2022/06/18 輸出産業

円安により業績好調となっている輸出産業。

昨日、輸出産業最大手のトヨタへ岸田首相が訪問したそうだ。

まあ、こういった政府の輸出産業偏重政策を国民がどう見るかなのだが、もうすぐ参院選なのでそれもはっきりするだろう。

では、輸出産業ってどんなものがあるんだろうか？
・自動車
・自動製造装置
・特殊原材料（鉄鋼、石油化学製品）
・ゲーム機（NINTENDO）

自動車、ゲーム機以外は一般消費者にはあんまり関係ない製造設備や特殊な材料です。
こういった輸出産業企業は円安による為替差益で何もしなくてもこの3カ月で１ドルあたり20円ほど儲かってしまっているので、景気が良い筈です。
まず、こういった会社から従業員に対する給与を上げないと、日本の労働賃金の上昇はありません。

岸田首相も輸出産業企業へ出向いた際はちゃんと給与水準の確認を行ってほしいものです。
現地に行けば、景気の良い企業に対する正社員比率の増加や非正規労働者賃金のアップに対する施策を強化することも検討できるのではないでしょうか。

感染症や防衛に関しては「G7並み」を連呼する岸田政権ですが、労働環境や社会保障に関しては「G7並み」は程遠い感じですので、ここは、日本全体として目指す方向性をしっかり打ち出せるかどうかが岸田政権の政策の肝になりそうです。