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奥田@有料版vol.5:正しい実質返戻率【本記事は無料で読めます】
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<2015/7/29配信>
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奥田雅也の
「無料メルマガでは書けない法人保険営業ネタ」
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奥田@有料版vol.5:正しい実質返戻率
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いつもお世話になります。
奥田です。
最近、セミナーやメルマガで
ずっとお伝えしていることですが、
設計書に記載されている
「実質返戻率」が嘘の効果を
表現しているので、
正しい実質返戻率の考え方について
解説をしたいと思います。
実際の数字を使って解説をします。
○東京海上日動あんしん生命
逓増定期B型 50歳男性
保険金額1億円
年払保険料:12,477,200円
9年目解約返戻金
110,920,000円
返戻率:98.7%
実質返戻率:119.7%
※税率35%として
実際に設計書を作成すると
このような表記になります。
※全社このような計算方法なので
あんしん生命さんだけを非難している
訳ではないことをご了承下さい。
この問題点としては、
1/2資産計上されている部分まで
税効果を含めて計算されている点です。
損金部分は確かに
税効果はありますが、
資産計上部分は
現預金という流動資産が
前払保険料という固定資産に
組み変わっただけなので
これを入れて計算すると
正しい効果を表していません。
私が推奨する「実質返戻率」は
次の様に計算します。
1)年払保険料:12,477,200円
2)9年間累計保険料:112,294,800円
3)損金計上累計:56,147,400円
4)資産計上累計:56,147,400円
5)9年目解約返戻金:110,920,000円
5)−4)=54,772,600円・・・6)
※損金計上累計に対応する解約返戻金
6)÷3)=97.6%
※損金計上累計に対応する解約返戻率
3)×実効税率35%=19,651,590円・・・7)
※軽減税額
3)−7)=36,495,810円・・・8)
※税効果を加味した実質保険料
6)÷8)=150.0%
※私が推奨する「実質返戻率」
これで計算すると一般的に言われている
「実質返戻率」より率が上がります。
この計算のポイントは、
・資産計上部分の現金は
流動資産から固定資産に変化
しただけなので考慮しない
・損金計上累計に対応する
解約返戻率が高ければ高いほど
保険加入効果が高くなる
という2点です。
となると次の疑問として、
全損商品の代表選手である
NN生命の生活障害は
果たして本当に良いのか?
という点です。
全損と各商品を比較してみます。
<前提条件>
・50歳男性
・保険金額は1億円
・保険料払込は年払
○NN生命 生活障害
年払保険料:3,405,800円
10年目単純返戻率:75.3%
○あんしん生命 1/2損金逓増
年払保険料:12,477,200円
10年目単純返戻率:97.5%
○あんしん生命 1/3損金逓増
年払保険料:13,052,400円
10年目単純返戻率:102.3%
○あんしん生命 90満了定期
※払込期間5年 損金率6.2%
年払保険料:13,034,100円
10年目単純返戻率:101.2%
この4商品を比較します。
※奥田の実質返戻率については
詳細は割愛いたしますが、
前述の計算方法で算出しています。
○NN生命 生活障害
10年目単純返戻率:75.3%
・従来の実質返戻率:115.8%
・奥田の実質返戻率:115.8%
○あんしん生命 1/2損金逓増
10年目単純返戻率:97.5%
・従来の実質返戻率:118.2%
・奥田の実質返戻率:146.3%
○あんしん生命 1/3損金逓増
10年目単純返戻率:102.3%
・従来の実質返戻率:115.9%
・奥田の実質返戻率:164.8%
○あんしん生命 90満了定期
10年目単純返戻率:101.2%
・従来の実質返戻率:105.9%
・奥田の実質返戻率:169.1%
この様に比較すると面白いですね〜
別にNN生命の生活障害を
否定している訳じゃないんです(笑)
CFに余裕がある法人さんなら
損金率にこだわるのではなく
単純返戻にこだわった方が
メリットがあるということが
言いたかっただけです。
現預金を前払保険料に振替るだけで
大きな効果が発生します。
当然ながら現預金が減少しますので、
契約者貸付や保険証券担保融資などの
資金調達手段は活用することを
視野に入れておく必要があります。
ただやみくもに
「全損が良い」という訳では
ないということと、
BSを見た上でベストな提案は
何か?をしっかりと見極めて
頂きたいということが主旨です。
ちなみに実効税率は法人所得や
政策によって変動するので
目安でしかありませんが、
解約返戻金から資産計上額を引いて
損金計上額で割った
「損金に対応する返戻率」は
保険の効果を正しく表している
返戻率としてここだけ
注目しても良いと思います。
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編┃集┃後┃記┃
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今回の返戻率を考えさせられる
きっかけになったのは、
訪問した法人にて
某社のLPが提示していた
設計書でした。
その設計書には、
単純返戻率の表記を削除して
実効税率36%にて計算した
「嘘の実質返戻率」だけを
提示していました。
そしてその設計書を元に
「節税になる」と説明をして
契約を獲得していました。
当然ながら記載された率ほどの
効果はありませんし、
この法人さんはそもそもが
法人所得400万円以下なので
実効税率は約20%です。
この事実に遭遇した時に
「正しい返戻率とは何か?」
を考える様になりました。
少なくとも本メルマガを
購読頂いている皆さまとは
この考え方を共有させて
頂ければと思い書かせて頂きました。
法人様のCFや損益状況を見て
効果の高い保険商品を
ぜひご提案下さい!
※本メルマガに関するご意見・ご感想がございましたら
本メールアドレスにご返信ください!
全件必ず読ませて頂きますが、
ご返信を差し上げるかどうかは
お約束しませんのでご了承くださいませ。
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配信責任者
株式会社サンライズコーポレーション
メールマガジン配信事務局 奥田
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