人の揃ったダンスは圧巻

そしてスライディングして真ん中にやってくる西山くん。ここのスライディングはyoutubeのコメント欄でも姫を助けに来る王子みたいと好評。ここかっこいいんだよね。

その後、もう一度現れる原・西山シンメ!!西山くんと原くんが奥からゆっくりと歩いてきてお互いを見つめて、頷き合って、背中合わせになる。それから西山くんがこっちに手を差し出してくる……。かっこいい……。やっぱり、正反対の二人だけど姫を助けるときは意思の疎通が取れてるってやつだ……!!!映画化お願いします!喧嘩ばかりの二人だけど、二人でいたら最強なんだよ原・西山シンメはさぁ……(映画の話で、現実の二人は全然喧嘩してません)。

「君のためだけに〜」で鈴木くんが前に入ってきたあと、西山くんが伏し目がちなアンニュイな表情でさらりと横にはけていったのも色気大爆発だった……西山くんって伏し目の使い方が上手いんだよね(ananのお花と西山くんの写真でも証明されているが。ananの撮影スタッフの中に西山くんの伏し目が好きな人いるでしょ???私も好きです。ありがとう。)

Purple Rainの課題の一つに世界観を上手く表現できるか、というものがあった。それに関して、「大成功!!!」と大声で言いたい。世界観を表現できすぎていて、私の頭の中には勝手に映画が浮かんでいた。六人の安定感のある歌・ダンス。クオリティの高さ。一秒たりとも不安になることがない。揃っているが、個性は消えすぎない。本当に最高だった。ありがとう、パプレチーム……。これからもずっとずっと聞き続けます。

西山智樹くんという人②

「実直」と「やさしさ」

人というものは多面的な存在であることは承知の上で、あくまで私がタイプロから感じ取った「西山くんとはどんな人か」という話をしたい。

パプレチームのリーダーとして、西山くんは「このチームは実直に取り組んできました」と述べる。実直。この単語が西山くんを表していると私は思う。(西山くんのインスタの投稿を見ているとき、「実直」という単語が再度出てきたので西山くん自身もこの単語が好きなのだろう。)飾らず、真面目に、誠実に……そういった取り組み方をしていると感じた。西山くんがメンバーのために作った膨大な資料もその実直さを表す証拠の一つだ。

そして、やさしさ。ananに「やさしさと実力を兼ね備えたリーダー」と評価され、(五次審査では)聡ちゃんにも「やさしさを強さに変えた」と肯定され、ロイくんにも「誰よりも身近で、そのやさしさを知ってるからこそ~」西山智樹という人は多くの人に「やさしい人だ」と言われている

先に述べた凌くんと西山くんの深夜練エピソードや欠席者に送る練習動画(ちゃぼす動画)だけではなく、西山くんのやさしさを感じるエピソードは他にもある。

ビハインドでノアくんと英語で会話をしているシーンだ。西山くんが英語で会話をしながらダブルターンを教えているシーンは、はじめて見たとき「英語で会話している二人かっこいい!」と思ったものだ。だが、アメリカから来たノアくんが言語の壁にぶつかり、悩んでいたことをのちに知り、このシーンの重みに気付いた。ノアくんにとって慣れ親しんだ言語で会話できる瞬間は、取り繕わないでいい、心休まる瞬間だっただろう。

やさしさというものにはたくさんの種類がある。西山くんのやさしさは、誰かの悩みに気付いてそっと寄り添ってあげるやさしさ。そんな風に感じる。

令和のアイドルに必要なもの(ちょっとした自分語り)


私は西山くんが人生初めての推しだ。テレビや芸能界にまったく興味がなかったという訳でもないのに、これまで「なぜ推しがいなかったのか」という問いに対しては「人を信頼することが怖かったから」。これに尽きる。

こういうことを書くと人間不信だと思われそうだが、別にそういう訳でもないと思う。人を推すことは人を愛することであり、信頼することでもある。むしろ、なぜ直に話したこともない人のことを愛し、信頼することができるのか。

