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【妊娠中期】市の両親教室に参加した話

こんにちは。2回目にして久々の投稿です。
先日両親教室に参加してきたので、備忘録として、また参加を考えられている方の参考として、レポを綴りたいと思います。

きっかけは、確か母子手帳と一緒にもらった育児本等の資料を読んでいたときに、母親学級の話を目にしたこと。
通っている産院でもやっていると思うのですが、まずは自治体でやっているもので無料だったら行ってみたいなと思い、調べてみたらやはりやっているようで。ちょうど予約受付期間だったので、申し込んでみました。

私の住んでいる市で開催されていたのは、パートナーとともに参加できる「両親教室」。教室自体は月に1日、1回につき1時間を1日3回開催されるのですが、ご時世もあり、オンライン型と来所型の2種類を隔月で行っているようでした。
オンライン型は主に妊娠、出産、育児について学んだり、パートナーと意見交換をしたりする座学タイプ。来所型は赤ちゃんの人形を用いた沐浴や着替え、抱っこの演習タイプ。
初産でとにかく何もわからない、せっかくなら体験してみたい!と思い、ちょうど来所型の申込受付期間だったので、夫の予定を確認し、すぐさま申し込みました。
希望者が多い場合は抽選で、実際抽選になったのですが運良く当選。ライブ当選にも似た感覚で、わくわくしながらその日を待ちました。

浮かれすぎて当選メールにあまり目を通しておらず、事前にHPに載っている動画で予習しておくように、と書いてあることに、会場へ向かう車中で気付く失態をおかしたのですが。
(一応道中で私だけざっくり目を通し、運転手の夫には諦めてもらいました。笑)

簡単な受付を済ませると十数組の夫婦の方々が、3つほどのグループに分かれ、円になって座っていました。真ん中には実演用の人形と水が入った赤ちゃん用の浴槽、その他備品たち。席の後ろには各夫婦に1セットの机、人形、浴槽、タオル等。
感染対策のため参加者用の浴槽に水は張っていませんでしたが、交代とか代表者のみの体験ではなく、人数分用意されていることに嬉しくなりました。

最初は助産師さんの沐浴実演を皆で囲んで見ました。
その場に用意されていたのは、以下のもの。
・服を着た赤ちゃんの人形
・半分ほど水を張ったベビーバス(赤ちゃんが重いのでお湯はなるべく多めに入れると良い)
・顔や体を洗うためのガーゼ
・バスの中で体にかけておく布(ガーゼよりは少し厚手のもの)
・ボディソープ(赤ちゃん用のなるべく無添加のもの、泡で出てくるタイプが便利)
・手桶(最後にお湯をかける用、洗面器等でも可)
・広げた着替え、おむつ、その上にバスタオル(沐浴後バスタオルの上に乗せてすぐ服を着せられるように)
・綿棒(耳や鼻の穴に入った水を拭く)

それから注意点の説明です。
・後から慌てないように(赤ちゃんの体を冷やさないように)、使うものはすべて事前に周りに準備しておくこと
・お湯の温度は38〜40度、事前に自らの腕をつけるなどして必ず熱くないか冷たくないかを確認すること(予習動画では温度計を用意していました)

そしていよいよ工程に入ります。ここからは、実際に体験した時の感想も交えて紹介します。

まずは赤ちゃんの服を脱がせるところから。
長袖の服だったので、片腕ずつ、肘まで捲って肘を通して抜きます。
(足は分かれていないタイプでしたが、動くようになったらお股のところでボタンを留められるタイプの方が動きやすいとのこと)
肌着と外の服と2枚重ねて着ていましたが、袖は2枚同時に脱がせていました。
(割とすでに難しい。ゴムの人形だからかもしれませんが、実際動く赤ちゃんの腕を、無理なく通せるのか心配になります。)

