奥田＠有料版vol.472:保険業界の流れ※本記事は無料で読めます
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＜2024/07/31配信＞
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奥田雅也の
「無料メルマガでは書けない法人保険営業ネタ」
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奥田＠有料版vol.472:保険業界の流れ
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おはようございます。
奥田です。
先月末から今月にかけて
保険業界ではいろいろな動きが出ています。
6月末には今年3月から始まっていました
損保業界の各種問題を話し合う有識者会議の
報告書が公表されました。
生保業界にいる私にとっては対岸の火事だと
思っていましたが、中身を読んでみると
ここに書かれている内容はいずれ生保業界にも
影響を与えそうな内容も含まれています。
特に代理店手数料ポイントついて
規模や増収だけでなく業務品質を
重視すべきであるが、その業務品質も
保険会社の事務効率化ではなく
顧客にとってのサービス向上に資する
ものにすべきと明記されています。
あとは、個人顧客に対する
リスクマネジメントのインセンティブ付であったり
企業におけるリスクマネジメント意識の向上など
メーカーや募集代理店側だけでなく
契約者の意識改革を促す取り組みも必要だとしており、
なかなか読み応えのあるレポートになっています。
お時間のあるときに概要ではなく
報告書本文に目を通しておかれることを
オススメいたします。
〇金融庁
「損害保険業の構造的課題と競争のあり方に関する有識者会議」報告書の公表について
次に7月3日には毎年恒例の
保険モニタリングレポートが金融庁から
発表されました。
こちらでの特筆すべき内容としては、
保険代理店の管理態勢の高度化について
書かれており、ここでも前述の
有識者会議の報告書を踏まえて
特に大型代理店への監督のあり方について
記載があります。
あとは外貨建て保険に関する
募集管理の高度化が書かれており、
適合性確認・高齢者募集・アフターフォローなど
特定保険募集に関する管理について
記載があります。
最後のところで、
「顧客視点に立った商品開発」として
無解約返戻金型の商品について
言及がされています。
要約すると、保険期間が長期になれば
責任準備金が積み上がっているはずなのに
保険料を安くするために返戻金無とするのは
契約者保護に反しているのでは？
という問題提起です。
これはこれで今後の商品開発に
影響を及ぼしそうな気がしますので
保険会社の動向を見守りたいですね・・・・
〇金融庁
保険モニタリングレポート2024年版
そして最後にご紹介するのは
日本経済新聞の7月29日の記事です。
〇日本経済新聞
保険代理店、顧客重視の商品勧誘を 金融庁が指針改正
大手代理店と保険会社との関係により
比較推奨が歪められていた事実を
是正するために監督指針を見直すようですが、
これはハッキリいって
我々代理店募集人にとっては厄介な
ことになりそうな気がします・・・
この1か月間にあったことをまとめてみましたが、
一言で言えば適切な保険募集を行うように
いろいろとルールが増えそうな予感がして
少し憂鬱な気分になりました（苦笑）
ただご紹介した有識者会議の最後に
顧客側のリテラシー向上を促す取り組みに
言及されている点が唯一？の救いですね。
確かに保険商品という金融商品は
売り手側（募集人）と買い手側（契約者）とに
情報ギャップがありすぎるために
買い手側が適切な選択をし難いという
問題点があるのは事実です。
その情報ギャップをいかに埋めていくのか？は
適切な保険募集プロセスを実行するためには
必要不可欠なことではあります。
ですがこの情報ギャップを埋める作業は
募集人側の丁寧な説明というよりも
「契約者への教育」のレベルで
必要な気がしています。
そうなると売り手側・買い手側ともに
意識を根底から変える必要があり、
業界だけでは無理ですので、
社会全体で取り組むべき課題なのでは
ないでしょうか・・・
確実に言えるのは、
生命保険・損害保険両業界ともに
大きな転機が来ていると思います。
今までの商慣習や発想から
完全に切り替えるくらいの気持ちで
取り組んでいかないと
保険会社だけでなく代理店・募集人も
生き残れなさそうな予感がしています。
業界29年目のジジイ募集人ですが、
変化を恐れずにチャレンジしていきます！
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編┃集┃後┃記┃
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明日から8月です・・・
なんとなく8月と言えばお盆期間があるので、
少し気が抜けたような月になり、
あっという間に9月になってしまいます（汗）
ただ本編でも書きましたように、
業界の流れはさらに変化していますので、
気を抜かずにしっかりと8月を
過ごしていきたいものですね。
相変わらずの酷暑が続きますので、
くれぐれもご自愛くださいませ。
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