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2024年8月:北海道ツーリングに思うこと

この記事を読んで下さっている方は、バイクに乗ったことがありますか?今回は8月16日から21日まで行ってきた北海道ツーリングの中で思った事を書いてみようと思います。

なぜバイクで北海道に行くのでしょう?家族とクルマや列車で道内をまわれば、もっと楽しさを共有できるのに、一人でバイクで行っちゃうって結構わがままですよね。普通は家族は良い顔しません。(笑)
自分の場合は一人でないと感じられない何かがあるから、、ですかね。北海道をツーリングしていると何台も連なってツーリングしている他のライダーを見ることも多いですが、個人的にはその選択はありません。毎日バイクを走らせ、自分と向き合うというか、流れていく風景と自分をシンクロさせて色んな事を考える機会。そのためにロングツーリングは欠かせないモノなのです。

皆さんは映画やドラマを見ることもあるとおもいます。見ればワクワクしたり感情移入して涙が出たりすると思うのですが、ツーリングってそれの連続なんです。それもリアルに。何時間も何日も続くドラマ。自分でそれを計画して、行動して、毎日実行する。
バイクを走らせると景色は流れていく。走れば走るほど、どんどんと見える風景は変わっていく。峠を越えて空気が変わる。温度か匂いか、、見える風景は鬱蒼とした森林か、果てしなく広がる平原か、、山を越え、海岸に出る。そこには多くのトンネルがある。海の匂い、北海道ならば多くは昆布の匂いか、時にはむせるほどの匂いを嗅ぎながら、海岸で作業をする昆布漁師の横を駆け抜ける。抜けるような青空かと思えば、一気に曇天になり、雨に打たれる。

そういった、限りない場面展開が自分を感動させてくれるのです。一日に何キロ走るとか、あそこに行かなきゃ、ここに行って何かを食べようとか、そういった目標は大したことは無い。もしかしたら走りっぱなしでも十分なのかも。よくSNSでも見るのが、「一日に何キロ走れるのでしょう?」と言った質問と、何キロ以上は観光が出来ませんと言った回答。バイクに乗って北海道を走るのに観光ってどうなんだろう。(そりゃあ、個人の勝手だね。それはそうだ。失礼)

今回は往復の交通手段に飛行機を使いました。限られた時間を最大限使うために飛行機+レンタルバイクを選択。自分のバイクで行くのとちょっと思い入れは薄いですが、どちらも+−あるかなあと言う感じです。行く日が近づくにつれ「台風の接近」がニュースに。しかも航空会社から「予約した飛行機は飛ばない可能性があります。」といったメールまで来てしまい、しかたなく前日に振替で北海道へ。(振替の飛行機がADOでモニターもない飛行機だったのは残念。座席のピッチも狭かったし。あれは良くないね)千歳の駅間に前泊したのでした。


白銀の滝

2日目は朝から晴れ。予定を少し前だおしして日本海側を北上します。これまで立ち止まることが無かったポイントにもバイクを止めてちょっと一休み。留萌を抜け、左手に日本海を見ながらずっと北上。途中レンタルバイクならではの「ガス欠の危機」を乗り越え、手塩の温泉ホテルへ。このホテル、学校で行くセミナーハウスと言った趣。最初はエアコンも無いのかと焦りましたよ。西日が強くて部屋の中は蒸し風呂状態。でも色々な意味で田舎のホテルだった。(掃除の状態、食事のちぐはぐさ。など。ホテルならもっと掃除をきちんと。食事もケーキの盛り合わせがセブンティーンアイスに変わっちゃダメです。)

3日目は前半は曇り。昼頃から雨。通常このルートは日本海オロロンラインを北上するのが決まりだけど、今回のテーマの1つである宗谷丘陵を堪能するを目指して内陸へ。しかし、、どうやってもこの山の中というか、迷路といった感じの宗谷丘陵に翻弄されてしまい、大して極めることも無くオホーツク側の猿払へ。この辺りで完全に雨。それでもエサヌカ線を駆け抜け、北上して宗谷丘陵へ。なんとか丘陵を走り抜け宗谷岬へでました。ここは観光客が沢山いるのでパス。雨の中を早々にホテルに滑り込んで終了。

