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私が情報の教員免許取得を目指したわけ(4)科目履修生としてやってみて感じたこと

(この一連の文章の(4)だけが抜けていることに気づいたのでまとめました)
10年前に1種の教員免許を専修免許にする必要があり、放送大学に科目履修したことがある。それは大学院の科目を履修する内容だった。そして令和3年度に新しい教員資格を取得すべく北の大地の某情報系大学に科目履修した。必要な単位は24単位。過去の放送大学よりかなり多い科目数である。

情報の教員免許を取得するときに気づいたことが、履修する科目には領域が決められていて、そこに配置されている授業が大学によって少しずつ違うということである。科目履修生として入学後、それぞれの領域から必要な科目を修得し、24単位全て終わればそれを元にして免許の申請をするという事である。ただし、各領域の中に様々な講義が配置されていても、実際には24単位に相当する講義は全て決められており、その科目を必ず履修する形である。何らかの理由で、大学で24単位を修得できず途中で科目履修を止め、他大学に移った後に、残っている単位を取ろうと考えた場合、分野別に不足分の科目を取得する必要があると言うことである。
私が科目履修した大学は、法定単位数1以上の「情報システム」領域に3つの講義が配置されていた。領域内で必要な単位数は4である。科目履修生はその中の「データベースシステム」と「システム設計演習」の2つを修得しなければならないと決められている。(合計の単位数は4である)2つを無事に修得した後、他大学へ移った場合はこの領域の科目を履修する必要は無いが、1科目だけしか修得できずに他大学へ移った場合には、修得できていた1科目もチャラになり、領域の全てを改めて履修し直さなければいけない。これは科目履修生にはきつい。せっかく修得したと思った単位も、他大学で認めてもらえないのである。(科目履修という形態での話しであって、科目履修生から普通の大学に入り直した場合は認められる単位も多いと思われます)
私は夏休み明けに一度挫折しかけた。7月の科目テストで落とすはずもない科目で不可をもらったからである。発表があって唖然とした。なぜ?どうして?この大学での単位修得に挫折しかけた。
しかも、まだ未履修の単位もあり、それは実習を伴う科目だった。社会人としてこれ以上の勉強は難しいと思ったのである。不可をもらってその先にはもっとハードルの高い実習系の授業が待っている、、その時点で一旦諦めた。

そうは言っても、それなりのお金をかけたので、このまま挫折するのももったいない。そう考えた私は3ターム目の11月の試験を2つ受けた。もちろんそれなりの勉強はした。結果は2つとも単位認定された。この時点で残りの科目は2つ。しかし、他大学への移動を考えていた私は、先ほどの領域別の必要単位数というやつにぶつかった。他大学で残りを取るためには2科目では無く、4科目必要だとわかったのである。せっかく単位を取ったのに認められずに再度履修しなければならない。私は残って頑張るべきか、他大学で楽に単位を取るかの選択に悩んだ。

この大学で残った科目は2つとも実習系の科目であり、このまま修得するのは無理だと思った。そこで同じような科目履修生はきっとどこかに存在していて、様々な情報を共有しながら勉強しているに違いない。(普通の大学生だって情報を共有して勉強しているのだから)ここインターネットで調べました。相当調べた結果、科目テスト研究会なるサイトを発見。かなり怪しい感じ。で、実際にこのサイトに登録して情報を見てみると。ありました!「過去問まとめ」(一部には解答付き!)ここで情報を探しながらしばらくの間残るか移るか思案の繰り返しでした。

そんなときです。ある方が声をかけてくれました。「友達になりませんか?」

渡りに船と感じた私はお友達になりました。そこで私の科目履修は大きく変わります。この方は「神」みたいな方で、あらゆる相談に乗ってくれました。講義内容のわからないことはもちろん、実習のシステム関係も含めてあらゆる事に答えてくれました。知り合って少し後に相談しました。「このまま継続しようか他大学へ移って次年度に終わらせようか悩んでいます。正直このまま頑張って取れる感じがしません。」その方は他大学へ移るよりこのまま頑張ったらどうですか?私もサポートしますよ。その後も相当悩んで、継続することを決意しました。それは2021年の12月の中旬のことでした。最後の科目テストまでは約1か月。それまでに実習を終わらせ、課題のノートを提出し、試験勉強をする。これ、できるのかしら?

