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奥田@有料版vol.292:MHP徹底比較(令和3年版)【本記事は無料で読めます】

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<2021/02/17配信>

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奥田雅也の
「無料メルマガでは書けない法人保険営業ネタ」
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奥田@有料版vol.292:MHP徹底比較(令和3年版)
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いつもお世話になります。
奥田です。


まず最初にお断りしておきますが、
契約者名義変更プラン(以下、MHP)
の徹底比較ですので、
全く興味の無い方にはお詫び致します(汗)


令和元年の法人税基本通達の改定後、
ハーフタックスプランとMHPが
注目をされております。


ハーフタックスプランについては
過去に解説済みですので、
よろしければバックナンバーまたは
弊社サイトのコラムをご参照下さい。


●ハーフタックスプランの基本【完全版】
http://bit.ly/3boBfsf


今回はMHPについて
各社商品を徹底的に比較したいと
思います。


MHPについても基本的なことは
過去のメルマガで解説済みですので、
バックナンバーをご確認いただくか
また弊社サイトのコラムをご参照下さいw

●【完全版】契約者名義変更プランとは?
https://bit.ly/3jXJnD0


そもそも今回、
これを取り上げようと思った理由は
幾つかの保険会社がMHPを狙った
商品を投入している中、

「果たしてその商品は
本当にメリットがあるのか?」

と疑問に感じた事が発端です。


以前の通達の時は、
単純に名義変更後の返戻率が
高ければよかったのですが、
新通達となり、
85%超と以下では支払保険料の
損金処理が異なるために、
メリットが分かり難く
なってしまいました。


そのためにあらゆる角度から
各社商品を検証してみます。


今回選んだ商品はこの5商品です。

マニュライフ生命(以下略称:ML)
・災害保障定期
・逓増定期(低解約返戻金特則有)

エヌエヌ生命(以下略称:NN)
・低解約返戻金型逓増定期特約2付終身

SOMPOひまわり生命(以下略称:SH)
・低解約返戻金型逓増定期保険

明治安田生命(以下略称:MY)
・3年間災害保障型逓増定期保険


なおこれらの諸品について
年齢・性別を同一にして
商品比較を行いました。


<保険料の損金性>
法人での保険料支払時の経理処理は、
ご存知の通り
最高解約返戻率が85%以下のものは
40%損金、85%超のものについては、
最高解約返戻率の90%を資産計上、
残りを損金に計上するルールです。

まずは5商品の最高解約返戻率を
返戻率の高い順にならべて
確認をしますと・・・

・MY逓増:96.2%(5年目)※配当抜き
・SH逓増:93.2%(5年目)
・ML災保:89.4%(10年目)
・ML逓増:84.9%(5年目)
・NN逓増:84.7%(6年目)

となっております。

これら上記商品を損金区分すると、

〇40%損金商品
・ML逓増
・NN逓増

〇一部損金商品
・ML災保(損金割合:19.6%)
・SH逓増(損金割合:16.1%)
・MY逓増(損金割合:13.4%)

と分けることが出来ます。

■Point■
保険料支払時の損金割合によって
資金繰りに与える影響が変わります。

最高解約返戻を押さえれば
損金割合は増えますが、
当然ながら返戻金が減る事になるので、
入口のメリットを取るのか?
出口のメリットを取るのか?
がまずは1つ目のPointと言えそうです。


<名義変更損>
法人から個人へ名義変更をするタイミングで
資産計上と解約返戻金の差額が
特別損失として計上が出来ます。

ここでのPointは、資産計上額が大きくて
なおかつ名義変更時の解約返戻金が
少なければ、特別損失の計上額は
大きくなります。

名義変更時点までに負担した
保険料総額に対して
特別損失の割合が大きい順番に
並べてみますと・・・・

・ML災保:76.4%(4年目)
・MY逓増:67.7%(4年目)
・SH逓増:67.0%(4年目)
・NN逓増:59.1%(5年目)
・ML逓増:56.0%(5年目)