4日目は礼文島へ行く日です。バイクはホテルに置いたままでフェリーで礼文へ。港前のレンタルバイク屋で原付をレンタル。そうそう、ここの原付は予約しておかないと借りれません。予約必須です。

利尻島を望む
スカイ岬
最果てのアイス

礼文島は自転車じゃちょっとまわるのは無理かな。原付が一番良いです。一日でほぼまわれます。途中で一緒になった人は礼文島から利尻島に行って稚内に戻るって言ってましたが、これは一日ではちょっと無理じゃないかな。充実した礼文島原付ツーリング。夕方7時過ぎに稚内に戻りました。

5日目は知床までの移動です。約400Km。この日は雨って知っていました。知っていたけど大変な一日でした。昼にセイコーマートでおにぎりを食べた以外は止まったのはトイレだけ。ズブズブでホテルに入りました。ただし、この翌日からは帰るまで晴れの予報。まあ、一週間もいたら雨もあるよね。ホテルの夕食は相変わらずのバイキング。この地域の食事は自分の中では高評価なので楽しく食事。

6日目です。知床峠を目指します。快晴に近いですね。快調に走って南下。根室を目指します。根室からはいつもは納沙布岬を目指すのですが、今回はパス。このツーリングの後半のハイライト。北太平洋シーサイドラインを全身で体感します。いつも思うのですが、このルートは素晴らしい!交通量も少なく起伏、風景など飽きることがありません。まだ走ったことがなかったらお薦めですよ。途中、琵琶瀬展望台、霧多布岬、嶮暮帰島(昔、ムツゴロウさんが移住した島)などがあり、どこも素晴らしいです。(雨ならば薦めませんよ。あと、海霧がひどいときもあってそういう日も避けた方が良いです)

琵琶瀬展望台より


キタキツネにも複数回遭遇

最後の夜は釧路に宿泊。釧路ではANAホテルを初めて使いました。とても良かった。駅まで歩いて夕ご飯を考えましたが、結局ホテルの近くの炉端焼きの店へ。ホッケ等を焼きながらご飯を頂戴しました。

7日目。最終日です。今回は少し早い時間に帰ることを考えていたので、全て高速では早く着いてしまい、下道では飛行機に間に合わないという微妙な感じ。しかたなく帯広までは下道を使い、そこから先はその場で考えるという判断をしました。いつもはそのまま襟裳岬を目指して、そこから空港、札幌を目指すのですが、今回はちょっと無理。でも道東道を使う事で時間調整が出来ました。眠かったけど。途中のパーキングでトウキビを食べたり、時間調整。そんな感じで早々に空港に着いてしまいました。空港はすごい人だった。もう雑踏って感じ。早い時間にジンギスカンでご飯を食べて、ラウンジへ。なんと!座る場所がないほどの混み具合。何とか場所を見つけてしばらく休憩。そこで問題が発生。メールで「羽田周辺で雷雨が予想されており、あなたの乗る飛行機は遅延又はキャンセルの可能性があります」だと。この時に時間を変更してさっさと乗ってしまえば良かったのです。後の祭り。乗る時間が近づいて「少し遅れます」「30分ほど遅れます」「羽田が雷雨のため離陸許可が出ません。しばらくお待ち下さい」「1時間遅れになります」ということで結局羽田に着陸したのは予定の2時間遅れでした。今回は行きも帰りも飛行機には泣かされました。事故もなく、無事に行ってこれて良かったです。
読んで頂きありがとうございました。自分の備忘録としても記録しておきます。

帯広郊外で
久しぶりの松尾のジンギスカン


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