日本で『程よく生きたい』は、叶わない願いなのでしょうか。
気づいたら、26歳になるまで
2ヶ月を切っている。
10年前の自分
5年前の自分
これまでの自分から、何か変わってる?
残りの人生を生きていく準備
誰かと人生を歩んでいく心づもりは
出来ている?
私の『将来の理想』って何だろう。
「お姉ちゃんの理想って、何?」
夏に結婚を控えた姉に、
いつだったか、ふと投げた質問。
『今、理想的な生活を送らせてもらってる。』
そう断言したから、思わず聞き返してしまった。
これまでの私は、おそらく、
Instagram、たまにTwitter、
朝、テレビのトレンド紹介を見て、
誰かが充実している姿ばかりに目を向けていた。
作り上げられた『理想』が
自分の中の『理想』であって、
達成すれば、幸せな日本人の1人に混ざることができて、
仮に、
達成出来ないことがあれば、
やっぱり自分は、
『不完全な人間』と決めつけていた。
それじゃあ。
と、自分に問いかけてみる。
私の理想(幸せ)って何だろう。
私は一体、
何を手に入れると満たされる?
小中学生の頃は、
制服か部活のジャージしか着ていなかった。
むしろ水泳部の私は、水着で済んだ。
可愛いワンピースが着たかったが、
水の抵抗を受けない水着が優先だった。
女子の中でも女子が集まる大学生活で、
憧れは増す一方だった。
女子の集団は、あまり居心地が良くない。
周りのペースに合わせるならば、
1人でいた方が楽だった。
作り笑顔やお世辞が苦手だった。
数少ない、心から信頼できる友人とだけは
自然と自分でいられた。
それでも、
周りを強く意識しながら、
私は私なんだ。と、
たまに、自分自身に言い聞かせていた。
劣等感を隠していた。
目には見えないレースを
見ないようにしていた。
参加することを、放棄した。
だって、
可愛いワンピースを着た女の子達で
溢れ返っていたから。
その反動なのだろうか。
社会人になり、自分で稼いだお金
可愛いと思った服は、ほとんど買った。
行きたい場所には足を運んだし、
食べたいものは自分で買い、
沢山の写真と一緒に、『思い出』にしてきた。
そんな私は今、
流行りのワンピースを着ている。
でも、ふと立ち止まる瞬間がある。
『私、満たされてる?』と
疑問に思う自分がいる。
私の理想(幸せ)に近づけてるのか。
何かが違う。と
実は知っているのかもしれない。
ただ、正解がない。分からない。
「春の匂いがするね」
懐かしい春の匂いがして、思わず聞いた。
「これは春の匂いなの?」
彼は少し笑って、でも優しく返してくれた。
あなたの隣で、
部屋の窓から差し込んだ太陽の光と
春の匂いがするそよ風を感じながら、
静かに天井を見上げてた。
私は今、間違いなく幸せだった。
これは、私の理想なのだろう、
か.....。
ただ、心から言えることがある。
『程よく』て、『心地いい』この空間が、
『あなたの左首筋』と『春風』の匂いが、
とてつもなく愛おしいということ。
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