となります。

ML災害保障は、
4年目の返戻率は4.1%ですが、
資産計上割合が高いので、
特別損失の比率は大きくなっています。

次にMYとSHの逓増定期は、
MY4年目返戻率:18.8%
SH4年目返戻率:16.8%
とMLやNNに比べると高いですが、
資産計上割合も高いので、
特別損失の比率も高くなっています。

特筆すべきなのはNN逓増で、
5年目返戻率:1.0%
と極端に低く設定しており、
ML逓増の
5年目返戻率:4.0%
との格差3%がそのまま特損計上割合の
差となっております。

■Point■
名義変更直前のCV率と
資産計上割合によって
累計保険料に対する
特別損失計上割合が決まるので、
何か特別利益が上がる事業年度に
特損が欲しい場合には、
この割合が高い商品の方が
よいかも知れません。

あとは特損を大きく出して
目立ちたくない場合には、
敢えて特損比率が小さい
商品を活用するのも一考です。


<個人負担資額>
法人から個人へ契約者変更をする際に
法人へ移動する資金と
個人で負担する保険料がどの程度なのか?
も重要なPointになります。

これについては、
名義変更後に1回分の保険料を
支払ったあとの解約返戻金に対する
個人負担額の割合で比較しました。

解約返戻金に対する
個人負担額を少ない順番で
並べてみました。

※年払時の返戻金で試算しています

NN逓増:20.7%
ML災保:26.2%
ML逓増:27.4%
SH逓増:35.9%
MY逓増:36.5%

やはりNN逓増は名義変更時の
解約返戻率が1%というのが
効いていますね・・・

あとSHやMYは名義変更時の
返戻率が高いので、
その分の負担が大きくなっています。

意外なのはMLで、
逓増よりも災保の解約返戻率が
高い分、効率的になっています。

■Point■
名義変更時の解約返戻金が高いと
負担割合はあがるので、
個人資金がどの程度あるのか?と
法人の決算内容によって
Pointは変わりそうです。


<一時所得税額>
個人へ名義変更した後に
1回分の保険料を払ってすぐに
解約することは避けるべきですが、
効果を測定するために
1回分を払って未経過保険料が
なくなった時点での解約返戻金に対して
所得税負担をした後の手残り額の
比率を計算してみました。

手残り率の高い順に並べてみます。

NN逓増:63.8%
ML災保:59.2%
ML逓増:58.6%
SH逓増:51.7%
MY逓増:51.0%

前述の個人負担額と同じ順位になりました。

やはり個人負担額に応じて
手残り率が変わる様です・・・


<まとめ>
以上、ウダウダと比較検討をしてきました

これらの検討を踏まえた上で
結論をまとめてみます。

※あくまでも奥田の独断と偏見ですので
ご参考程度にwww

単純にどの商品が効率的か?
を比較するには、
それぞれの項目で1位を取った
順番を確認します。

NN逓増:2回
ML災保:1回
MY逓増:1回
ML逓増:0回
SH逓増:0回

これだけ並べてみると
NN逓増が総合的には
良い商品と言えそうです。

ただ名義変更まで5年、
払済まで6年という年数が
私は気になります。

なぜなら・・・・(以下省略)

そう考えますと単純に

最高解約返戻率高
=損をする割合が少ない

MY逓増か、
効率的に資金移転が出来る
ML災保のどちらか?の
選択ですね。

少なくとも最高解約返戻率も
高くなく、効率的に資金移転が
出来ないML逓増という選択肢は
なさそうですw


/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
編┃集┃後┃記┃
━┛━┛━┛━┛

いかがでしたでしょうか??

ウダウダと書きましたが、
参考になりましたでしょうか??

実はMHPの最強商品は
NN逓増でもMY逓増でもなく
某生命の某商品なんですw

取扱が出来る代理店・募集人さんが
異常に少ないので除外しましたが・・・・


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