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奥田@有料版vol.92:コワイね!Facebook【本記事は無料で読めます】

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<2017/04/05配信>

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奥田雅也の
「無料メルマガでは書けない法人保険営業ネタ」
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奥田@有料版vol.92:コワイね!Facebook
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※本メルマガはフィクションであり、
登場する会社・人物は実在しません。


ある日の昼過ぎ、
代理店主の山下の携帯がなった。


すぐさま画面を見たら、
先日、契約をお預かりした
医療法人天満橋会の
理事長田村からの電話だった。


「山下です」


「あぁ山下さん、田村です」


「お世話になります。
先日はご契約ありがとうございました」


「ちょっと教えて欲しいんやけど」


「はい」


「淀屋橋生命から『失効のお知らせ』って
ハガキが届いたんやけど、失効って何?」


「先生、失効というのは保険料が払われずに
保険の効力が無くなっている状態を言います。

淀屋橋生命は個人で契約されている
保険会社ですか?」


「そう、たまたま来た営業を気に入って
個人で契約したんよ・・・・」


「そうでしたか」


「で、失効になると担当者にも
連絡が行くん?」


「はい、通常失効すると
扱者にも連絡が行きますが、
その前に保険料が払われていないと
その時点で連絡が来ますから、
ご契約者様に担当者から連絡をして
失効しない様にお支払いを頂くんですが・・・」


