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3Dプリントのヒゲ問題
一般的な3Dプリンター(樹脂積層型、FFF型、FDM型などと呼ばれる)で、しばしば問題になる「ヒゲ」現象。積層する樹脂がうまく前のレイヤーに乗り切らず、ヘッドで引きずってしまうことに起因するトラブルです。その対策をしましたので、備忘録の意味も込めてここに記載しておきます。
どんな現象なのか
この写真を見てください。綺麗にカーブをつくりたかったのですが、樹脂がもじゃもじゃしています。これが原因で、その後のプリントも綺麗に進めることができず、造形不良となっていました。
どんな対策をしたか
今回使った機材は、「Sindoh 3DWOX1」弊ラボで日常的に使っている機材です。この機材のアプリケーションソフトでは、一般的な速度パラメーター(プリント速度、移動速度、最初レイヤー速度)の他に、「底面、上面速度」「外側シェル速度」「内側シェル速度」の3つのオプション設定ができるようになっています。
デフォルトでは「0」となっており、その場合はプリント速度で指定した速度が適用されます。今回は先のトラブルを解決する為に、「底面、上面速度」「外側シェル速度」の2つを設定します。
パラメーターの指定
底面、上面速度 …35 [mm/s]
外側シェル速度 ...35 [mm/s]
プリント速度 …60 [mm/s]
初期レイヤー速度 ...10 [mm/s]
印刷結果
パラメータの変更が、効果覿面。モデルデータ通りの印刷ができました。
ヒゲ問題は他にもありますが、今回のトラブルには一層目の造形方法を調整することが、効果的でした。
(おわり)
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