見出し画像

富士山ゲストハウス掬水

「富士山ゲストハウス掬水きくすい」は、富士山本宮浅間大社ほんぐうせんげんたいしゃ内にある枠玉池わくたまいけのほとりに建てられたゲストハウスです。浅間大社は富士宮駅から徒歩で10~15分ほど。電車で観光にくる方にとっても嬉しい場所に建っています。

元々は老舗の旅館だったのですが、数年前に改装されてゲストハウスとして生まれ変わりました。そしてこのゲストハウス、サウナがあるのです。

テントサウナ「モルジュ」の「スカイ」が設置されており、宿泊者はオプションで利用できるスタイルになっています。宿泊し、そこには貸し切りのサウナ。最高じゃないですか。

設置されているのは、湧玉池の裏、一段上の森といった場所。レトロ感を感じるゲストハウスの建物の裏手からすぐです。周りは木々に囲まれた秘密の場所、といった風情の場所に檜の土台が。

テントはその上に張られています。中には、しっかりした2段の木組みのひな壇が設えてあります。座ってみると天井に近い。天井に近いという事は、熱せられた空気に近いという事。つまりはしっかり熱いサウナなのです。温度計を見ると、100℃超えというちょっと凄い温度。これだけでもなかなかです。

テント内ではセルフロウリュも可能で、なんと緑茶のロウリュです。
溶岩石のサウナストーンにかけると、あっという間に蒸気が降ってきます。降ってくるというか、天井が近いので登った蒸気が直ぐに来る。熱くて気持ちいい。そしてお茶の香り。最高か。存分に汗をかき、蒸気を浴びて蒸されていきましょう。

すっかり蒸しあがったら、テントを出てすぐの位置に水風呂が。この水風呂、清流で知られる湧玉池(国の特別天然記念物)と同じ水源から汲み上げている水なのです。つまりは、年間を通して14~16℃の天然水が目の前に手を広げているのです。

だが慌てるな。まずは水風呂脇に置いてある酒樽に溜められた水で汗を流しましょう。鏡開きをした日本酒を浴びるかのようなルックで汗を流したら、お待ちかねの水風呂にGOです。

冷たい。しっかり冷たく肌に優しい。ありがとう富士山の伏流水。何も言わずに湧いてくれてサンキュー。

火照った体を存分に冷やしたら、仕上げは傍に用意してあるリクライニングチェアでぐったりです。サウナ・水風呂・休憩までに要する距離は全て徒歩で10歩以内。コンパクトに欲しいものがまとまっています。

そして脇のテーブルには、冷茶のサービスまで。さすがお茶どころ。休憩しながら緑茶を喉に流し込み、内側からも気持ちよさを味わっていくのです。

そして次のセットへ。時間制で貸し切りのため、誰にも気兼ねすることなく存分にサウナを堪能できます。ちなみに、水着着用で4人まで同時に入ってOKです。いやあ、最&高です。

今回は16:30からという、夕方~夜の時間にかけておじゃましたのですが、森林の中というロケーション、そして、天井が透明な素材で作られているモルジュのスカイという事もあるので、夜行くよりも昼間に入った方が良いかもしれません。

そうすれば、頭上や目の前に広がる景色を見ながら、存分にサウナが楽しめるのです。

ちなみに、宿のチェックインは16:00以降なのですが、宿泊するのであればそれ以前の時間にサウナに先に入るのもOKとのこと。

そしてそして、サウナから上がったらラウンジへGOです。実は掬水さん、宿泊客にはウェルカムドリンクを1杯サービスしてくれるのです。その中には冷え冷えの地ビールも。

サウナを堪能して、そして一杯のビール。おいしくないわけが無いのです。そのまま軽いお食事を注文してもよし、浅間大社前の商店街に繰り出して、富士宮の焼きそばや豚肉をはじめとするグルメを楽しみに行くのもよしです。堪能していきましょう。

富士宮駅からもそこそこ近いので、富士山観光の起点としてゲストハウスの利用を検討している方、そしてサウナ好きの方にお勧めの施設なのでした。

ちなみに、e-BIKE(電動アシスト自転車)のレンタルもやっています。白糸の滝や田貫湖たぬきこまで足を延ばしてひと汗かいて、その後にサウナにビール。そんな休日、いいじゃないですか。


いいなと思ったら応援しよう!