ハイパーロウリュ

以前ご紹介した「湯らぎの里」にて、「ハイパーロウリュ」なるイベントをやっていると聞いて参加してきました。

ハイパーロウリュとは、通常、アウフグース時にバスタオルで風を起こすところを、「ブロアマシン」、つまりは機械を使って熱波を送るイベントだそうです。なんだかすごい風が来そうです。

いつものごとく、タオルいっちょでサウナ室で蒸されていると、何やら人が集まってきます。そろそろ時間のようです。そして、突然外から「猪木ボンバイエ」のテーマと共に3人の熱波師軍団がやってきました。

手にはサウナストーンの入ったバケツに、アロマ水の入ったバケツ。そして、噂のブロアマシンが。ブロアマシンは、大きなドライヤーとでもいう形状で、掃除機のホースほどの太さの吹き出し口が付いています。

説明の後、いよいよロウリュの開始です。バケツの中の熱されたサウナストーンに、アロマ水をかけていきます。湯らぎの里のサウナストーブは、背が高く、サウナストーンを積むタイプでは無いので、どうやってロウリュをするのだろうと思っていたのですが、こういう方法もあるのですね。

サウナ室は30人程も入れる3段の広い部屋です。バケツが置かれたのは一番下。おじさんは一番上で座っていますので、熱波は伝わってきません。と、熱波師さんが新たなマシンを持ち出しました。黄色く、小さなドラム缶といったそのマシンは「ビードブースター」。車のタイヤに素早く空気を入れる時に利用するものらしいです。

カウントダウンとともにビードブースターを開放すると、内に溜められていた空気が一気に放出されます。たちまち駆け上がってくる大量の熱波!体感温度も一気に跳ね上がります。なるほど!これは面白い。そして熱い!サウナ室内のおじさん達のテンションも一気に上がります。

続いて熱波士さん達はブロアマシンを手に、ひとりひとりに熱波を吹きつけます。機械ならではのパワーと絶え間ない熱波は、バスタオルで扇がれるのとはまた違う感覚です。送風口が細めという事もあり、体全体に熱波を浴びるというよりは、体の一部分に集中的に熱風が吹きつけられるという感覚。なるほどーと思っている間にどんどん汗が出てきます。気持ちいい。

そしてひとしきり熱波を吹き付け終わると、最後にもう一度、エアーをチャージしてきたビードブースターの登場です。

「熱波を浴びたい人は中央によってくださーい」

と、まるで集合写真を撮るカメラマンのように熱波師さんが宣言すると、タオルいっちょのおじさん達がサウナ室の中央ライン付近に集まります。なんだこの儀式。

そしてカウントダウンと共に、仕上げの大熱波が。締めの一発です。おじさん達は悲鳴を上げながらも拍手喝采するのでした。イベントのノリは、ザ・体育会系という感じでしょうか。さすがスポーツクラブに併設の温浴施設だけあります。

ハイパーロウリュ、しばらくは木曜日の夜に開催するそうです。また今度行こう。そんな事をぼんやり考えながら、備え付けの食堂でお蕎麦を食べてきたのでした。

機械仕込みのロウリュ&アウフグースを体験してみたいという方、いかがですか?

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