いつだって、芸能人の不祥事がメディアを賑わせている。最近になってまた増えたような気もする。その中には自分の価値観ではとうてい許せそうにない、倫理に反したものだってある。もしも自分の好きになった人からそのような不祥事が出たら、その人を応援していた時間が否定されたように感じるだろう。「信じたい、好きだ」と思った気持ちと「信じられない、許しがたい」と思う気持ち。相反する感情のなかでとても苦しむだろう。なんだか、そういう思いをするのがとても怖くて、芸能人には誰に対しても「顔が好きだなぁ」くらいの気持ちで押しとどめていた。

だから、私が推しにとって一番求めるものは「信頼」で、突き詰めると「やさしさ」とか「倫理観」とかそういうものになる。

逆に言えば、顔が好きでも、歌が好きでも、面白くても、その人間性が信頼できると思えなければ推しになることはない。友達に「この人かっこいいでしょ」と推しを布教されても心が動くことはなかった。

そういった理由で人を推すことはなかった……のだが。

好きになってしまった。信頼してしまった。西山智樹という人を…………。その実直さとやさしさのことを信頼できると思った。
だから、人生初めての推しになった。
これが沼か…………。推し活、たのし~~~~~~~!

個人的に、令和の芸能人に求められるものは「信頼」とか「倫理観」とかそういうものであると思う。

とても仲いい友人の間で、こういう気持ちをぽつりと零してみると賛同してくれることがかなり多い。いや、想像以上に多い。恐る恐る、そっと口にしてみたら「分かる!!!」とこちらが思った以上の熱量で返してくることもあって。表面的には「推し活、楽しい」と充実しているように見えてもその実、不安を抱えている人もいて……。

やっぱり人間性への信頼ってすごく大事で、私は西山くんを見て、この人のことすっごく信頼できるなぁと思ったから推しになったのだと思う。

以上、ちょっとした自分語りでした。

「やんちゃで子供っぽい」一面

五次審査のコメントを見ると、西山くんは身近な人以外に見せるのが恥ずかしい「やんちゃで子供っぽい」一面を見せてくれるらしい。それはすごく楽しみだし、いやめちゃくちゃ楽しみだし、どんな一面でも大好きなんだけど、身近な人以外に見せてないもの私たちに見せて大丈夫……?ほら人間ってさァ……あまりに自己開示しすぎると病む生き物だからねェ……(私だけ?私は自分の知られたくない一面を全国に知られたら絶対病んじゃうよ……)。

「でもここで終わりたくないから、どちらかではなく自分のすべてを出し切ります」。
ありがとう……(涙)。
「待っててね」
ん……???????待っててね!?!?!?(驚愕)(好き)(大好き)
……落ち着け。深呼吸。もう一回見よう。
待っててね!?!?!?!?!?!?

全国の西山くんファンを狂わせただろう、この「待っててね」はもう一度西山くんファンを狂わせることになるのだが、それはまた別の話。オタクの心を掴みすぎているよ西山くんっていう人は……。えぇ……好き……。待ってます。もちろん。

西山くんの「やんちゃで子供っぽい一面」は主に自撮り動画で存分に発揮された。
「以上、西山智樹でした。いぇぇぇぇい」とブレブレの自撮りをしたあと、傍にいるロイくんに「はい、やって」と「いぇーい」させる。そして、ロイくんが「いぇーい」してるとき、「はいかわいいかわいいかわいい(デレデレ)」と褒めちぎる。何……?西山くん、君も可愛いよ??????この自撮り動画の甘々の声に死んだ人多数。

それから「ともきくんの印象はぁ……ジャイアン!」と猪俣くんに元気よく暴露される。「証拠がないからねっ」と否定(?)する西山くん。なんでいじられてるのにそんな優しくて甘い声なの~~!!?ちょっと、かわいすぎるのだが……。メロいって……こういう感情……???はじめての感情になった。
「ともきくんともきくん!」と二匹の子犬(ロイくんと猪俣くん)にじゃれつかれているみたいだ。かわいい。あとへなちょこY字バランス。へなちょこ食レポ。かわいい。