服を脱がせたら、いよいよ抱き上げて浴槽へ移します。
新生児なので首が座っておらず、しっかり支えないとグラグラしてしまいます。
右利きなら右手でソープや布巾を扱うと思うので、左手で頭を支えます。
親指を赤ちゃんの右耳の下辺りに添え、人差し指は確か頭の真ん中くらい、中指を左耳の下に添えます。
(赤ちゃんの頭が意外と重く、手首が痛くなりますが、手から滑らないようにできるだけ耳の下に引っ掛けた方が良いとのこと。どうしても難しければ親指は耳の上でも、気をつけながら持つ。)
左手は赤ちゃんのお尻の下に入れ、のけ反らないように持ち上げます。
浴槽に入れる時は足からゆっくり。
ここでびっくりして泣いてしまうこともあるそうです。
お湯に慣れるように、濡らした布を体にかけてあげると落ち着くようです。
耳に水が入らないように塞いで持つという方法もあるようですが、入ってもすぐ出てくるので気にしなくていいとのこと。

お湯につからせたら、顔から洗っていきます。
顔は濡らしたガーゼで目から、拭くたびに面を変えて清潔な部分で拭いていきます。
次に頭。ソープをつけてくるくると洗い、ガーゼにお湯を含ませて絞り流します。赤ちゃんは意外と皮脂が溜まりやすく、にきびができることもあるので、しっかりと洗う必要があります。(顔も脂っぽく感じたら石鹸を用いるなど)

次は腕。ソープ(泡)を右手に取って手の先を洗い、手首を掴んで捻るようにくるくると肩まで洗います。もう片方の腕も同様にし、すすぎます。
そして首から胴体(前面)。首はしわになりやすく、垢も溜まりやすいので、しっかりしわの間まで洗います。
足はお湯につかっているままでいいので、ソープをつけた手で腕と同様に洗っていきます。
お股とお尻は一番汚いので最後にします。

さて、次が難関の背面。
何が難関かというと、赤ちゃんをひっくり返さないといけないからです。この時の支え方がまた難しい。
今まで左手で支えていましたが、右手に持ち替えます。
右手の親指を赤ちゃんの左肩にかけ、人差し指以下4本は脇の下を支えます。そうすると親指の付け根辺り?に赤ちゃんの顎が来るので、首が絞まらないような場所にあて、さらに手首に赤ちゃんの右手をかけさせ、かかる体重を分散させます。
それさえできればうつ伏せになるように持ち、背中をソープで洗っていきます。
お尻くらいまで洗えたら、また元の仰向けに戻します。

最後におしも。
男の子ならおちんちんの裏までしっかり洗います。しわになっている子はしわを伸ばしながら洗います。女の子ならおまたの間までしっかりと洗います。
そして肛門まで洗えたらひと通り終了。

浴槽から出る前に避けておいた手桶のお湯でかけ湯をして、冷めないうちにバスタオルの上にあげ、水気を拭き取ります。
特に頭は水分が残りやすく、残っていると冷えてしまうので風邪を引かないようにしっかり拭きます。また、洗うときに隙間まで気を付けた箇所は、拭く時も水分が残らないように注意して拭きます。ちゃんと拭けていないと汗疹などの原因になってしまいます。
(私自身も幼少期から長年アトピーと付き合ってきているので、汗が溜まりやすいところは痒くなるところなのでよくわかります。)

拭き終わったらなるべく早く服を着せてあげます。
まずはおむつから。
腰辺りに合わせ、巻きつけていきます。お腹の辺りに指が1〜2本入ればOK。下はぴったりではなく、少しゆとりを持たせる程度でいいらしい。ついぴったり履かせたくなりますが、うんちやおしっこが溜まると膨張するのでそれでいいそうです。ただし漏れないように足の付け根のギャザーはしっかり出して隙間を埋めます。
(これは女性なら生理用ナプキンの羽根の要領でわかりやすいかと思います)

おむつが履けたら服を着せます。
下着と服は袖を通しておき、袖はくしゃっとまとめて自らの手で赤ちゃんの手を迎えにいき、握手するようにして引き抜きます。
あとは服の形態によりますが、今回の肌着は着物のように前を合わせるものだったのでそのように前を閉じ、上の服もボタンを留めて完成。