「そうなんや・・・・」


「淀屋橋生命の担当者から、
保険料払込の連絡はなかったんですか?」


「ないね・・・」


「そうでしたか・・・・
ちなみにどんな担当者なんですか?」


「淀屋橋生命の梅田さんって言う人」


山下は、淀屋橋生命の梅田と聞いて
ピンときた。


大阪の淀屋橋生命では
かなりの優績者で有名だが、
派手にFacebookを
使っている事でも有名だった。


山下も、何故つながったのかは
覚えていないが、
梅田とはFacebookで繋がっていた。


「あぁ梅田さんですか」


「知ってるんや」


「はい、有名人ですからね・・・」


「そうなんや・・・」


「失効した契約を復活させるには
所定の手続きが必要ですから
一度、梅田さんに連絡を
されて見てはどうでしょうか?」


「そうか、ありがとう。
また連絡するわ」


と言って携帯は切れた。


切れた電話を握りながら
そのままFacebookのアプリを
起動させた。


すると冒頭の投稿に
梅田が昨晩、
新地で寿司を食べている写真が
目に飛び込んで来た・・・・


「寿司を食う前に
未納の連絡しとけよ」


山下は苦笑しながら
スマホの画面を閉じた。


数日後、山下は税制改正と
改正医療法の情報提供のために
理事長の田村と向き合っていた。


「なるほどね、
そんな感じの改正なんや。
ありがとう。参考になるわ」


「ありがとうございます。
ところで先日の淀屋橋生命の
失効は解決しましたか??」


「それが、梅田君に連絡するも、
『すぐにお伺い出来ないんで
来週の月曜日でも良いですか?』
なんて言われて、ムカついてんねん」


「そうでしたか・・・」


「梅田君、結構真面目で
ええ奴やと思ったから契約したんよ。

で、うちは家族全員の保険を
梅田君に任せてるんやけどね・・」


そう言って田村はため息をついた。


「そうでしたか・・・」


「ウチだけやないで。
『先生、ぜひお友達の先生を
ご紹介下さい』って
しつこく頼みよるから
後輩で開業してるやつを
みんな紹介したんや。

その後輩に対する対応も
俺と同じ扱いやとしたら、
俺、後輩から恨まれてるやろうな」

といって田村はまた苦笑しながら
ため息をついた。


「山下さん、梅田君がFacebookであげてる
Mなんとかって何や、あれ?」


「MDRTの事ですか?」


「そんなんやったかな?
なんかそれに入って表彰されるとか
それ目指して頑張ってますって
よー投稿してるんを見るんやけど・・・」


そう言われて山下も、
Facebookで見かけた事のある、
梅田がハワイで表彰されている
風景を思い出した・・・


「MDRTというのは、
保険営業で一定の販売実績を残すと
入れる集まりなんです」


「そうか、って事はよーけ保険
売っとんねんな」


「はい。そうですね」


「よーけ、他所で保険
売ってるんか知らんけど、
俺の契約、振込の案内もせんと
しかも失効しとんのに
その対応が出来んって
本末転倒ちゃうん?」


「お会いした事のない人を
批判する訳ではないですが、
おっしゃる通りです」


「もうええ、そのまま失効して
梅田君とはもう付き合わん。

山下さん、俺が淀屋橋生命で
契約してる保険、一回見てくれへんか?」

と言って田村は、
机の引き出しから
淀屋橋生命の証券ファイルを
取り出して積み上げ始めた。


「こんなに契約してるんですか!」


山下は驚きを隠せなかった。


「せやで」


田村は怒りを込めながら頷いた。


そしてそのファイルを開き、
契約内容を確認すると、
ドル建・円建・医療保障に介護保障と
確かに個人で契約するには
完璧な保障内容と構成で
プランニングされていた。


「良い保険に入ってますね・・・」


山下がつぶやくと、


「ええ保険?でも失効してたら
意味ないやんけ」

田村は自嘲気味に吐き捨てた・・・


山下は、これだけ契約を預かりながら、
未納の連絡をしない梅田が
信じられないと思った。


そして電卓を叩いてみると、
なんと個人で家族全員の保険料は
年間500万円にもなっていた。


「個人契約で500万円も保険料を
預かりながら、ほったらかしかい」

田村の怒りを増長させてはマズいと思い
山下は心の中だけで呟いた。


聞くと契約は、割安だからという理由で
年払を勧め、
契約時に院長が個人口座印を
持っていなかったので
2回目以降の保険料はすべて
振込扱となったらしい・・・・


山下は思った。

「確かに田村院長なら、
個人で数億の金融資産を
持っているやろうから
年払500万円は全く苦にならん
やろうけど、無理に年払いを
振込扱させるのはちょっと強引な
気もするな・・・」


山下が証券をチェックしていると
おもむろに田村がスマホを見せて、

「これが梅田君」

とFacebookに上がっている写真を
山下に見せた。


見ると、先ほどの投稿で
「ランチミーティングなう」
という短文と、
豪華な食事を前に
満面の笑みで写っている
梅田が目に飛び込んできた。


「はい、私も繋がっているので
存じ上げています」


「こいつ、こんだけの契約が失効しとんのに
うまいもん食って嬉しそうに
Facebookあげて腹立つな!」


田村はかなり怒りながら
吐き捨てる様に言った。


「もうええわ。全部解約するし、
山下さん、代わりの保険を提案して」


「分かりました。
早急にプランニングしてご提案しますね」


「頼みます。早めに持って来て」


「分かりました」


山下は深々とお辞儀をして
理事長室を退室し、
クリニックを後にした・・・・


敵失ながらチャンスが巡ってきた
という喜びよりも、
また業界の印象が悪くなる汚点が
残ってしまった気不味さが勝ち、
山下は重い足取りで
事務所へ向かった・・・・


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編┃集┃後┃記┃
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Facebookは非常に良いツールです。

距離や時間を超えて
関係が構築出来る素晴らしいツールだと
私は思っています。

ですが、そんな素晴らしいツールも
使い方を間違えるととんでもない事になります。

特に「リア充自慢」な投稿をされる方は
注意をされた方が良いと思います。

単なる妬み・羨みだけなら
放っておけば良いですが、
本編で描いた様に何かミスを犯すと
取り返しがつかない可能性があります。

くれぐれも適切に使いたいものです。


※本編は奥田が妄想したストーリーであり、
完全なるフィクションである事を最後に
もう一度付け加えておきます。。。

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奥田雅也
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