自撮り動画配信後、「西山くんのこと気になる」というツイートがばんばん流れてきて、「おいで~~~」と思いながらいいねをしていた。結論、西山くんのやんちゃで子供っぽい一面は死ぬほどかわいい。人を沼らせる魅力がある。西山くんは時間とともに素っぽい部分が少しずつを見せてくれて、どんどん沼が深くなるタイプの人だと思ってる。好き。もう沼から抜け出せません。

五次審査「革命のDancin' night」チーム

五次審査

五次審査は三チームに分かれて、timeleszの新曲を披露。さらに、それぞれプロデューサーが付く。

西山くんはTeam SATO、佐藤勝利がプロデュースするチーム。西山くんの他は原ちゃん、猪俣くん、原ちゃん。おやおやなんか既視感のあるメンバーだな。
と、思っていると「リーダーは西山くん」と西山くんにリーダーが指名された。パプレ回に引き続き、二回目のリーダーだ。信頼されてるんだなぁ。

曲のタイトルは「革命のDancin' night」。事務所の「伝統」を表した曲。この曲……実は歌詞がめちゃくちゃ良い……!!!

曲の解釈を話し合う四人。「この曲は俺のストーリーだと思ってて」「自分の革命」と語る原ちゃん。同じ気持ちだと頷く西山くん。

歌詞の「捨てられないまま残った想い」「譲れない想い胸に抱きしめ踊り続けたいのさ」……俳優としてキャリアを積んでたけどアイドルという夢をもう一度目指す原ちゃんやレコード会社に就職したけどアイドルを目指し続けた西山くんとリンクしてるようだ。

さらに西山くんは「今までオーディション、いろんなここまでの経験で行きそうになってまた戻ってを繰り返して、今途中なので」とタイプロ内で初めて過去のオーディション経験を語る。

そのとき私の脳裏に浮かんだのは過去のオーディションに出ていたニ十歳の西山くん。なかなか芽が出ず、ずーっと頑張ってきていた西山くん。行きそうになってまた戻って……。その中にはどれほどの涙と苦労があっただろう。その努力の歴史は「掴んでは消える光の中」という歌詞と重なる部分がある。

「掴んでは消える光の中、女神は笑うはずさ」
どうか女神よ、笑ってほしい。微笑んでほしい。……そう願わずにはいられない。

「革命のDancin' night」チームの雰囲気もすごく良い。雰囲気が解れて、頼れる兄貴の原ちゃん。温和でやさしい西山くんは居心地のよい空間を作っている。猪俣くんは天然発言でみんなを笑顔に。ロイくんはチームの中でのびのびとやれているようで、猪俣くんとともに西山くんをいじったりと、末っ子らしい笑顔がたくさん見れた。そして佐藤勝利のプロデュース能力の高さには圧倒された……!!!この五人だからこそ、クオリティの高いパフォーマンスを披露できたのだと思う。

この「革命のDancin' night」回は個人的にとても刺さった。未定のソロパートの争奪戦。ソロパートに選ばれたのはチームの末っ子・ロイくん。原ちゃんも西山くんも、そして猪俣くんも選ばれなかった悔しさを抱えているだろう。(猪俣くん、雰囲気を悪くしないようにしていてすごい)。

私自身も長いダンス経験の中で、ただの一度も主役に選ばれたことはない。スポーツ経験あるいはその他の経験でも、「選ばれなかった悔しさ」を一度でも持ったことのある人には刺さる回なのではないだろうか。パフォーマンスの素晴らしさと合わせて、個人的「神回」の一つである。

五次審査「革命のDancin' night」パフォーマンス


西山くんの「革命、起こします」という自信にあふれた宣言のあと、パフォーマンスがスタート。まだパフォーマンスすら始まっていないのに、この宣言の時点で心をぐっと掴まれた。「自信がなさそう」と言われた西山くんがこんなに自信に満ち溢れている……。

