読書日記[一機]2
♡月☆月
C.F.ラミュの小説集Ⅰ『アルプス高地での戦い』
一番大切な秘密を今ここで打ち明けるなんて、とんでもない。価値がわかる人にしか、この宝物は見せられない。「なんだ、この石ころは」と言うに違いない。P,333
いきなり引用。
取りあえず、私の知人で関わっていてうんざりする人が居るのだ。その人に対してなんでいつもこうもうんざりしてしまうかと言ったらこの引用の通りなのだ。私にとって一番の大切な秘密であり、エメラルドにもダイアモンドにもその他世界中のどんなに美しい鉱石にも、全く引けを取らない、素晴らしい、ストーンを見せても、「なんだ、石ころか」と言われ落胆する日々を繰り返している。プライドなのか何なのか、価値が分からないだけなのに、何もかもわからないような素振りを見せる小さい奴だ。とそして、お前に本当の私は一生わかるまい。とも思った。
それから、小さいころから唇の皮は何で向いた後はイキイキしてるのに、放置すると乾燥して小さくなってそこらのゴミカスとして堂々と存在できるものになるのか。それが言語化されていてびっくりした。ありがとう。
肉体は草木のようなもので、刈り取られるとすぐにしおれてしまう。枝から離れた果実、風に運ばれる落ち葉と同じだ。
なるほど。全くその通りである。ありがとう。
私は私にとって一番価値のあるものを大切にすると必ずいけ入れてもらえない物や人もある。そうやって朽ちるのだけはもったいない。例え、私が関わっていて一番うんざりする人が本当は一番わかり合って笑い合いたい人だったとしても。もう無理なのだろうな。きっと主人公のおやじと同じで頑固。