ふう。書くのもひと苦労。
実際にやってみると、とにかく赤ちゃんが重くて手首の筋力の必要性を感じるとともに、ベビーバスの高さによって体勢もめちゃくちゃつらいので、いかにできるだけ楽に入れられる場所づくりやベビーバス本体を用意するかにかかっているなと思いました。
お湯があれば多少浮くとはいえ、お風呂場で膝ついて、とかはかなり腰に来るのではないかと感じました。あと手首はもっと鍛えなければ。
助産師さん曰く、キッチンのシンクや洗面台(専用のシートもあり)、ダイニングテーブルで行う方もいらっしゃるそう。
おしもも洗うのでダイニングやキッチンは抵抗があると夫は言うのですが、毎日のことなので、無理せずできる場所を見つけておいた方が良さそうです。

余談ですが、会社の先輩から、最近はベビー用品のレンタルも流行っていることを聞きました。
特にベビーバスは使う期間が限られており、余程短期間に次の子どもも使うといった予定がなければ置く場所にも困るので、買わずにレンタルする方が増えているそうです。
使ってみないとわからない使い勝手もあると思うので、私も検討したいなと思っています。

話は体験に戻りますが、今回は沐浴がメインながら、他にも教えてもらえることがありました。
着替え後の赤ちゃん人形を抱えて、一度全夫婦がまた席につき、中央の助産師さんに注目します。
実演してくれたのは、赤ちゃんの抱き方。
これは言葉で説明するのは難しいのですが、とにかく首や体が反らないようにすること、赤ちゃんはお腹にいる時の腕や膝を曲げて背中を丸めた姿勢が一番落ち着くこと、手首で支えるのではなく、肘や二の腕くらい上の方で頭を支えた方が安定するし腱鞘炎予防にもなることを教えてもらいました。

人形とはいえ抱きかかえると、一気にイメージが膨らみ、母親になる実感が湧きます。
今まで知人の赤ちゃんを抱かせてもらうときも、どうすればいいかわからず、怖くてすぐに渡してしまったり遠慮したりしていましたが、自分の子どもとして、ずっと抱えていられるのだ、抱えていなければならないのだと思うと、探り探りでもちゃんと抱えていたいと考えるようになっていました。
また、母親が抱く練習時間では、赤ちゃんの体の向きを少し変えてそのまま授乳の姿勢も体験することができました。
まだ自分が母乳を与えるところまでは全く想像できなかったのですが、少し近づけたような気がして嬉しかったです。

今後別の機会で書くかもしれませんが、それなりに色々あったので、あぁ、ここまで来れたんだなと感慨深いものがありました。
妊娠中期、まだまだ先はありますが、あっという間にその日が来そうな気もします。

今回、両親教室に参加して良かったと思ったのは、夫と一緒に来られたこと。
中でも、助産師さんの言葉が印象的でした。

「やってみてもらったらわかるように、沐浴は結構体力仕事です。できれば、お父さんにやってほしい」

いやほんとにその通り。
私が非力なのも妊娠中で疲れやすいのも、夫が多少雑だったのもありますが、一連の作業で夫はなんだかんだ滞りなくやり遂げたのに対し、私は結構あちこちが痛くて止まってしまっていました。
もちろん自分の子どもなら無理をしてでもなんとかするとは思いますが、できる限り協力を仰ぎたいところ。
「お母さんは授乳をはじめ、ずっと育児で大変ですから、ぜひこういうところからでも協力してみてください」
そうした助産師さんの言葉が、とても励みになりました。

私は言う時は普通に言うタイプなので、1人で無理をして病む心配はないのですが、産休・育休中ずっと家にいるから、できるだけ自分がやりたいしやるべきだと思っていました。
でも、物理的に無理なこと、得手不得手や適材適所がある。それを改めて感じさせてくれた、良い経験になりました。
夫も、少しでもそれを感じてくれていたらいいなと願います。

両親教室への参加を検討されている方にはぜひおすすめしたいです。
また、興味のなかった方、知らなかった方にとっても何かしらのプラスになれば幸いです。
自治体だけでなくさまざまな機関がそういうイベントを開催されていると思うので、興味があれば調べてみてください。

質問があればできる範囲でお答えしますのでお気軽にお声掛けください。
では今回はこの辺で。
ありがとうございました。

おわり

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