V6さんからお借りしてきた上質で光沢感のある衣装で、奥から颯爽と現れる四人。かっこいい。暗闇の中、赤色のライトが光る。勝利くんが収録に立ち会ったという生オーケストラが曲を彩っていてとても豪華だ。キラっと笑うロイくん。四人は美しくターンを決める。

「土砂降りの中 街のネオンがただ滲んでく」と西山くんが歌う。
「滲んでく」のところで片目をつぶりながら。指先をぱらりと動かし、折りたたみながら。
に、滲んだ~~~~~~~~~!!!!街のネオンが滲んでいる!!!!ここ、好きな人手を挙げてください!!!!はい!!!!!!
そして、相変わらずの安定感のある歌声

「今すぐに」「叶えたい」
四人の身体がしなやかに伸びる。この曲にはバレエ的身体表現がたくさん取り入れられており、「しなやかさ」が随所に見られる。
きらめきをまとった笑顔の西山くんが中心に来て、くるりとターン。ああ、美しい……。

心地よいピアノの間奏。そして訪れるスーパー西山智樹タイム。ジャケットをはためかせ、「大人の余裕」のある笑みを見せる西山くんの後ろから白いライトが差し込んだ────!!!!!西山くんの笑みは光に彩られ、白く淡く輝く。ちょっと待って……夢みたいに美しい……。この瞬間を切り取って額縁に入れて飾りたい。

「超えてゆけ」のソロパートで一人飛び出すロイくん。しなやかに伸びる。そして、そのロイくんを追うようにくるりとターンをしながら前に出る西山くん。西山くんとロイくんが並んだ……!(涙)


「手にするのさ今こそ」
ここのドアをノックするような振り付け……めっちゃ好き……。
「革命のDancin' night~」
そして注目のダブルターン!!!!どうだ!?!?!?
…………決めた!!!!!!!!!!本番で決めてくる勝負強さ、メンタルの強さに拍手!!!!!!!!!

講評で、聡ちゃんが西山くんに「やさしさを強さに変えた」と言ったとき、こちらまで嬉しくなった。私は前から聡ちゃんってやさしさと強さを兼ね備えた人だなぁと思っていたから。そんな聡ちゃんが西山くんをそう評価したこと、その成長を認めていたこと、その言葉選びの素敵さが嬉しかった。やさしさと強さを兼ね備えた人、それが西山くん。最強じゃん?

おわりに

二月一日、北野神社に行ってきた。「革命のDancin' night」回で佐藤チームが訪れた、東京ドーム近くのあの神社。大通りを十分ほど歩き、ひっそりとした小道に入る。階段を上がっていくと見覚えのある光景に辿り着く。

「どうか、西山くんが幸せになりますように」

私にたくさんの幸せをくれた西山くんが幸せになれますように。そう祈ってきた。

前日に西山くんが六次審査に進めなかったことが分かったばかりで、彼の今後のことは分からなかった。けれど、どんな活動をするにせよ、どんな選択肢を取るにせよ、西山くんが笑えている未来があればいいと願った。どんな活動でも応援させてほしいと思った。

人を推すことは祈りに似ていると思う。自分にはどうしようもないことがたくさんあって、それでも「幸せになってほしい」とただ願うということ。

北野神社には絵馬が飾ってあった。そこには西山くんの名前が。何個も何個も。目頭が熱くなる。ああ、西山くんはこんなにも愛されてるんだなぁ……と思い、深く一礼してその場を後にした。

数日後、西山くんのインスタにコメントが出た。末尾にはいつか見た、あの言葉が。

「待っててね」

五次審査で、まるで光のように私たちを照らした言葉を西山くんはもう一度ファンに向けて投げかけてくれた。じんわりと心が温かくなった。まるで雪解けのように。

もちろんこの言葉には力強く頷く。

「待ってます」と。


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