年末年始もかなり勉強しました。特に1月に入ってからは連日勉強。大学生の娘が「そんなに勉強好きなの?」って聞くくらい勉強しました。テストはコロナの影響でオンラインになり受けられる期間が約10日。提出必須の課題はテスト期間の始まる直前まで取り組んでいました。そして何とか期間内に課題の提出を完了。期間の最終日ギリギリまで勉強して受けました。サポートして下さった方はここまで頑張れば心配ありませんと言って下さいましたが、不安はマックス!問題がPCの画面に出でるまでドキドキでした。でも問題を見た瞬間に、これは落とすことはないなと確信。無事に試験も終了しました。結果は秀・秀。あれほど苦労した実習系にこの評価は嬉しかったですね。

私がここまでやれたのは、ネットを通じて知り合った”先生”の存在。素晴らしいサポートがあったからなんとか終了できたと思っています。その方と知り合うきっかけになった「あるサイト」ではテスト期間内のしけん問題の漏洩が問題になっていました。しかし、サポートして下さった方も決して問題を教える事もなく、あくまでも”教える”ことに徹して下さって、とても良い勉強の場となっていました。

科目履修という形での資格取得を目指す方もいらっしゃると思います。そこで少しアドバイスを。

・科目履修(通信課程)は文系の科目ならば何とかこなしていけるように思います。しかし、理系の場合や実習系の場合はスクーリングという形の対面授業があればそちらをお薦めします。
・科目履修の目的が明確で無いと終了まで行きつくのは厳しい。
・全く孤独な環境での勉強なので、通学する普通の大学生より勉強はきついです。しっかり計画的に勉強する必要があります。基本的には友達との協力はありませんので。
・私のようにネット上でも友達やサポートしてくれる助言者が見つかれば最高です。そのためにもスクーリングって大事だと思います、そこで友人を見つけましょう。
。対面での授業のように先生に直ぐ質問が出来るとか、テストで不可になったのはなぜか?とか聞くことが出来ません。一方通行的な気持ちは感じます。
・放送大学の大学院のテストでも思いましたが、今回もテストは難しかったです。単位認定のテストの合格率が3割程度の科目もめずらしくありません。
・情報の履修で大切なのは”情報戦”です!
・意外にお金はかかるので、そのつもりで科目履修に取りかかりましょう。(私の大学では、教科書は全て必要です。これ本当。それ以外にネットを使った実習系の授業では1回の受講のために2万円がかかります。落とした場合に次ぎまた履修する際にも2万円がかかります。この費用は想定外でした。1個落として次にそれを含めて2個履修したので、最終的には2万円×3=6万円が科目履修の費用とは別にかかりました。教科書は全体で2万円くらいです。)
入学選考料 10000円
入学料   25000円
履修料   6000円×24=144000円
インターネット授業費用 20000円×3=60000円(1個を再履修の為)落とす度に2万円ずつ追加料金が必要。
教科書   約20000円
教員免許申請等雑費 5000円+α
合計    264000+α(なんだかんだでやく30万円)
得た物   高等学校情報1種免許状+お金に換えられない多くのもの


大学での勉強が終わり、今は通常の仕事に戻っています。教員免許の申請は、実はまだなのです。1月から3月までは基本的に免許の申請を行うことが出来ません。大学を普通に出た皆さんは大学から一括で申請をするのでこの期間内でも大丈夫です。科目履修の場合は、個人での申請だからです。申請開始は4月に入ってからになります。それまでは必要な書類を揃えたり、大学に証明書の申請を行ったりして過ごします。(令和4年度最初から取得した教員免許で授業をやる場合には、この期間内でも申請が出来ます)
読んで下さってありがとうございました。科目履修で他教科免許を取得しましょう!

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